ガイドラインが伝家の宝刀
医師は医師免許があってこそですが、その免許は6年以上かけて取得します。
この医師免許は何が何でも守らなければなりません。
そのときのためのいわば「水戸黄門の印籠のような働き」をするのが「ガイドライン」です。
ガイドラインを守っていれば、何かあっても、ある程度は守られます。
実際の医療訴訟でもこの「ガイドライン」が必ず参照されます。
医療訴訟というのは医師側に全く過失や落ち度が無くても起こります。
実際に多数の患者を見ている医師なら、悪化した症例は「何度も経験」しているはずです。
医師が情報源にしているのはほとんどが「学会の論文」や「専門誌」です。
ですがそこにはガイドライン通りの治療法しか載っていないません。
新しい治療法というのは、せいぜい「新薬を使った治療法」くらいです。
つまり「やり方を変えようにも、他の方法を知らない」のです。
ですが、医師は「自分はベストの治療を行っている」と胸を張ります。
無知の壁
医師は、ネットや一般書の情報に対しては「胡散臭いものは相手にしない」という姿勢を取ります。
なぜなら、医学部の時代から折に触れ、徹底的に、教え込まれているからです。
人は自分が見たいあるいは聞きたい事しか、見ないし聞かないものです。
これが「無知の壁」として立ちはだかるのです。
つまり思考パターンとして、本当は良くなる方法があるのではないか?
あるいは「現在の標準治療は間違っているのではないか?」といった発想にはならないのです。
「ガイドライン通り」=「私は正しい」という考え方が、頭に染みこんでいるかのようです。
自分は正しいと信じているうえ、多忙のため疑問を持つヒマもありません。
これが医師の「常識の壁」となって、立ちはだかります。
ガイドラインというのは「今の時点でのスタンダード」というだけです。
決して「最高・最良の治療」ではないかもしれない、とは考えないのです。
千年後に今の治療を振り返れば、ほぼ全部の治療が「間違い」となるかもしれないのです。
こういった事に考えが及ばなくなっています。
これが「無知の壁」です。
常識の壁
自分の患者さんが勝手に糖質制限をして良くなったとします。
ですが「糖質制限のおかげ」とは考えません。
「何か他に原因でもあったのだろう」
「単なる例外だろう」
としか思わないのです。
これらを越えるハードルがなぜこうも高いのか。
医師にとってハードルを越える事が、何の利益にもモチベーションにもならないのです。
「患者のためなら何だってする!」というだけの医師は一見よさそうに見えます。
ですが「自分を犠牲にする」という一点においてダメダメです。
名医の条件
「自分を活かし、患者を生かす」のが名医です。
「自分を殺す」ような医師が他人を活かす事などできるでしょうか?
医師同士からもガイドライン通りではない治療を行う医師は「おかしい」。
あるいは「異常」で「異端」だという烙印を押されます。
この医師にとっての「普通」が変わるまで、言い換えれば「ガイドライン」が変わるまで、医師は変わりません。
というか、今までのしがらみや、洗脳のため、変われないのが現実です。
ですから「さっさと自分で考え、良くなる」方が手っ取り早く、確実なのです。
「世の中が変わって、医師が変わる」まで待っていると日が暮れます。
さっさと、良くなってしまうことが、結局世の中を変えてゆくのではないでしょうか。
医師が世代交代しない限り、ガイドラインは変わらないでしょう。
ですが少なくとも、自分で調べて知識を得た人は、自分を変えることができます。
そこからチャンスが生まれるのではないでしょうか?
以上は、以下のサイトから参照引用させていただきました。
素晴らしい!
さすがお医者さんが書かれているだけのことはあります。
『今さら訊けないケトン体の話』
『自分で出来るVKT(ビタミン・ケトン療法)』
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