日本の厚生労働省は健康的な食生活として炭水化物6:脂質2:タンパク質2の割合が健康的としていてこれから考えても炭水化物(糖質)の重要性が分かると思います。
いまだに厚生労働省の発表を鵜呑みにしている。(笑)
国立国際医療研究センターによると、心疾患や腎臓病を含む総死亡率は、高糖質の人と比べて低糖質の人の方が31%高かった。米ハーバード大学が25年間にわたり行った調査でも、最も死亡率が高いのは、食事に占める炭水化物の割合が3割以下の人だったという。
ハーバードの研究だから信頼性が高いと思うのは大間違い!
超人以外は長続きしません。身体が危険を察知して炭水化物を要求するからです。
炭水化物を摂らないことは絶食と同じことである。
炭水化物はCYP2E1の活性に影響を与える唯一の栄養素である。
食べるということは炭水化物を摂るということなのです。
炭水化物を制限するなどという無謀なことに決して挑戦してはいけません。
断定と思い込みが凄い!身体が危険を察知して炭水化物を要求するって、どういう世界の話?
このように糖質制限に否定的な人達は世の中に数多く存在している。
そしてトンデモな理屈を捏ねて、素人を煙に巻き、正当化するというお決まりのパターンが繰り返される。
そのため、次のように不安を覚える人達が続出するというわけだ。
東洋経済 読者コメントを見て
久しぶりに江部先生の記事(東洋経済)を見たら、読者コメントがたくさんありました。
これをいくつか読んだら、また、糖質制限肯定派と否定派のどちらが正しいのか不安を駆り立てるようなコメントが散見されました。
お時間ある時に反証のコメントを頂けたらと思いました。
読んだ人の中には、糖質制限を誤解している人も多いと思いましたので。
私自身も、このコメントを目にして混乱しています。
素人のコメントを信用する前に自分で調べてみることだ。
ヤフーニュースの記事について
糖質制限を始めて5年になりますが、今朝、こちらの記事を見て不安になりました。
江部先生のお考えを聞かせていただければと思います。
宜しくお願いします。
東洋経済オンラインの記事
「糖質制限」論争に幕?一流医学誌に衝撃論文「炭水化物は危険、脂質は安全」の波紋
江部 康二 : 高雄病院理事長は、私がランセットのコホート論文を解説したものです。
炭水化物の摂取比率が多いほど直線的に右肩上がりで総死亡率が上昇しています。
そして脂肪の摂取比率が多いほど、直線的に右肩下がりで総死亡率が減少しています。
明白に糖質制限食が有利な結論です。
ヤフーニュースは、2019/11/6(水)NEWSポストセブンの記事です。
こちらもコホート研究です。
【米ハーバード大学が約1万5000人を対象に25年間追跡調査すると、食事に占める炭水化物の割合が3割以下の人は、最も死亡率が高いという結果が出た。
また、国立国際医療研究センターが2013年に発表した、海外の糖質制限食に関する長期研究の解析結果では、摂取カロリーに占める糖質の割合が低い「低糖質群」は、「高糖質群」に比べて総死亡率が1.31倍になったという。】
こちらのコホート研究は、糖質制限食に不利な結論です。
ⅠとⅡで、真逆の結論ですが、科学の世界でのエビデンスとは、こんなものと思います。
そして、実はコホート研究はエビデンスレベルは、レベル2と低いのです。
エビデンスレベルとは?
