安倍首相の根深い学歴コンプレックスを父親の番記者と大学の恩師が暴露!
リテラ 2015年12月2日
安倍首相は祖父・岸信介に強固な憧憬、そしてコンプレックスを抱いていることはよく知られた話だが、しかしそれ以外にも安倍首相は、様々なコンプレックスを抱えてきたという。
安倍・岸家はいわば『東大法学部』を宿命づけられた家系だ。
祖父の岸は東大法学部時代に、後に東大名誉教授となる法学者の大家・我妻栄と首席を争った秀才で、大叔父の佐藤栄作、父方の祖父寛、父の晋太郎も東大法学部出身だ。
安倍首相と同じく成蹊小からエスカレートで大学までいた兄の寛信も、成蹊大学卒業後、東大大学院に進んでいる。
だが、幼少期から勉強が好きでも得意でもなかった安倍首相は、父・晋太郎に「東大へ行け」と尻を叩かれ、時には分厚い漢和辞典で頭を叩かれても、反発するだけで一向に勉強をするわけではなかったという。
それどころか、「政治家への思いと名門家系の誇りに胸をふくらませ、一方では思うようにならぬ勉学に羞恥心とルサンチマン(自分より強い者に仕返ししたいという鬱屈した心情)を募らせていた」のだ。
それは大学に入っても変わらなかった。大学時代の恩師の興味深い証言が本書には紹介されている。
「安倍君は保守主義を主張している。それはそれでいい。ただ、思想史でも勉強してから言うならまだいいが、大学時代、そんな勉強はしていなかった」
安倍首相に政治家としての思想などないことはわかっていたが、本書では、ただ幼い頃刷り込まれた祖父・岸の「教え」を盲信したまま、なんの成長さえしていないと批判されているのだ。
さらに、である。この恩師は「ましてや経済、財政、金融などは最初から受け付けなかった」とまで語っている。また、学友も安倍首相の大学時代を「政治家になる気はなかったのではないか」と証言している。
「本当に後を継ぐ気であれば、もっといろいろな知識を吸収して、"将来、日本はこうあるべきだ"といったモチベーションがあってもよかった。でも当時の安倍君には、そういうビジョンは感じなかったし、その片鱗を語ることもなかった」
憲法改正やアベノミクスを高らかに謳う安倍首相のビジョンなき"底の浅さ"が証明された形だが、しかし問題は勉強が苦手で、努力もしなかった安倍首相が、現在でもそのコンプレックスを引きずり、その歪んだ思いを首相として現実に政治へ投影していることだ。
本書では安倍内閣に東大出身者が歴代内閣の中でも極端に少ないことを指摘した上で、安倍首相と付き合いの長い議員の証言を紹介している。
「晋ちゃんは東大出身者とエリート官僚が嫌い。議員でも東大出身者とは肌が合わないのか敬遠する傾向がある」
自らの学歴コンプレックスに加え、好き嫌い、敵か味方かで政治を執り行う安倍首相だが、最終学歴を経歴から"カットする"という驚くべきこともやってのけている。
それは2006年に上梓した『美しい国へ』(文藝春秋)には存在した「成蹊大学法学部卒業、神戸製鉄所勤務を経て、82年に父・晋太郎外務大臣の秘書官に」という略歴が、13年にリニューアル刊行された『新しい国へ』(美しい国へ 完全版)ではそっくり削られてしまっているという。
安倍首相のコンプレックスはそれだけではない。意外なことに岸家の養子となった5歳年下の実弟・岸信夫議員(元外務副大臣)に対しても複雑な感情、コンプレックスを抱いており、それが政治家となるひとつの動機として存在することだ。
安倍家の3男として生まれた信夫だったが、生後すぐ子どものいなかった岸信介の長男夫妻の養子に出されている。
「長男の寛ちゃんは安倍家の跡取りとして見られていたし、総理大臣の岸家は弟の信夫君が継ぐことになった。子供心にもやっかみがあったのではないでしょうか」(安倍・岸家を長く支えた関係者)
同書はこんな証言を掲載した上で、このような風景を描き出す。
〈岸の愛情が"内孫"である信夫により多く注がれるようになったという身辺の変化を感じ取っていたのかも知れない。
実際、信夫が生まれたあと、南平台の岸邸には、安倍が"おじいちゃんを弟に奪われた"と感じる光景があった〉
安倍首相が政治家になると言い出したのは、その頃からだったという。
大好きなおじいちゃんを取られた。
自分は安倍家と岸家の跡取りではない。
ならば自分が父や祖父の後を継いで政治家になる。幼少期の思いとはいえ、その動機はコンプレックスに満ちあふれている。
また本書では、安倍首相が大学を卒業した後アメリカに留学したのは「単なる遊学」であり、極度のホームシックから月10万円ものコレクトコールがあったこと、神戸製鉄での工場勤務や相部屋の寮生活に耐えられず、こつ然と姿を消したことなど、数々の興味深いエピソードが綴られる。
