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9908 Summer Special


ブルーの文字のようなご質問をいただきましたのでその回答です。


さて、お勉強のために、2、3回読ませて頂きましたが、ものわかりの悪い私は、「ここは大事なポイント」と言われても、それがなかなか理解できません。具体的には、

> 図17では、下落を想定してロスカットを頭に入れた
> 抵抗線を引いている。
> トーソク足の下側に、抵抗線がタッチしている。

> ところが図18では、抵抗線の位置を、ローソク足の
> 上側に、移動している。

ここでおっしゃっている「ローソク」というのが、はたして、どのローソクなのかなのです。

文面から察するに、ローソク足の下側が 78 3/4 で、ローソク足の上側が 78 15/16 であるローソクといえば、9:30 から 10:00 ごろまでのローソク郡がもっとも目を引きます。

これはそのとおりです。

確かに、この部分のローソクを見れば、78 3/4 から下にはなかなか下がらず、78 3/4 近辺からはなかなか上がらないことは、私でもなんとなく読み取れます。

厳密な言い方をすれば、78 3/4 から下にはなかなか下がらず、78 3/4 近辺からはなかなか上がらないから、このラインを引いたのではありません。

ただ、もしそうだとすると、別の疑問が出てきます。
それは、ここでは12:40ごろの事を議論しているわけすよネ。
すると、10:00から12:40の間に、78 3/4 から 78 3/4 までのレンジを大きく上回る、10:27が底で、11:15を頂点とした波が存在しているわけです。では、はたして、この大きな上下動の後の12:40時点で、10:00までの抵抗線が有効かどうかです。

また、もし、有効だとすると、この間のQCOMの「チャートで見るマーケット」でおっしゃられた「下値抵抗線は、今の時点に一番近い時間での安い値段を通る線」という定義と矛盾するのではないか、と思ってしまいます。


m6141230.gif (4516 バイト)m6141250.gif (4642 バイト)
図17・マイクロソフト             図18・マイクロソフト            

78 3/4 にタッチした図17の抵抗線は、買う前の抵抗線です。
QCOMの時も、どの時点で買うのかというケースでの抵抗線の引き方でしたね。
つまり、QCOMのケースもこの図17のケースも、買う前のタイミングを見るための抵抗線でした。
そこで、
「下値抵抗線は、今の時点に一番近い時間での安い値段を通る線」と書きました。

78 15/16 の図18の抵抗線は、買った後のカットロスラインを設定するためのものであり、買う前のタイミングを見るためではありません。
ですから違うのは当然です。このラインは、買った値段そのものを通るラインだからです。先ほどの、図17の抵抗線は、買うための目安とする線です。
全く性格の違う線です。

もしくは、上記の議論がまったく外れているとして、別に 78 3/4 が抵抗線となりうるローソクを探すと、11:30, 12:15, 12:36 のローソクの底値が見つけられます。そして、上側の 78 15/16 はというと、12:27 のローソクのひげの高値ぐらいしかみつかりません。果たして、この中に、今回の抵抗線の根拠があるのでしょうか。

といように、いろいろ考えても、結局、抵抗線の根拠が分かりません。これは、単に、経験によってしかわからないのでしょうか?
それとも、1分チャートならわかるのでしょうか?

実は、このほかにも、今までの「チャートで見るマーケット」の中に「この抵抗線は、何を根拠に引かれているのだろう」と思うことが多々ありましたが、今回は、思い切って質問させていただきました。


いつも愚問で申し訳ありませんが、もし、可能であればご回答ねがえませんでしょうか。


78 3/4 にタッチした図17の抵抗線を、買ったあとのカットロスのためのラインだと設定することももちろんできます。つまりロスを受け入れる幅を大きくする事になるのですが、それまでに利益が出ている場合は、ここまで待つのもありです。

この抵抗線の引き方の基本的な考えとして、図17の10時15分あたりから 3/4 のラインを切って多くの売りが出ています。そうして10時30分には売る人がいなくなったわけです。そうして 3/4 まで上昇した所で、売っていた人は買い戻してバランスがとれたということになります。

11時30分ごろからは、買う人が増えつづけ、11時45分からは売る人が増えてきたわけです。そうして 3/4でバランスがとれて、そこから上昇を始めていますが、 図18の 15/16 に引かれた線は、購入価格からあとも時間の需給関係を見るための線だといいかえれば、お分かりになるでしょうか?ですから時間の進行とともにラインの引き方が変化しているのです。

大事なのは、何を見るための抵抗線なのかということです。

以下は以前のファイルの説明です。念のため。


Date & Time 06/14/1999  12:42:18  15/16 bought
上昇しそうなので・・

m6141230.gif (4516 バイト)m6141250.gif (4642 バイト)
図17・マイクロソフト             図18・マイクロソフト               

Date & Time 06/14/1999  12:50:33  ここで上がらないと・・
1/8 を抜けないと、ダウントレンドに入ったという解釈もできるけれど、
どちらにして Watch を続けよう。

図17・18と続けてチャートを見れば、これから上昇するようにも見えるはずだ。
これには何度もひっかかった。

また、抵抗線の引いてある位置が違うことに注意。
ここは大事なポイント

図17では、下落を想定してロスカットを頭に入れた抵抗線を引いている。
トーソク足の下側に、抵抗線がタッチしている。

ところが図18では、抵抗線の位置を、ローソク足の上側に、移動している。
理由は、この時点では、実際に株価が上昇しているからだ。

マーケットの時間的経過によって、進行とともに頭の中の、抵抗線をこういうように移動してイメージすることだ。実際にはこのように悠長に線を引いているいる時間はないから頭の中でこういうことをしなければならない。

ここでは掲示板では「ダウントレンドに入ったという解釈もできるけど」と疑ってかかっている。だがこの見方によって、ロスを出さずに済むことへとつながっている。

後で見ればわかるが、ここはすでにダウントレンドに入っているのだ。

だから難しい・・

このケースのように、この上へ移動した抵抗線へ突然株価が下落を始めたときには、この78ドルと 15/16 が、カットロスラインとなる。

実際にはケースバイケースで、利益が十分にあって、上がると考えたトレーダーは、このラインを下げることになる。つまりロスをより多く受け入れることもあるということだ。

これが図17の抵抗線のままだと、78ドル 3/4   がカットロスのラインになる。
先ほどの、 15/16 と 3/4  の差は、187ドルと50セント

線の引き方で、これだけの違いが出るのだ。

一日5トレードでそれぞれにこのような、差があると仮定すれば、それだけで、937.5ドルの違いになる。

チャートで見れば、さして違わないように見えるが、この積み重ねが一年続くと、そのパフォーマンスには大きな違いが生まれる。


9908 Summer Special

 

 

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