エビデンスレベルのもっとも高い「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文で、糖質制限食の有効性を示すものを列挙してみました。
集めてみると、多数ありました。
一方、糖質制限食に否定的な、「エビデンスレベル1+」と「エビデンスレベル1」の論文は皆無です。
この時点で、「糖質制限食是非論争」にエビデンスレベルで、明白な決着がついたと言えます。
さらに米国糖尿病学会も、2019年4月の「コンセンサスレポート」において糖質制限食がエビデンスが最も豊富であると明言しました。
糖質の多い食べ物を節操なく食べていると糖尿病になる確率が高くなるのは当然のこと。
糖尿病患者数が過去最多の328万人超に増加 【2017年患者調査】
調査結果によると、「糖尿病」の患者数は328万9,000人(男性184万8,000人、女性144万2,000人)となり、前回(2014年)調査の316万6,000人から12万3,000人増えて、過去最高となった。
「脂質異常症」は14万3,000人増、「がん」は15万6,000人増、「心疾患」は3,000人増となっている。「高血圧性疾患」は17万1,000人減、「脳血管疾患」は6万4,000人減だった。
厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、「糖尿病が強く疑われる」成人の患者は、2016年時点で推計1000万人を突破した。
人工透析に関わる医療費は1人あたり月額約40万円で、国全体では年間1兆6000億円に上り、日本の総医療費の約4%を占める。
予備軍の生活習慣の改善や、既に糖尿病になった人の重症化を防ぐための対策が重要になる。
大きく分けて1型と2型、2つのタイプがあります。
糖尿病になると、体内のインスリンの作り方や使い方に問題が起き、摂取した食物エネルギーを正常に代謝できなくなります。
インスリンはすい臓で作りだされて血糖を正常範囲に保つ役割をしますが、インスリンの作用不足により、血糖が高くなってしまうのです。
糖尿病には大きく分けて次の2つのタイプがあります。
すい臓はインスリンを作り出しますが、2型糖尿病では、量が十分ではない(インスリン分泌不全)か、作られたインスリンが十分作用しません(インスリン抵抗性)。
以前は「インスリン非依存型糖尿病」と呼ばれていました。
2型糖尿病は最も一般的な糖尿病で、10人に9人以上はこのタイプです。
若い人でも発症する場合もありますが、40歳を過ぎてから発症する場合がほとんどです。
糖尿病になる要因はさまざまで、食生活などの環境因子と体質(遺伝)の組み合わせで起こると考えられています。
主な症状
2型糖尿病は、初期の段階では自覚症状がまったくないことが多く、症状があらわれるとしても、非常にゆっくり、少しづつあらわれます。
疲労感
皮膚が乾燥して痒い
手足の感覚が低下する、または、チクチク指すような痛みがある
感染症によくかかる
頻尿
目がかすむ
性機能の問題(ED)
切り傷やその他の皮膚の傷が治りにくい
空腹感やのどの渇きがひどくなる
2型糖尿病の原因
2型糖尿病は、次のような人に起こりやすいことがわかっています。
40歳以上の人
太りすぎの人
家族に糖尿病の患者がいる
著しい運動不足
指導した食事療法がかえって糖尿病を増やしたという厳然たる事実がある。
日本糖尿病学会推奨の「糖質60%、脂質20%、タンパク質20%」で食事指導を行う限りは、いくら運動療法を頑張っても糖尿病の増加をくい止めることはできなかったということが、久山町研究ではっきり証明されている。
今の日本のごく普通の食生活において、総摂取カロリーの60%を糖質で摂る時、その糖質のほとんどは精製された炭水化物になる。
ほとんどの人がGI値が高い、パン、白米、うどん、ラーメンなどを主食として大量に食べているのが現実だ。
ちなみに白パンのGI:90~100
白米:70~80
玄米:50~60。
大豆は10~20。
まだ糖尿病になっていない人でも、ほとんどの人が朝・昼・晩と主食(精製炭水化物)を食べている。
そして間食には菓子パン、ケーキ、清涼飲料水、アイスクリーム、チョコレートなどなど。
ダメ押しで夜食にラーメン、おにぎり。
つまり体内では一日に数回、ブドウ糖ミニスパイクが生じているのだ。
その度にインスリンが分泌される。
これが30年、40年、50年と続くとどうなるか?
推して知るべし。
個人差はあるが、膵臓のベータ細胞が疲れ果て、インスリンの分泌不足が起こり糖尿病が発症する。
日本人・アジア人はインスリンの分泌能力が欧米白人より少ないので、糖尿病になりやすいことを忘れてはならない。
結論
糖尿病がこれだけ増えてきているのは、精製炭水化物の過剰摂取による、日常的なブドウ糖ミニスパイクとインスリンの分泌が、元凶なのだ。
まだ糖尿病になっていない方は、 糖質制限食あるいは、せめて低GI食品で糖尿病発症の予防をめざそう!
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