東京のタクシーは、かなりの台数がジャパン・タクシーに入れ替わっています。
今回の研修では、六本木のホテルから青山までの移動はタクシーを使ったのですが、今日はそのインプレッションを!
数あるタクシーの中で、ジャパンタクシーを捕まえるのは、割と簡単です。
とはいっても六本木とか青山アタリでのハナシですが・・
数人の運転手さんに話を聞いてみました。
最も多かった運転手さんの不満は、乗客が乗り降りするときに使う「パワースライドドア」の閉まる時間が遅いという点でした。
確かに乗り込んでから、ドアが閉まり切るまで、待たされます。
確かに最初乗り込んだとき、「何故スタートしないの?」とふと思いましたからね。
ま、すぐにドアが閉まるのを待っていることはわかりましたが・・
さすがトヨタというか何というか、早速3月15日に改良型が発売されたようです。
パワースライドドアの閉じる時間を従来の6.5秒から5.0秒へと短縮とありますが、これじゃあねえ・・
ある運転手さんはこの程度だと「ホンの気持ち程度早くなるだけ」とのことでした。
あと車椅子を載せるときに必要な、スロープ設置から車いす固定などに要する時間を3分程度へと短縮とありますが・・
ある運転手さんの言では、これでは根本的な解決にはなっていないとのこと。
理由を聞いてみると・・
スロープ設置から車いす固定などに要する時間を3分程度へと短縮されても、乗り降りが車の横からと言うのが致命的だそうです。
確かにこれでは、1車線の道ではこのタクシーが止まっていると、通せんぼ状態になります。
相当道幅の広い道路ではなければ交通の邪魔になるだけ。
クルマの後から載せるようにするばいいのにと思うのは、筆者だけでしょうか?
今から変更するには、トランクのLPG燃料タンクが邪魔になるはず。
自動車評論家は、誰もこの点については、触れていませんねえ。
メーカーや国への忖度?(笑)
それはさておいて、天井が高いためでしょうか、室内は広く快適です。
シートの座り心地はイマイチですが、近距離の移動なら気にならないでしょう。
ハイブリッドなので、停車中はとても静か。
ベースとなっているのがシエンタらしく、乗り心地もシエンタのようでした。
シエンタの謎 や シエンタ試乗記 で書いているように、シエンタそのものは、筆者にとってはいまいちな印象でしたが、その後改良されているのでしょうか?
ま、タクシーとして使うために、いろいろなテストはしているはずです。
なので、一般的なタクシーの代表といえる、それまでのクラウン・コンフォートのような酷い乗り心地ではありませんでした。
もちろん後席だけでの印象ですけどね。
個人タクシーの、今の前の世代のクラウンも乗ってみましたが、乗り味は遥かに高級感があり快適です。
夜の六本木でも、ジャパン・タクシーが目に付きます。
JPX TAXI 試乗!
ある運転手さんの会社では現時点では6割ほどがジャパン・タクシーだそうですが、今年中にはすべて入れ替えるそうです。
国が補助金を出して支援していますしね。
東京の街が、ジャパン・タクシーだらけになるのは、時間の問題のようです。
関連記事
増加中の新型タクシー専用車「ジャパンタクシー」、現場から聞くトホホな感想
ジャパンタクシーへの大きな期待と思わぬクレーム【藤井真治のフォーカス・オン】