カミサンとの約束でやってきたSLK。
正式な名称はSLK200ブルーエフィシェンシースポーツAMGスポーツパッケージ。(長っ!)
我が家へやってきてから約1週間が経過したので、ショートインプレッションをお届けします。
まず追い金なしで乗り換えることが出来たので乗換え作戦としては、実にうまくコトが運んだと言っていいでしょう。
何よりもカミサンがとても気に入ってくれているので、文句なしのクルマ選びとなりました。
というわけで、それまで乗っていたBMW235i との比較インプレッションであります。
M235i・試乗記その2で書いているように、BMW235i の魅力は何と言っても6発のエンジンです。
一方のSLKは4気筒なのですが、カミサンの場合は、ベンツに乗りたいという優先順位があるため、全く気にならないようです。
当然のことですが、車内で聞こえてくるエンジンサウンドは、低回転域だと4気筒のためそれなりの音です。
ですが、意外にも走り去るときに車外で聞こえる、エグゾースト・サウンドはなかなかナイスです。
AMGのバッジにふさわしい、抜かりない設定といっていいでしょう。
4発でこのサウンドは、なかなかのものです。
乗り心地も、トータルとしては、BMWより明確にラグジュアリー感が高いメルセデス味となっています。
特に車体寸法の横幅が、235より7センチも幅広いため、たぶんそのあたりも効いているのでしょうか。
M235i 4470×1775×1410mm 1530kg 326PS
SLK 4150×1845×1415mm 1440kg 184PS
というスペックの違いはあっても、燃費はそれほど変わらないようです。
235はエンジンが3.5リッターと大きいので、カミサンのようなトロトロ走りでも、それほど燃費は伸びません。
ただSLKは2リッターでパワーが無いためでしょうか、クルマが100キロほど軽いにもかかわらず、235と同じペースで走ると、満タンでの走行可能距離は235と似たようなもののようです。
燃料タンクはSLKは70リッターと235の52リッターより、大きな容量となっています。
AMG Package SLK200 BlueEFFICIENCY
とはいえ、SLKにはパドルシフトもついていますし、スポーツモードを選択すると、シフトスケジュールが変わるので、かなりキビキビと走ることができるます。
なのでカミサンを載せず、街中を一人で走るときは、もっぱらスポーツモードです。
それと毎日の使い勝手で意外と助かるのが、小回りの良さです。
SLKは最小回転半径 4.8m と M235の 5.1m より小回りが効くのです。
Uターンをするとその違いがよく分かります。
SLKはAMGスポーツパッケージなので18インチタイアと、アダプティブダンパーがついています。
ただし、235に比べると、サスのストロークが短いかのような印象を受けます。
235の方が深いストロークで路面からの突き上げを「いなす」という感じで、乗り心地はSLKより「しなやか」です。
ですがSLKも、基本的には乗り心地のいいクルマです。
特に高速道路を走るモードでは、美点ばかりの乗り心地へと変化し、長距離走行では疲れない乗り味を提供してくれます。
ボディー剛性はオープンカーとは思えないほど高さのため、全く気になりません。
ただし、ドアが結構長いので、ドアを開けての乗り降りには少し気を遣います。
シートベルトは、シートにアンカーがついています。
.なので235のように後ろに手を伸ばしてシートベルトのバックルを掴まなくても良いので、使い勝手は抜群です。
それと内装外装とも黒なので、シートベルトの赤がアクセントになっていて、かなりのお洒落感があります。
大人のロードスター メルセデス・ベンツSLK200ブルーエフィシエンシー
SLKは、シートヒーターが付いているのですが、何とバックレストまで暖かくなります。
普通は座面だけですからね。
さらに今のような寒い季節に屋根を開けたい場合、エアスカーフといって、バックレスとの首筋のあたりに温風が吹き出る装置がとてもナイスに効きます。
寒い時期でもオープンエアが苦にならないようにできているんですね。
こういうところは、さすがメルセデス!
屋根を開ければ、エンジンが4気筒・・などといったことは、全く気にならなくなるというのも、SLKの魅力です。
総じてカミサンが気に入るのは当然だと思えるクルマでした。
メルセデス・ベンツSL350ブルーエフィシェンシィ vs ポルシェ・ボクスターS
(フルバージョン)【DST#047】