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一日二食の索引
1013 Thurs.
クローン技術と食事
http://www.2shock.net/
ほとんどの人は「朝食抜きは身体に悪い。朝食は食べないとダメだ」という現代医学の常識を、何の疑いもなくそのまま信じています。
朝食を抜くと、午前中はエネルギー不足で力が出ないうえに疲れてフラフラするから、頭の働きも悪くなってポーッとしてしまう。
おまけに手足が冷えて冷え性になってしまううえに身体の抵抗力が弱くなり、免疫力が低下して風邪をよくひくようになる。
非常に説得力のある理論です。
ところが、「朝食は抜いたほうがいい」という食事の間隔を18時間あけるという、ミニ断食を勧める本を読むと、まったく反対のことが書かれています。
そうなると今までの確信が揺らぎ始め、「これはどう考えればいいのだろう」と考え込んでしまうのが普通だろうと思います。
無理もありません。
ですが世間や医学の常識では正しいことだということで罷り通っていることでも、実際は逆なのだということは実は少なくないのです。
断食で遺伝子も変わる?
1996年6月5日、イギリスのエジンバラにあるロスリン研究所で一匹のクローン羊が生まれたことは、ニュースで大きく報道され、多くの人が知ることとなりました。
しかし、その論文が学会誌「ネイチャー」に発表されたのは、翌年の1997年2月27日だったのですが、ではなぜ、その論文の掲載が遅れたのでしょうか?
その理由は、この研究成果が現在の医学界はもちろん、社会に対しても、それまでの医学常識をひっくり返すほどの大きなインパクトを与えることになるだろう、という判断からでした。
実際この研究内容が発表されてからは、大きな衝撃を与えることになるのですが・・
最近の現代医学で最も注目されているのは、クローン技術による再生医学です。
これまでは、骨とか心臓あるいは肝臓などに障害があると、それをそっくりそのまま新しいものと取り替えることなど、できなかったのです。
そのため、人工の骨や心臓で置き換えるか、他人の臓器を移植するしか方法がありませんでした。
ところが、クローン技術の導入によって、自分の骨や心臓、肝臓をあたらにつくり、それをそっくり、障害のあるものと取り替えるということも不可能ではなくなってきたのです。
これは医学界における画期的な進歩で、絶望の淵に立たされている患者さんたちにとっては夢のような治療法になると、大きな期待がよせられています。
この再生医学への道を開く発端となったのが、クローン羊の誕生でした。
この研究を担当したのがイアン・ウィルムット博士なのですが、博士は、どのようにしてクローン羊をつくったのでしょうか?
彼はまず妊娠中のメス羊の乳腺組織から一個の乳腺細胞を取り出して培養し、その細胞の核を、核を抜いた卵子に入れ込んで、別の羊の子宮で育てました。
そうして一匹の羊(ドリー)をつくったのです。
こうした研究論文を読んだ多くの医者の反応は「ええっ?一個の乳腺細胞から一匹の羊をつくった?そんな馬鹿なことがあるか。乳腺細胞は何回分裂しても乳腺細胞であるはずだ。それなのに一匹の羊ができたなんて。そりゃウソだよ」というものでした。
このような反論が出てくるのは当然だろうと、発表が遅らされたのです。
現代医学の勉強をしてきた者なら誰でもそう思うに違いありません。
私たちは最初母親の子宮の中で精子と卵子が結合し、受精卵となってから、成長が始まります。
一個の受精卵が二個になり、そして四個、八個、と次第に数が増えるのですが、このあいだに増えた細胞はどれも、一個の細胞の中にすべての臓器や組織ができる遺伝子がオンの状態になっています。
しかし、細胞の分裂が進んで一千万個とか一億とかにも増えてくるにつれ、それらの細胞の中にある遺伝子は一つ一つオンからオフに変わってゆきます。
なぜなら、いつまでもすべての遺伝子がオンであり続けたら困ることになるからです。
