シャレのわかる大人向けキアヌ・リーヴス映画の第二弾。
一作目よりも良い仕上がりだというので観に行ってきた。
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'Good To See You Again' - Keanu Reeves
業界の掟を破ったジョンは、自宅爆破という制裁を受け、7億円もの賞金首となり、世界中の殺し屋から追われるという展開。
銃弾を通さない生地を使った防弾仕様のスーツをオーダーし、敵陣に乗り込むという意表を突く仕掛けがナイス。
この手の銃撃戦アクション映画では、一発被弾したら終わりなのでヒーローの弾は百発百中。
敵の弾は徹底してヒーローを避けるという暗黙のお約束のもとで、観客は楽しまざるを得なかったわけだ。
冷静に考えれば「おバカ映画」とも言える設定だ。
だがこの映画では、こうした究極のご都合主義を、この防弾スーツが緩和するという仕掛けになっている。
被弾しても死ぬことはないが、かなりの痛みを伴うという適度な緊張感による演出は、重厚感を伴う武器調達の描写を含め、架空の現実感をうまく盛り上げる効果を挙げている。
1作目のテレビゲーム的な超接近戦での銃撃バトルは、この2作目ではさらにスケールアップ。
さらに、いわゆる悪役を演じるライバル達が、めっぽう強いのも、この映画の加点ポイントだ。
ストーリーはかなり荒っぽいが、その荒唐無稽さが、映画に凄みを与える効果を生み出している。
キアヌ演じる主人公のジョン・ウィックは、他に類を見ないアイデア満載のアクションスタイルで大暴れ。
そのため、相手をやっつけるという爽快感が半端でなく、見終わってからの満足感を大いに盛り上げてくれる。
独特の世界観を楽しんでいるうちに、あっという間に終わってしまうという仕掛けだ。
この手のアクション映画が好きな方にとっては、必見の作品ではないだろうか。
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