さらに自分の意見と違うことを言われると"キレる"ことや、"反対意見に耳を塞ぐ"ルーツ、またかつては「弱い人たちに光を当てるような政治家になりたい」「(岸時代の安保への反発に対して)政治家がうまく国民に説明していないからじゃないか。
自分ならもっとうまく説明できるのに、とも思っていた」という現実とは正反対な発言など、突っ込みどころ満載の評伝でもある。
努力もしないのにネガティブな学歴コンプレックスやルサンチマンを持ち、辛いことがあるとすぐ逃げ出すお坊っちゃま。これが現在の日本の総理大臣・安倍晋三の本質だ。
そんな幼稚なメンタリティを持ち続けた挙げ句、祖父の「悲願」「教え」をただただ追随し、平和憲法を改正しようと躍起になっているのだ。この事実には改めて、恐怖を感じずにはいられない。
(日刊ゲンダイ2013/5/21)
そうそうたる人物2人が家庭教師だったとは、さすがお坊ちゃま、安倍晋三首相(58)。
衆院議員の平沢勝栄氏(67)が東大生の頃、安倍の家庭教師をしていたことは知られているが、NHKの経営委員に就任する日本たばこ産業顧問の本田勝彦氏(71)もそうだった。
平沢氏が家庭教師をしていたのは64年から2年間、安倍首相が小4から小5の頃で、その前任者が本田氏。
セレブが子女に乳母をつけようが家庭教師をつけようが勝手だが、その頃、安倍は、まだ小学校低学年だ。平沢氏と同じ東大生だった本田氏が、わざわざ勉強を見るまでもないだろう。
「ドキュメント安倍晋三」などの著書がある政治ジャーナリストの野上忠興氏がこう言う。
「当時、安倍首相の父・晋太郎さんは落選中の身で、夫婦そろって不在のことが多かった。寂しがり屋だった安倍首相のために家庭教師をつけたようです。
勉強を見るというより、一緒にキャッチボールや釣りをするなどの遊び相手。
2人にとっては楽なアルバイトだったみたいですね」
それもあって、06年までJTの社長だった本田氏と安倍は、「親しい間柄」(財界関係者)らしいが、平沢氏は入閣できていない。
「平沢氏は家庭教師時代について〈あの頃、定規で叩かないで頭を撫でておけばよかった〉とか、〈私が教えなかったら成蹊も受からなかった〉などと話したせいで、安倍首相に疎まれている。
そんなウワサもあります。もちろん軽い冗談でしょうが、あながち外れてもいないようです。
安倍首相は小学校から大学まで成蹊ですが、進級が危うくなるたびに晋太郎さんの秘書が学校に出向き、頭を下げて頼み込んだ。そんな話を聞いていますよ」(事情通)
今更だが、中高時代に家庭教師をつけた方がよかったんじゃないか。
(日刊ゲンダイ2013/4/24)
無能で一度クビになったのに野田民主党が余りにヒドかったのでそれよりマシだと政権を獲った途端に舞い上がって今やっていることのデタラメ亡国政治のふてぶてしさ図々しさ
アイドルに囲まれてポーズを決めたり、テレビに出演してニタニタしたり。
そんな安倍首相の姿には、どうにも違和感を覚えてしまう。
一度はクビになった男である。
国民の信頼を失って政権運営に行き詰まり、首相のポストを放り出した。
平気な顔して再登板など、許される身の上じゃないのだ。
それでも無二の能力や知識でもあるのなら別だが、残念ながら安倍は、お世辞にも頭が切れるタイプとはいえない。
よほど成績が悪かったのか、父の晋太郎は息子が小学生のときから家庭教師をつけていた。
大役を任されたのは、当時、東大生だった平沢勝栄衆院議員。
晋三少年のデキがあまりに悪くて、よく定規で叩いたりしていたという。
そもそも、岸信介の孫なのだ。大叔父は佐藤栄作である。カネもコネもあっただろう。
それでも小学校から成蹊どまり。慶応幼稚舎に入っていない。
そんなことを誰彼構わず吹聴していれば、けむたがられる。
平沢は選挙にめっぽう強い。
当選も6回を数えるが、今回も大臣にはなれなかった。
安倍が入閣を嫌がった、なんていわれている。
本当だとしたら、度量も狭い。
政治評論家の有馬晴海氏は言う。
「円安株高政策が的中した格好になっていますが、もともと安倍首相は経済に精通しているわけではありません。
6年前、ポスト小泉の1番手といわれていたときは、官僚同伴でテレビに出演していました。
官僚はインタビュアーの後ろに控え、困ったときに助け舟を出す。
本人も自信がなかったのでしょう。
経験も足りなかった。
勉強も明らかに足りない。
それでも、そのまま首相になったため、国会で攻められ、精神的に追い込まれた。
最後は、テロ特措法の延長問題で野党の協力を得られず、にっちもさっちもいかなくなって病院に"避難"しています。
それが今は、株高と高支持率で自信満々。
党首討論では、不敵な笑みまで浮かべていた。
あまりにも短絡的です」
安倍は、政治家になる前から政策や政治哲学を書き留めていた中曽根元首相をまねて、退陣後にノートを用意した。
しかし、その中身は、恨みつらみを記したり、だれに会ったと残したりする日記レベルの代物。