たとえば胃ができあがる遺伝子がオンで、また目をつくる遺伝子もオンのままであると、胃の中に目ができてしまいます。
これでは困りますね。
目をつくる遺伝子がオフになって、胃をつくる遺伝子だけがオンになって残ることで、胃ができあがるわけです。
乳腺細胞の場合も同じことで、最後は乳腺細胞をつくる遺伝子だけがオンとして残り、他の遺伝子はすべてオフになっているのです。
これがいままでの医学の常識でしたから、一個の乳腺細胞から一匹の羊(ドリー)が生まれたという論文を読んだ専門家が「嘘の発表だ」と考えたのは当然のことだったのです。
そのため、最初はこの情報を信じない人が多かったのです。
ですがその次の年には、この論文をもとに、日本でも近畿大学の角田幸雄教授が、牛のクローンをつくり出すことに成功し、ハワイでは、柳町隆造教授がマウスの三代クローンを誕生させたたのです。
こうして、続々とクローン動物が出てきたため、もはや疑う余地がない事実として、医者も認めざるをえなくなってしまったのです。
やはり、クローン羊も本当だったのだ。
しかしそれではどうやって一個の乳腺細胞から一匹の羊をつくり出したのでしょうか?
断食で生まれたクローン技術
その秘密はとてもシンプルな方法でした。
イアン・ウィルムット博士は、乳腺細胞を培養して増やす際に、数日間細胞を絶食状態においたのです。
つまり、培養液の濃度を10%から0.5%へと、二十分の一に薄めてしまったのです。
この絶食で乳腺細胞はショックを受け、そのショックで、それまでオフになっていた数多くの遺伝子がオンになったというわけです。
クローン羊をつくる秘密は、細胞に断食をさせることにあったのです。
断食をすることで、それまで眠っていた遺伝子が眼をさまし、オフからオンになったのです。
これは素晴らしい発見です。
いままでは私たちの遺伝子は、そう簡単に変わることはないと考えられてきたのです。
そのため、遺伝子を変えるには、遺伝子そのものを組みかえるという方法しかないと考えられてきたのです。
しかし、実際はそうではなかったのです。
断食で遺伝子は変わるのです。
断食療法を行うと遺伝子も変えることができるのです。
そのため昔から、断食は「体質改造の秘法」と呼ばれてきました。
それが、クローン羊の誕生で、科学的に証明されたのです。
たとえば、私たちの脳はエネルギーをよく使う臓器ですが、そのエネルギー源としてはブドウ糖だけで、脂肪(ケトン体)は使わないことになっています。
ですが、私たちが母親のお腹の中にいた胎児時代や生後すぐの新生児期には、ブドウ糖だけではなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使っていたのです。
というよりもむしろ、ブドウ糖だけでは脳の発育はうまくゆかないのです。
脂肪やケトン体、例えばβーヒドロキシ酪酸のようなものを与えたほうが健全な発育をするためによいのだということがわかってきたのです。
いままではなぜ母乳の中にβーヒドロキシ酪酸のようなものがたくさん含まれているのか、その役割がわからなかったのですが、京都大学薬学部の香月博志助教授らの研究により明らかになりました。
したがって、私たちの脳はもともとブドウ糖だけではなく、脂肪やケトン体もエネルギー源として使うよう遺伝子にインプットされているのです。
しかし、その赤ちゃんが成長して、大人になってしまうと、脳はブドウ糖だけをエネルギー源として使い、脂肪は使わないように変わってしまいます。
つまり、成長の過程で脂肪を使う遺伝子がオンからオフになってしまうのです。
最近の研究では、私たちが断食を行うと、オフになっていた遺伝子がオンになるということもわかってきました。
1981年のオーエンス氏の研究で、脳は断食をすると、それまでブドウ糖だけを使っていたのに、脂肪も使い出すということが明らかになったのです。
朝食を抜くと、ある遺伝子がオンになり、体に蓄積された脂肪を使うように体質が変わるのです。
私たちが朝食抜きという半日断食を行った場合にも、脳はエネルギー源として、ブドウ糖だけではなく脂肪を使うようになるのです。
