デュアルタイム・オーバーナイト・プレイ


10月に入っても相変わらず難しいマーケットが続いています。

米国マーケットの結果に翻弄され、どちらに動くかわからないから、怖くてオーバーナイトできないという声もよく聞きます。

こういうマーケットの時は、どのようなトレードをすればいいのでしょうか?

その答えの一つとしてデュアルタイムオーバーナイトプレイをご紹介しましょう。


 

 

 


 

このトレードを成功させるためには条件があります。

それは、日足チャートのローソク足の組み合わせ、または抵抗線やギャップを見て、ある程度方向の予測ができることです。

「呑み込みブル」や「呑み込みベア」などのパターン認識や、抵抗線を見ながら方向を予測します。

これができないと、単なるイントラデイのプレイになってしまいます。

オーバーナイトでのギャップを利用して、より大きなゲインを獲るためのプレイですから、もちろんオーバーナイトをするリスクは増えます。

心配するのはオーバーナイトの一晩だけです。(笑)

 

それがいやな人は、マーケットに張付いていてイントラデイつまりデイトレーディングで手仕舞う。

マーケットが終わってみると反対サイドへ動いてしまっていて、どうしようもできなかったという事態を防ぐことができますしね。

イントラデイのチャートを見ていれば、いつでも脱出できるわけですから。

もし、オーバーナイトするのであれば、特に翌日のマーケット開始から1時間以内のどこかのギャップまたは抵抗線を切るあたり、またはトレンドラインをブレイクするところで、手仕舞いできますから、一日中張付いていなくていい。

 

10分足または15分足チャートを基本としたプレイなので、エントリーポイントがわりとアバウトでOKなのもいい点でしょう。

人によっては、セコセコした感じがしなくていい、という評価もあるはず。

安全性が高くなる代わり、ゲインも減少しますけど、これは常にトレードオフの関係ですから当然のこと。

それよりも、間違った方向へ入らなくなるというのが何よりも、大きな利点でしょう。

タイムフレームが長い分、脱出の選択肢が多くなりますから、好きなパターンを選択できるのもいい点です。

脱出ポイントもアバウトでいいですしね。

このようなスウィングプレイを組み合わせることで、資金の多い人はより有利にトレードをすることができると思いますし、スウィングプレイでのリスクコントロールの幅が広がります。

ぜひ、マスターしてご自分のスタイルに取り入れてください。

では次に具体的な方法を説明します。


日足チャートWATCH


日足チャート
10MA・
50MA100MA・200MA

ヤマト運輸(9064)で説明しましょう。

基本パターンですが・・

日足チャートパターンで、翌日の方向を予測。

上のチャートでは、まず赤い斜め右下向きのトレンドラインがだんだん急な角度になっています。

サポートを切った翌日には、ギャップダウン。

さらにサポートをブレイクダウン。

これは昨日です。

さて今日は少しギャップアップして始まりました。

最近のいつものパターンです。

ここで指をくわえて見ているだけではダメ。

念のために、週足チャートも見ておくこと。

下が週足チャート。



週足チャート
10MA・50MA100MA・200MA
ヤマト運輸(9064)で説明しています。

メジャサポートライン(長いブルーの水平線)をブレイクダウンしているし、赤い右下がりのラインがダウントレンドをはっきりと示しています。

さらに次のサポートを切っています。

ショートプレイ(空売り)の典型的なステージが揃っているわけです。

 

 



 

 


 

デュアルタイムオーバーナイトプレイ

ここからはイントラデイのチャートを使った部分の説明です。

日足と週足チャートで、ショートサイドのエントリーだと言うことはわかりました。

方向が決まったら15分足または10分足チャートで、抵抗線とギャップを使ってエントリーします。
 

10分足チャートWATCH


10分足チャート

15分足チャートでの40MA・15分足での200MA
ヤマト運輸(9064)

ギャップアップで開始。

ギャップを埋めてさらに前日の安値を切ってきたところで、ショート(空売りです)。

典型的な「ギャップリバーサル」のパターンです。

カットロスポイントは、ギャップの上。

下は3分足チャート。

より細かいポイントがわかるはず。



3分足チャートWATCH


3分足チャート
10MA・50MA100MA・200MA
ヤマト運輸(9064)


イントラデイで、半分または全部手仕舞い。

またはホールドでオーバーナイト。

手仕舞いの方法は、ご自分の資金量や技量や臆病度?などによって調節します。

翌日までオーバーナイトして手仕舞うというのが基本。

もちろんオーバーナイトをしないという条件でもかまいません。

トレンドラインがそのままなら、さらに引き続きホールド。

セミナーを受講された方なら、比較的簡単なプレイのはずです。

このプレイは、9月のペーパートレードセミナーでの受講者の方からの、ふとしたご質問から、公開しようと考えすでに米国株のコンテンツで公開しています。
 

Gapper's Eye で別の例を掲載していますので、ご参照ください。


CQG Inc.社のチャートを使用しています

©2002 CQG, Inc. All rights reserved worldwide.
http://www.cqg.com


ここに掲載されている内容は、客観的情報の提供を目的としています。投資等の勧誘または推奨を目的としたものではありません。各種情報の内容については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。これらの情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。