北朝鮮のお寒い潜水艦事情

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北朝鮮のお寒い潜水艦事情、弾道ミサイル発射は無理

  

北朝鮮潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)の発射母体である潜水艦の建造について、北朝鮮分析サイト「38ノース」は今年の6月、SLBM用の新型潜水艦を建造していると公表した。

また、北朝鮮(北)は今年7月、写真付き(写真1参照)で、「朝鮮式の威力ある新たな潜水艦が建造された」と紹介した。

  

だが、「この潜水艦が弾道ミサイル潜水艦だ」とは記述されてはいない。

ミサイルの発射母体でもある潜水艦については、秘匿性が高く情報入手が困難なこともあり、潜水艦の能力評価について大きく分かれている。

  
私は、過大なる能力評価については、多くの疑問を感じている。

その最大の理由は、兵器の生産というものは、長い年月と実績を経て、やっと完成するものだ。過去の実績もなく突然高性能の兵器が生産されることはないと考えているからだ。 

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米国の原子力空母ロナルド・レーガンは2003年就役。全長333メートル、全幅77メートル。排水量は約10万1400トン。乗組員5700人と「動く街」の規模をもち、速度は30ノット(約56キロ)以上。

一方、中国の遼寧はソ連のキエフ級空母「ワリャーグ」の中古を2001年に入手、修理のうえ2012年に再就役させたもので、全長305メートル、全幅73メートル、排水量6万7500トン。乗組員は約2000人で、速度は29ノット(約54キロ)。

 

いずれのスペックも大差はないが、R・レーガンが優勢だ。またR・レーガンは動力が原子力で、長期間連続航海が可能な点も優れている。しかし最も異なるのは、航空機を甲板から空中へ飛ばす射出機(カタパルト)の有無だ。

米国海軍では70年前の第二次大戦当時から空母用のカタパルト(当時は油圧)を実用化し、小型空母でも爆弾を積んだ艦載機を発艦させることができた。一方、当時の日本では爆装した艦載機を発艦させるパワーのあるカタパルトを開発できず、大鷹(たいよう)や雲鷹(うんよう)といった小型空母は、空母とは名ばかりの航空機運搬船として主に運用された。

 

この「強力なカタパルト」を米国は戦後も開発・実用化し続けた。現在、大型機を蒸気カタパルトで射出できるのは米原子力空母の大きな特徴だ。戦闘機の前脚の一部を甲板上のカタパルトの突起に引っかけ、重さ約30トンの戦闘機を約2秒で時速約250キロまで加速させ"打ち出す"ことができる。

一方の遼寧は、前の持ち主であるソ連・ロシアがカタパルトを開発できなかった。このため代替案として開発した「スキージャンプ式」の発艦方法を受け継ぐ。前部の坂(スロープ)で角度を付けて斜め上に飛び上がる、名前通りスキーのジャンプ台に似たもの。この場合、空母から飛び出すのに使えるのは戦闘機のエンジンの力だけ。カタパルト方式に比べて圧倒的に不利なのだ。

 

中国では空母「遼寧」の艦載機として、ロシアのSu-33戦闘機のコピー機「J-15」を搭載するとし、2012年に発着艦試験を行ったが、スキージャンプ式の限界が現れた。

環球網など中国メディアは14年末、J-15を遼寧から発艦させる場合、搭載できるミサイルや爆弾などの総重量はわずか2トンだと報道した。それ以上積むと重量オーバーで飛び立てないのだ。

 

同機は陸上の2000メートル級滑走路から離陸する場合はミサイル類を本来12トンも積めるのだが、空母の短い滑走距離によるスキージャンプ式では、重い機体を浮かび上がらせることができず、戦闘時などミサイル類をフル装備して発艦する場合は、軽量化のため燃料を減らして離陸するしかない。その後、空中給油することとなる。二度手間のうえ給油機との会合ポイントを敵に狙われればひとたまりもない。