カリフォルニア大学のスティーブン・スピンドラ教授の研究で、マウスの肝細胞のDNAを調べたところ、少食のマウスは遺伝子が若返るという興味深い結果も発表されたのです。
したがって、断食をしなくても、少食だけでも遺伝子が変.わる可能性があると見て間違いないでしょう。
もっとも、朝食抜きといっても、夕食が多かったり、また夜食をすると、遺伝子のスイッチがうまく切り替わらなくなります。
そのため、夕食の量も少し減らし、しかも夜食は全く摂らないと、いうように正しい朝食抜きを実行することがポイントとなります。
つまり朝食抜きの半日断食を実行し、腹七分の少食を守っている人の脳は、スイッチが切り替わることで、一般の三食主義を習慣としている人たちとは違ってくるのです。
ブドウ糖だけでなく、脂肪もエネルギー源として使うように、遺伝子が胎児であったときと同じようにオンになると考えられています。
西洋医学から見放された、何万人という多数の難病患者を断食療法で救ってこられたこうした「朝食抜き派」の医学博士の甲田氏は、患者さんたちの健康状態を身近に観察してきた結果を、本としてまとめられています。
その本には驚くべき事実が多数掲載されています。
一日2食の人は、一日3食をきちんと食べている人よりも、はるかにスタミナがあり、元気に活動できるというこれだけ多くの例を見ると、朝食を抜いたら午前中に力が抜けて、スタミナはガタ落ちになり、頭の働きも悪くなるという現代医学の考え方が、滑稽に思われるほどです。
何年にもわたる断食例も存在する
以上のことから、私たちの身体は、食事の量とか質を変えることにより、体質を変えることができるような仕組みがあると考えることができます。
ですが、その適応力も程度問題で、いきなり大きな変化に遭遇すると、うまく適応できないのです。
そのため、食事や住居などの変化は、ゆっくりと慎重に進める必要があります。
断食の問題でも、また少食の問題でも、その例外ではありません。
長年にわたる少食の研究では、現代医学の常識ではとうてい無理だと思われるような少ない食事で、一年も二年も元気に生活してゆける人たちが存在することが明らかになってきています。
一日300キロカロリー以内という超少食を守り、それを長期にわたって実行しながら元気に生活している人がいます。
2002年8月28日付のタイムズ・オブ・インディア紙は、インド西部のグジャラート州に住む64歳の男性(機械工)が411日間にわたって断食を行ったとの記事を掲載しています。
太陽を食べる男 NASAが研究へ
http://x51.org/x/03/06/3049.php
この記事にあるマネク氏によると、本来食物から得るべきエネルギーは、全て日光から得ているという。
マネク氏の脳を活性化させた状態でスキャンを行ったところ、脳神経は非常に活発で、通常50歳代の男性に見られるような松果体の収縮が見られなかったという!
その男性の生態調査を行っているアメリカの科学者チームは、その男性が2000年1月から2001年2月にかけて断食し、そのあいだは煮騰した水を飲む以外、一切の飲食物をロに入れなかったと伝えています。
その男性は断食中もいつもと同じ生活を送り、断食の404目には、山登りも敢行できたというのです。
その後2002年6月にはまたアメリカへ渡って、断食を開始し、8月28日までまた断食を続けたのです。
こうした例については、春秋社発行の「驚異の超少食療法」という本で、具体例な例と共に説明されています。
この男性が行った断食の生態調査で、人間が年余にわたって、水だけ飲んで元気に生活ができる秘密が、科学的に解明されるでしょう。
その秘密が詳しく解明された暁には、現在のような栄養学の常識も根底から変わってしまうかもしれません。
少食にしても、また断食にしても、人体には想像を絶する適応力が秘められているということは確かなのではないでしょうか?
次回は具体的な方法を!
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