コインチェックにアカウントを持っているので、コインチェックからこういうメールが送られてきた。
不正に送金された仮想通貨NEMの保有者に対する補償方針について
総額 : 5億2300万XEM
保有者数 : 約26万人
補償方法 : NEMの保有者全員に、日本円でコインチェックウォレットに返金いたします。
算出方法 : NEMの取扱高が国内外含め最も多いテックビューロ株式会社の運営する仮想通貨取引所ZaifのXEM/JPY (NEM/JPY)を参考にし、出来高の加重平均を使って価格を算出いたします。算出期間は、CoincheckにおけるNEMの売買停止時から本リリース時までの加重平均の価格で、JPYにて返金いたします。
算出期間 : 売買停止時(2018/01/26 12:09 日本時間)?本リリース配信時(2018/01/27 23:00 日本時間)
補償金額 : 88.549円×保有数
補償時期等 : 補償時期や手続きの方法に関しましては、現在検討中です。なお、返金原資については自己資金より実施させていただきます。
XEMは現在108円くらいだけど、補償は88.549円とずいぶん安い金額だ。
こちらのまとめを読むと経緯がよく分かる。
coincheck(コインチェック)不正流出事件まとめと今後の影響【ハッキング被害】
トレーダーならどう考えるか?
以下はその考察。
多くの人が見るであろう日足(上のチャート)で見ると、去年の12月頃が買い場だったことがわかるだろう。
一度ピークを付けた直後あたりだ。
そして遅くとも今年1月15日(赤い丸印の位置)あたりでは手仕舞いしていないとね。
なぜなら、ここでアップトレンドが終わっているからだ。
赤い移動平均線を見ても納得の位置ではないだろうか。
今後の買い時はアップトレンドになってから。
価格が赤い移動平均線を超えてからだ。
XEMを保有していて、今回の流出被害に遭った人は、たぶんチャートを見ていなかったのだろう。
あるいは見方を知らなかったのかも知れない。
キツい言い方をすると、自業自得。
日足ベースでのトレードなら、流出した時点で、まだXEMを保有していたそのこと自体がバツ。
こういう人は早かれ遅かれ損をするものと、相場は決まっている。
そもそも投資をしてお金を増やそうというのなら、チャートの読み方の基本くらいは勉強しておくべきだ。
地図の読み方も知らず、コンパスなしで山の中に迷い込めばどうなるかは、言わずもがな。
チャートが読めない経済評論家が書くとこうなってしまう・・という絶好のサンプルをご紹介。
ビットコインは、今から買ってもいいのか 東洋経済
今のところ、新しい仮想通貨が生まれる場合に、たいていの場合にビットコインとは交換性を持つ。当面の間ビットコインは仮想通貨世界の基軸通貨、あるいは金のような役割を果たすのではないだろうか。イメージは「USドル」よりも「金」ないし「金貨」に近いかも知れない。それ自体で決済が出来るが、別の通貨への交換性を持つ。
だとすると、そこそこの相場(これがいくらなのかわからないのが悩みの種なのだが)は、将来かなりの期間維持されるのではないかと考えている。仮想通貨全体の有用性と可能性を考えると、価格は現在よりも高くていいのかも知れないと直感的には思うが、どのくらいの価格が適当なのかを根拠を持って説明することが難しい。
「今から買ってもいいでしょうか?」と聞かれたら、「眺めているだけのほうがいいのではないですか」と答える。
一般論として、値上がりがこれだけ話題になって注目を浴びてしまった投資・投機の対象は、リスクを考えて割のいい保有対象でない場合が多い。話題になっているからと言って、売りか・買いかを決めなければならないというものではない。
「将来値上がりするのなら、今買っておかなければもったいないのではないですか?」と言う方がいたら、「買えるという確たる根拠を、今あなたも私も持っていないのだから、もったいないことは何もないですよ」と答える。
さて、ここからは、本連載恒例の競馬予想コーナー。週末の関東競馬(日本中央競馬会主催)は、重賞として根岸ステークス(G3)が府中ダートの1400mで行われる(1月28日、東京競馬場11R)。
最後は競馬予想というオチ。
ひどい記事だ。
経済的に自立するためには、投資という問題とは一生つきあわなければならない。
チャートの読み方くらいは、分かるようにしておきたいものだ。
チャートの目利きになれば、人生は大きく変えることができる。
つまり今回の騒動を糧にできるかどうかは、あなたの考え方次第というわけだ。
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