Mark to Market マーケットをマークしろ


2000 0414


トレードと心理

去年の2月、マークがオリバー氏の3日間に渡るアドバンスセミナーから戻っった時、僕は彼の何かが変わったことに、すぐ気がついた。

はっきりとはわからないけれど、何かが違っていたのだ。

目が輝いていた。


まるで、クリスマスプレゼントを開けた子供のようにね。

もうすでにプレゼントの箱は開けられてはいたけれど、まだ箱の中身が気になるようだった。(笑)

「つまりだね・・」とマークは切り出した。
 


「あのセミナーで、俺はすでに知っていたということが、改めてわかったのさ。80%は正しかったんだよ。」

彼はモニターから視線をそらせて、僕を見上げ、腕を上へ伸ばしながらゆっくりと手の拳を握りしめ、こう続けた。

「残りの20%も頭に詰め込んだ。それだけじゃなく、すべてがこのマニュアルの中にあるんだ。今日はこれからこれでトレードをしてみるよ。あとで詳しいことは話すからさ。」

「わかった。いつものところにいるからね」そう言って、今日はサンドイッチがないことを少し悔やみながらオフィスへ戻った。

しばらくしてマークが戻り、マーケットの見方を変えてしまった、とてもシンプルなことについて話しはじめた。

それはオリバー氏が、彼のセミナーのはじめに必ず話す、まさにあの言葉なのだ。
 


その考え方は、何度も何度も繰り返される・・

4月13日の「The Pristine Day Trader」を見てほしい。

まさにこれが、そのフレーズなのだ。  
 
 

私たちは「株を」トレードするのではない。

人とトレードをするのだ。

株価?ローソク足のチャート?ローソク足のしっぽ?

そうではない。

大事なことは「人」そのものだということだ。

マーケットに携わる全ての人々と、その人たちの恐怖や欲、さらに希望を示す足跡がチャートなのだ。

私たちがトレードをする相手は人なのだ。

私たちの決断は「彼らならこうするだろう」という目論見で、決められるものなのだ。
 


ここで少し早送りして、3月16日にカークランドにある僕達のトレードフロアでトレーダー達を集め、マークが彼の信念について語った「あのこと」について話してみよう。

その頃、マーケットはかなりのダメージを受けていた。

いや、違うな。

ただダメージを受けていたのではなく、マーケットの真髄にまで、ダメージが広がっていた。

マークがトレーダー達とわかちあったことというのは、ショートがうまく行きそうなナスダック銘柄がたくさんあったということだ。

いわゆる、列車事故は時間の問題で、あとはタイミングだけの問題だった。
 


先週のコラムで、マークが一日で最大の利益を出したトレードについて話をするって話したよね。

もちろん、そういうトレードには、マーク自身も認めているが、危険はつきものだ。

普通はあんなマンモスの暴走のようなものをを追いかけたりしない。

マーケットが、与えてくれるものを、取るだけの話。

113ポイントなんて、滅多にあるものじゃない。

20ポイント以上を狙って、10ポイントをテーブルへ置くチャンスを逃したりはしないものさ。

一つ一つの動きを、全体の大きな動きを見ながら捕らえることだ。

「あんなネガティブな日は、他の奴らから取れるだけ取ってやろうと思いがちだけど・・・」とマークは続ける。

「そんな考えじゃだめだ。どんなときでも、テクニカルにトレードしなくちゃ。」

3月のRambusのデイリーチャートを見てほしい。

17日から23日の15分チャートでだ。
 



 

「たくさんの『人のいい奴ら』は3月のはじめ、RMBSをショートして痛い目にあった。

奴らは間違ったサイドにいたからなんだ。

ショートするなら、これの逆サイドにいなくちゃ。」マークはそう言った。
 

 

 

「木曜日に修復できないようなダメージを受けた最近のマーケットのことを話したけれど、金曜日にRMBSがギャップダウン後、上昇ラリーに乗りきれず始値圏内で終了したとき、(注・上のグラフでは17日のDOJI)この銘柄がショートの有力候補者として浮かび上がってきたんだ。」

「そうして月曜日にまたギャップダウンして、そのあと安値より低くなり、抵抗線より10ポイント下をヒットしたとき、AM11:06に、381ドルでショートしたのさ。」

僕はあの日のことを今でもよく覚えている。
 


マークの横に座り、10ポイント下がるたび不安な気持ちで一杯になった。

「そろそろカバーかい?」・・と僕はたずねた。

マークは、まるで僕にもう一つ頭が生えてきたんじゃないか?というような目つきで僕を見た。(笑)

「いいや、ジェス」と落ち着いた口調でこう答えた。
 


「今、カバーしなけりゃいけない理由が一つも見当たらないからね。これは最高のパニックさ。低値を越えて上がってきたらカバーするさ。」

もう10ポイントダウン。

「まだカバーしないのか?」

マークは、まるでトカゲが腹立たしいアリでも見るように、横目でジロリと僕を見た。
 


心配しているというのに、まるで何もなかったかのように、僕を無視した。

50ポイントダウン。

この時点で僕は耐え切れずオフィスから飛び出した。マークの後ろに立ち声をかけようと唾を飲み込んだとき・・・

「ジェス、そこにいるのはわかってるよ。無駄な時間を節約するために、先に言うけど、答えはNOさ。俺はまだカバーしないよ。」

僕はすぐさま向きを変え、オフィスへ戻った。
 


まあどうでもいいけどね。

これは僕のトレードじゃないし・・

マーケットが終わったら、またおちあうことになるし。

「ナイストレード!」1時10分過ぎ・・・僕は聞いてみた。

「どうだった?終値でカバーしたのか?」

「いいや、こいつは今日、家に連れて帰るよ。つまりオーバーナイトさ。

ジェス、わかるかい?

他の奴らが今夜、家に帰ってRambusをチェックしたときどう思うか。

60ポイントダウン?

また売りのパニック・・それが俺の考えさ。」彼は言った。
 

悪いニュースも手伝って、Rambusは予想通り火曜日ギャップダウン。

マークはすぐにはポジションを解消せず、結局低値を上回った268ドルでカバー。
 

この週を振り返ってみると、ショートサイドのトレードが多かったね。 

たとえば、4月6日のTLABは完璧なプリスティーンセットアップの一つ、モーゲージプレイにはまっていたね。

結局4日後にカバー。

4月10日のINKTはマーケット開始後ダウンサイドでTLABと似たような動き。

この2つのトレードについては次週のコラムで話そう。

期待してくれ。

僕達はマーケットをマークする!

よい週末を!!
 
 

by John H. Jessum

 


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