0815 水
日経平均今日は少し下落
2001年8月15日(水) 9時47分
デフレから経済を引き上げる政策にはほど遠い=日銀の追加緩和で英紙(ロイター)
[東京 15日 ロイター] 15日付の英フィナンシャル・タイムズ紙は社説で、日銀が毎月の長期国債買い入れ額を50%増やすと決定したことは、正しい方向への不完全な一歩だ、と指摘。
経済をデフレスパイラルから引き上げるために必要な断固たる政策シフトからはほど遠い、との見方を示した。
同紙は、昨日の発表では、現在必要とされる一連の政策があまり示されていない、との見方を示した。
国際通貨基金(IMF)が最近の審査報告で示したように、経済の進展は銀行システムから始まる構造改革にかかっており、中期的には、政府債務を容認できない水準へ引き上げかねない財政赤字にも取り組まなくてはならない、としている。
同紙は、小泉純一郎首相は、これらの課題に取り組むと公約したが、3つの問題がある、と指摘している。
第1に、日本には、最近発表したような積極的な支出削減よりは、長期的な赤字削減プログラムが必要であること。
2番目は、政府が銀行の不良債権処理に必要な支援を実施する代わりに、より高い収益性の目標その他の改革を銀行に課すという困難な闘いに直面していること。
3番目は、いかなる財政・銀行改革の計画も、需要を維持するために調和的な政策を必要とすること。
同紙は、財政赤字削減は、さらに需要を落ち込ませるため、当面延期しなければならない、としている。
また、公的支出を増やし、金利をゼロに近い水準に誘導するという、これまでの治療法は効果がなかったと指摘、14日に発表されたよりも大幅な金融緩和による刺激で、適度なインフレに戻すことが治療法になる、としている。
同紙は、国債買い戻しのための増刷は、日銀の保守派にとっては魅力的でないかもしれないし、ハイパーインフレの危険も排除できないが、IMFが指摘しているように、現時点では、幅広い戦略の一環としての金融緩和だけが確かな選択肢だ、としている。
これには、インフレ目標や長期的な財政安定化計画が含まれるべきだという。
ただ、金融緩和は、日銀が希望していると思われるよりも、もっと野心的なものであるべきで、今週のように場当たり的な政治的合意のように見えるものでなく、慎重な計画の一環であるべきだ、としている。
英国らしい辛口のコメントだが、冷静な分析は、これからの日本の経済面での運営について、参考になるのではないだろうか。
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今日はいつものニュース項目に目立ったニュースがなかったので、ここからニュースをチェック。
2001年8月15日(水) 11時17分
15日京成が1週間ぶり新高値、都市再生を再評価(ラジオたんぱ)
京成電鉄<9009>が4日間の続伸となり、今月8日の年初来高値488円を1週間ぶりに更新している。
持分適用会社で9月4日に東京ディズニーシーを開業するオリエンタルランドの収益寄与期待や、成田発着枠拡大による運輸事業の成長を改めて評価する動きとなっている。
市場では「ハイテク企業の業績に不透明感が漂う中にあって、内需株には買い安心感がある」(中堅証券)との声も多い。
丸三証券では先にまとめたリポートで、「都市再生というテーマで注目。来期以降の利益回復もあって20倍台のPER(株価収益率)は割安」などとしていた。(H.W)
[ラジオたんぱ2001年8月15日]
出来高が急増し、赤いラインをブレイクアウトして上昇するという、典型的なパターンだ。
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2001年8月15日(水) 18時59分
日経平均の銘柄入替えを読む(上)住友海の補充(ラジオたんぱ)
今年10月には日経平均株価の構成銘柄の定期入れ替えが行なわれる予定。昨年4月に一気に30銘柄を入れ替えた際に、日本経済新聞社は毎年10月に定期入れ替えを行なう方針を示しており、これに沿って昨年も9月末から10月初めにかけて合計6銘柄の入れ替えが実施された。
今年は三井海上との合併に伴って上場廃止となる住友海上火災保険<8753>の補充が最低限必要になるほか、日経新聞の選定基準に従えば数銘柄の入れ替えが行なわれると見られる。
大和総研では14日付でこれに関するレポートを出し、この中で「今回の入れ替えは住友海上に加えて、2銘柄程度にとどまる公算が高い」と予測している。
[ラジオたんぱ2001年8月15日]
2001年8月15日(水) 18時59分
日経平均の銘柄入替えを読む(下)井関農など除外?(ラジオたんぱ)
日経平均株価の採用基準に関して日経新聞社は大まかな枠組みは示しているが、売買代金ほか各種数値の詳細な計算方法などは明らかにしていない。このため、大和総研では独自に推測した結果として除外される可能性が比較的高い銘柄として井関農機<6310>や京浜急行<9006>、小田急電鉄<9007>、極洋<1301>、飛島建設<1805>、不二越<6474>、東亜建設<1885>などを提示。逆に新規採用候補としてはオリックス<8591>や福岡銀行<8326>、千葉銀行<8331>、積水ハウス<1928>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>、日本ハム<2282>、CSK<9737>、住友不動産<8830>、藤沢薬品<4511>などをあげている。(H.K)
[ラジオたんぱ2001年8月15日]
銘柄の入れ替えに伴い、新規に採用される銘柄が買われるというのは、米国株の世界でもよくあること
で、採用された銘柄は、期待感から買われることが多い。
まだ銘柄が決まったわけではないから、あわてて買う必要はないが、チャートをあらかじめチェックしておくのは、銘柄選択のためのアイデアになるだろう。
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連続WATCH
2702 マクドナルド
反発は余り強くないようだ。