勉強のあとは見られなかったという。
◆日本国憲法を勉強していない改憲論者
今国会でもボロが出ている。
日本を代表する憲法学者の芦部信喜、高橋和之、佐藤幸治の3氏について聞かれ、まったく答えられなかったのだ。
「あれほど改憲を訴えているのだから、よほど勉強しているのかと思ったら、知っていて当然の著名学者の名前さえ知らなかった。
これにはもう驚きを通り越して呆れるしかない。
果たして日本国憲法をどこまで理解しているのか。
改憲を主張する前に、もっと勉強せえ、と言いたい」(名古屋大名誉教授・森英樹氏=憲法)
先週、参院山口補選の応援で地元入りしたとき、「参院選は親の敵みたいなもの。取り戻さなければ、死んでも死にきれない」と強調した。
選挙で勝つのは、いい政治をやるためではない。
ノートにつづった恨みを晴らしたいだけではないか。
改憲も「おじいちゃんができなかったからやる」と騒いでいるように思えてくる。
動機はすべて個人的な思いで、国民に奉仕するつもりなんてさらさらない。
しかも、思慮が浅く、世論調査の結果を受けて舞い上がっている。
バカなのに自信満々だから恐ろしい。
大した能力もない若造が祭り上げられて、調子に乗って世界を威嚇する。そんな北朝鮮の金正恩と、いったいどこが違うのかと思えてくるのだ。
◆暮らしの安定と安心を脅かすボンボンの軽さ
まともな神経の持ち主なら、首相の再登板など望まないだろう。
恥ずかしくて消え入りたくなり、引退を決断しても不思議ではない。
さすが、子どもの頃からお殿様のように育てられたボンボン。
真摯に自らを省みるなんてことはないようだ。
立正大教授の斎藤勇氏(心理学)が言う。
「生まれながらの性分に加え、周囲にチヤホヤされて育ったため、ひとつのことを深く考えたり、さまざまな立場の人から意見を聞いたりする必要性を感じないのでしょう。
6年前に退陣したのは環境が悪かったからで、自分のやり方が間違っていたのではない。
そんなふうに考えているのではないか。
軽くてめげない性格だから、慎重に考えればシリ込みしたくなるような大胆な金融緩和だって平気。
国民が受け入れたのは、経済が上向いているようなムードに加え、民主党政権が悪すぎたからです。
アタマの良さそうな連中では決められなかったことを、大した考えもなく勢いで決めてしまう。
それが良かった。
浮かれやすい性格がむしろ幸いしたのです」
むろん、こんな調子で政治を続けられたら、この国は大変なことになる。
権力を持つアホに勝手に振る舞 われては、明るい未来など描けるはずもない。
財界は、安倍を利用して雇用関連の法規制を緩めようと画策している。わずかな賃上げを受け入れて手柄を与え、残業手当がつかない裁量労働制の拡大や自由に首切りができる法案を通してもらおうとしている。
ただでさえ非正規社員があふれ、格差が拡大しているというのに、国民生活の安定や安心はますます失われてしまう。
教育改革もおかしな方向に向かっている。
教育再生会議は、首長に教育長の任命や罷免の権限を与えるように求めた。道徳教育を教科に加えることも提言している。
軍部が教育に介入した戦前の反省は置いてけぼりだ。
◆愛国右翼と対米隷属は両立しない
元外交官で評論家の天木直人氏が言う。
「安倍首相は本質的には愛国右翼の主義主張を貫きたいのでしょう。
靖国に供物を奉納したり、従軍慰安婦問題を謝罪した河野談話や侵略を認めた村山談話について、見直すとの答弁を繰り返したりしています。
一方で、米国の言いなりになり、普天間基地の辺野古移設を進め、TPP交渉参加を決めた。
でも、米国は、安倍首相の歴史認識を問題視しています。
政府高官も見直しを懸念するコメントを発表している。
つまり、安倍流の愛国姿勢と対米従属は両立しないのです。
それでもお構いなしで、取り巻きの右翼勢力に配慮しながら、米国の顔色もうかがっている。
ただ、いくら擦り寄っていても、米国は安倍首相を信頼しないでしょう。
いつかハシゴを外してくる。
それでも付いていこうとすれば、無理難題をのむことになる危険性は大。
国益が損なわれるのは間違いありません」
抜本的改革を先送りした0増5減、エネルギー改革に待ったをかける発送電分離の先送り。
原発再稼働だって止める気はゼロだ。
「それでも参院選までは安全運転のつもりでしょう。
これでも本来の安倍カラーを抑えている。
このまま高い支持率を維持しながら参院選を乗り切ったら一気です。
自民党の憲法改正草案を見ると、戦前回帰を思わせるような軍国化の姿勢が前面に出ている。
自衛隊を国防軍に変え、入隊希望者が減れば徴兵制に移行という段取りです。
国民も浮かれている場合ではありません。
政権の本質をしっかりと見極めるべきです」
(政治評論家・山口朝雄氏)
戦前復帰と米隷従の亡国政治という安倍政権の存続は、日本の未来を狂わせるのである。