イマイチだった OSシネマズミント神戸 のリベンジで、4DXを体験。
出し物は、土曜9時20分から上映される スター・トレック BEYOND。
『スター・トレック BEYOND』最終版予告
ミント神戸と違って、HAT神戸は駐車場が近いなど、やはり便利。
自宅からも近いしね。
カミサンと二人でシニア割引込みの5千円。
入り口の手前で係員が、足元に荷物は置けないため、膝に載せられない荷物はロッカーに預ける必要があるという。
ポップコーンや飲み物は、椅子が揺れるため、気をつけるようにとガイドされる。
土曜の夜だったけれど、館内は空いていた。
入り口でこういうメガネを渡される。
そして始まる前には、メガネを掛けてくださいという、ガイダンスが表示される。
始まると、4DXの宣伝ムービーが流れる。
椅子の揺れや振動、水しぶきや、空気、煙、ストロボなど派手な演出が体験できる仕掛けだ。
そのあと、トムクルーズの新作、ジャック・リーチャーの短い予告編が上映された。
だが、戦闘シーンは意味なく揺れるだけで、映画に集中できないのだった。(笑)
映画のシーンと緻密に連動しているわけではなく、とにかく揺らせばいいだろう、というアバウトさ。
おかげで、アクションモノの映画は避けた方がいいことは、すぐにに理解できたわけだが・・(笑)
水が出ないようなスイッチがあるのだが、それを押していても、本編が始まるとミストのようなものが噴出される。
これはごくたまにだけどね。
天井のサイドからでる煙やストロボは、本編中もあまり登場せず。
まあ、なくてもいい程度の「こけおどし」程度の効果しかないから、これは別にいいんだけどね。
足下や顔のそばにプシュッと噴射されるエアは邪魔なだけ。
たまに吹いてくる「風」が唯一よいと感じた効果だった。
さらに背中から突き上げるような効果もあるのだが、最初誰かが後ろから蹴ったのかと思った。(笑)
これらの効果を総合すると、まだスタートレックなどの宇宙モノは向いていると思う。
椅子が少し前へ傾いたりなどという効果は、宇宙船がワープする前のシーンなどとの相性としては悪くなかった。
けれど、椅子の揺れ方が結構雑で、しかもシーンと合っているわけではなくて、アバウト。
さらにその間は飲み物が飲めないなど、デメリットの方が多い。
自宅のボディーソニック程度の振動の方が、映画を見ながらの効果としては遥かにマッチングがいい。
最も大きなネガは、椅子の座り心地。
座っていると、尻が痛くなってくるのだ。
何度座り直しても同じで、カミサンも同意見だった。
3D映像について
3D映像は、字幕が実に読みにくい。
映像はいわゆる、フォトショップのレイヤー構造のようになっていて、字幕は手前に表示されるようになっている。
たとえば中央の人物にはピントが合っていると、手前にいる人物の後ろ姿は手前にいることがわかるような視覚効果が頻繁に登場する。
これぞまさに3D効果なわけだが、するとピントが合っているメインの人物は、奥に位置することになる。
だが字幕は常に手前に表示されるのだ。
つまり目の焦点は、奥に合っているのに、字幕を読もうとすると、焦点を手前に持ってこなくてはならない。
目の焦点を調節する筋肉を鍛えるにはいいのかも知れないが(笑)とにかく目が疲れる。
これは大きな欠点だ。
あまり奥行き感がないシーンだと、気にならないが、効果があるシーンでの字幕は実に目が疲れるのだ。
見ているうちに段々馴れては来るが、これは映画が終わるまで、違和感を感じ続ける部分といっていいだろう。
カミサンも実に疲れるとこぼしていたからね。
3Dテレビなどの洋物映画の字幕も、こういう風に見えるのだろうか?
ただ字幕がない部分での3D効果は「おおっ」と思わせてくれる部分は確かにある。
そのおかげで、見終わった後の「おなかいっぱい感」はあるのだが、字幕が見にくく、疲れる部分も加わってのこと。
なので、二人で5千円も払ってのコストパフォーマンスとしては、どうなのだろう。
自宅のディスプレイの明るさに馴れていると、映画館での映像というのはコントラストが低く、実に暗いのだ。
3Dでは眼鏡を掛けると、どうせでも暗い画面が、より暗く感じるのもネガな部分だ。
総合評価
これだったら、5千円くらいでブルーレイの3Dメディアを買って、家で見た方がいい気がする。
ただ3Dテレビなどの洋物映画の字幕が、こういう風に見えるかどうかを確認してからのハナシだけどね。
映画館としては、ミント神戸よりHAT神戸の方が遥かに高級感がある
設備の設計そのものが新しいのだろう。
ジャック・リーチャーは2Dで見た方がいいだろう。
見終わると12時前くらいの時間になったが、なんだかとても疲れた。(笑)
とにかく、椅子の座り心地が悪いので尻は痛くなるわ、字幕を読むのに目は疲れる、椅子はアバウトにやたら揺れる、という3大ネガをどうにかしないと、4DXは普及しないだろう。
高い料金を払って、わざわざこんな椅子で見るほどのモノではない。
というか映画は普通の2Dの方が遥かにいい、というのが素直な結論であります。
SONY α7R II + SONY SEL2470GM FE 24-70mm F2.8 GM
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