この重量オーバーの問題で致命的なのは、空飛ぶレーダーともいえる「早期警戒機」が運用できないことだ。

 

空母やイージス艦の脅威は海面すれすれを飛んでくる対艦ミサイルだ。地球は丸いため、水平線の向こう側(水平線より下)の物体はどんな高性能レーダーでも探知できない。

その距離はほんのわずかだ。身長170センチの人間が海岸の波打ち際に立った場合、遙か彼方に思える水平線までの距離はわずか5キロ。ただし、ビルに登るなどして立つ位置が高くなれば、より遠くまで見られる。

 

艦船でもより遠くを探知するためレーダーを高い位置に設けるが、それでも水平線までの距離は約20~30キロとされる。

マッハ2(時速約2450キロ)の対艦ミサイルなら、レーダーで探知した後、30秒前後で命中する距離だ。

 

スキージャンプ式で飛び立てる早期警戒機を開発するのは不可能ではないが、軽い機体に搭載できる小さなレーダーの性能は「小さいなり」でしかない。

中国が躍起になって南シナ海のスプラトリー諸島を埋め立て、滑走路を建設する理由の一つは、空母艦隊を守る大型の早期警戒機「KJ-2000」などを運用することにあるが、総合すれば「陸上基地からの航空機の支援なしでは心許ない空母」というのが遼寧の"実力"とみられる。

     

    

大都市を一夜で壊滅できる「世界最強」米空母カール・ビンソンの実力

  

中国は「空母造り」に余念がない。空母遼寧は既に運用を開始し、それに続く2番艦、3番艦も建造中である。空母遼寧について、米国防総省はかねてから見解を示している。「米軍のニミッツ級原子力空母の持つ遠距離の戦力投射能力を持つことはできない」。そして、このわずかな文言にこそ、現代における「空母の意義」が凝縮されていると言っていいだろう。

 

空母カール・ビンソンは1982年に就役したが、同型の空母は米海軍に10隻ある。一番最初に建造されたのが空母ニミッツであり、1975年就役、従ってそれ以後の同型艦をニミッツ級と呼ぶ。カール・ビンソンはニミッツ級の3番艦である。

 

ニミッツ級は排水量約10万トン、全長約330m、速度30ノット、艦載機約71機である。遼寧は排水量6万7500トン、全長305m、速力20ノット、艦載機67機(計画)である。またニミッツ級は原子力であるため、通常動力の遼寧に較べて速度が速いだけでなく、航続距離がはるかに長い。

 

ニミッツ級空母カール・ビンソンは、航行距離にして1200キロを一日で海上移動し、500キロ先の敵に3日間で2千トンの弾薬を投入する能力がある。昭和20年3月の東京大空襲で投下された爆弾が一晩で3千トンであり、その時の犠牲者は約10万人である。精密誘導能力が格段に向上した現在、2千トンの弾薬は、一大都市はもちろん、敵の軍事要塞を壊滅させるのに十分であろう。

カール・ビンソンは北朝鮮周辺に向かうと堂々と宣言して航行しているが、もし大戦初期に米空母がこんなことをしていたら、日本の航空戦力と潜水艦によって海の藻屑と化すことは間違いなかった。カール・ビンソンがなぜそうならないかといえば、周りを巡洋艦、駆逐艦、潜水艦で固めているからであり、北朝鮮のミサイル攻撃や魚雷攻撃をも撥(は)ね退ける能力を有しているからである。

 

つまり、空母はいかに優秀でも1隻では、身を守ることはできない。したがって、「空母打撃群」という艦隊で行動することになる。空母の戦力投射能力とは、空母そのものの能力に加えて偵察衛星の情報収集力さらにはそれを伝達する通信網、艦載機や、その他の艦艇の性能を掛けあわせて得られるものであり、そのいずれかがゼロである場合、答えは「ゼロ」となるのである。

    

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