血糖値を上昇させない
人工甘味料は甘味が強いため、砂糖と同様に血糖値を上げるものだと思っている人は多いはず。
実のところ、血糖値には影響しないんだそう!
「非栄養甘味料や人工甘味料は、血糖値に影響がない上、インスリンを分泌することもない」と話すのは、ジョイ・デュボ医師。
これは、はちみつやメープルシロップ、アガベシロップと代謝のプロセスが違うからだそう。
ステビアは、血液内のグルコース(ブドウ糖)の濃度や血糖値に影響しないことが研究により証明されているとのこと。
依存性がない
人間は生まれつき甘い物を好みやすいとデュボ医師は言う。
だからといって、ステビアやスクラロースが甘い物をもっと欲する誘因にはならない。
「人工甘味料を摂取したからといって、砂糖のように依存性がないため、甘党になることはない」とデュボ医師。
虫歯のリスクが低下する
キシリトールに代表される糖アルコールは、虫歯のリスクを低下するメリットがあることが、米国歯科医師会誌に掲載された研究によって明らかとなっている。
ただし、キシリトールを過剰に摂取すると、おなかがゆるくなることもあるので要注意。
デュボ医師によると、キシリトールの化学構造により水分を腸内に送り込むため、腹痛が起きやすいんだとか。
適度な量(1日あたり10-15gまで)を摂取したところで、トラブルが起きることはないけれど、30g以上も過剰に摂取した場合にのみ、お腹が張る、ガスが溜まる、下痢、胃腸障害といった症状が出ることがあるそうだ。
ダイエットに効果がある
ステビアやスクラロースは嬉しいことにカロリーがゼロ!
糖質を制限している人にとってはありがたい!
「減量のために賢く活用しない手はない」とデュボ医師。
キシリトールは4gあたり10kcalだけど、人工甘味料は砂糖より甘みが強いため、少量で甘さを加えることができ、添加糖類やカロリーを抑えられる。
安全性が高い
人工甘味料の安全性に不安になるのは当然。
でも、「人工甘味料は、健康上のリスクなしに毎日安全に摂取することができる」とデュボ医師は語る。
米国栄養士会は、人工甘味料と非栄養甘味料の安全性を確立しており、健康的なバランスがとれた食生活の一部として摂取することに問題はないと言明している。
非栄養甘味料の安全性と使用を規制する米国食品医薬品局(FDA)は、推定摂取量、蓄積効果、毒性試験に基づき、7種類の非栄養甘味料の使用を認めている。
「米国食品医薬品局は、さらに1日摂取許容量を提示している。
仮に体重が74kgの人が摂取許容量を超えるには、アスパルテームを107パック摂取することになる」と解説。
しかし、研究は今も継続して行われているとのこと。
デュボ医師いわく、「現在は、食生活からの添加糖類の摂取削減に重点を置いているため、研究が非常に盛んな分野」だそう。
※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスから翻訳されました。
Text: Christine Yu Translation: Yukie Kawabata
人工甘味料は本当に危険なのか?でも触れていますが、炭酸飲料500mlには、砂糖が40~65g(角砂糖10~16個分相当)が含まれています。
スポーツドリンクの場合、500mlだと20~34g(角砂糖5~8個分相当)、果汁100%ジュース500mlだと50~60g(角砂糖12~15個分相当)の砂糖が含まれているのです。
世界保健機関(WHO)の指針によると、食事以外で1日に摂取してもよい糖分は1日の総カロリーの5%程度が望ましいと発表されています。
平均的な大人の場合で言えば、25g程度です。
つまり500mlの砂糖入炭酸飲料や100%ジュースを飲んでしまうと、たった1本で1日の必要摂取量を超えてしまうのです。
こうした量の糖分を摂取していると、糖尿病や高血圧などの生活習慣病のリスクは非常に高くなります。
250mg(1kcal)分のアスパルテームは、50g(200kcal)の砂糖と同じレベルの甘味です。
コカコーラ社のサイトには約330mL(12 fl. oz.)中に185mgのアスパルテームが入っていると発表されています。
ということは、500mLでは281mgのアスパルテームが入っていることになります。
1グラムは1000ミリグラムですから、砂糖入りの炭酸飲料500mlには、砂糖が4万~6万5千ミリグラム入っています。
砂糖4万mg VS アスパルテーム281mg !
圧倒的な量の違いです。
米国のFDAの基準では、体重が70kg(154 pound)の人が1日に摂取しても安全なアスパルテームの量は、3,500 mgです。
つまりアスパルテーム入りの炭酸飲料500mlの場合、一日に12本以下の量なら、心配することはないと言っていいでしょう。
毎日12本ものアスパルテーム入り炭酸飲料を飲む人が、現実問題として、果たしてどの程度いるでしょうか。
アスパムテールなどの合成甘味料入りの清涼飲料水と砂糖入りの清涼飲料水が目の前にあるとします。
さて、美味しい炭酸飲料を飲みたくなったとき、あなたならどちらを選びますか?
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