マージンの基本的な計算と危険なトレードの例
一般的なマージンの考え方です
$10,000
を口座に預け、トレードすると仮定して説明しましょう。
購入できる、バイイングパワー は、2倍で、$20,000
とします。
2月1日
@ 今日、マイクロソフトMSFTを、$20,000
分買いました。
そうして、少し上がるまで待とうということでオーバーナイトをしました。
2月2日
今日のバイイングパワー、つまり銘柄を購入できる金額の計算です。
所有しているマイクロソフト $20,000
の 25% 相当が規則により差し引かれて計算されます。
つまり、$20,000 の 25%に相当する、$5,000
が、口座から差し引かれます。
$10,000 - $5,000 = $5,000 ← こういう計算になります。
A 今日のバイイングパワー、つまり銘柄を購入できる金額は、
$5,000 の2倍です。つまり、$10,000 になります。
B そうして、昨日買った、マイクロソフト $20,000
分を売却しました。
そうして、DELL を $10,000 購入して、そしてその後 $10,000
分を売りました。
ここまでは全く問題ありません。
C ところでここで、マイクロソフトを、$10,000
分買いました。
そうすると、マージンコールを受けます。変ですね?
今日のバイイングパワー、つまり銘柄を購入できる金額は、$10,000
のはずなのに・・
マージンコールを受ける理由
コンピュータの処理では B のマイクロソフトの売却と、C の購入を、今日の1セットとして処理します。
B 2月2日、昨日買った、マイクロソフト $20,000
分を売却。
↑
マッチ(照合して1セットとみなします)
↓
C 2月2日、マイクロソフトを、$10,000
分の買い。
そうすると、@ の2月1日にマイクロソフトMSFTを、$20,000
分買った件が、マッチしない分として突然、計算上浮上してくることになるのです。
↓
@ 2月1日に、マイクロソフトMSFTを、$20,000
分の買い。
($10,000 が必要)
↑
そうして処理されずに、この @ の購入のために今日の購入のためとして、
$10,000
が必要になります。これで今日のバイイングパワーが使われてしまいます。
そうすると、C の購入分が不足して、$5,000
のマージンコールが発生するのです。
B でマイクロソフト $20,000
分を売却した時点では、前日の @ とマッチして処理が終わることになります。
しかし、C で同じ銘柄を買うことにより、@ が突然浮上してくるのです。
これはコンピュータの処理上の問題で、現状ではどうしようもないということです。
C でマイクロソフトではなく、他の銘柄を$10,000
分買うのだったら、何も問題は起きません。
さらに、危険な要素としては、以下の処理はショートをしたように見えますね。
ですから、Cの株価が上昇してくると、買いの値段が上がることになりますから、マージンがさらにきつくなってくることになります。
B 2月2日、昨日買った、マイクロソフト $20,000
分を売却。
↑
マッチ(照合して1セットとみなします)
↓
C 2月2日、マイクロソフトを、$10,000
分の買い。
↑
株価が上昇すると、この金額が増えることになる。
オーバーナイトして反対売買した後、同じ銘柄をデイトレードやオーバーナイトでまた売買を繰り返すときは、特にマージンに気をつけてください。
違う銘柄なら問題ありません。