ご質問をいただきました。
いつもアドバイスありがとうございます。
昨日のAVGO、見事に払い落としに引っかかってしまいました(笑)
記事を見て、なるほどそういう動きだったのかと勉強になりました。
そこでいくつか疑問というか質問がありまして、また教えてもらえれば嬉しいです。
1.こういった動き(払い落し)の目的について
マーケットメーカーがこういったことをするのは、やはりショートサイドに大きく動かしたい、という思惑があってのことだと思います。
そのためには、以下のような目的があるのかな、と考えたのですが正しいでしょうか?
これらをすることで、ショートサイドへ動きやすくするのかなと考えました。
・すでにショートポジションを持っている投資家をあらかじめ決済させ、その後の買い戻し注文を少なくする
・上げると見せかけ買いポジションを集めた後、損切りさせる
またこの他に目的があるでしょうか?
2.特定の銘柄だけ?
日本株にも仕手株などありますが、米国株では、こういった動きにつけ込まれやすい特定の銘柄はあるでしょうか?
3.見分け方について
チャートだけでは難しいとは思いますが、もしこういった払い落としを見分ける方法が、価格の急変以外に他にあれば知りたいです。
以上となりますが、時間があるときで結構ですので、またご教授いただければうれしいです。
では、よい週末をお過ごしください。
AVGO 300株 +1700ドル
この銘柄は、カットロスをしてしまったトレーダーが多いはず。
理由はこのスパイク。
300株なので、いきなり▼330のプルバック。
これは先物や国債でよく見られる現象だ。
大量のポジションでも瞬時に執行されるからね。
つまりマーケットメーカーが、素人を払い落とすために、ワザとやるのだ。
ここで慌ててカットロスをすると、大きなロスだけででジエンド。
さらにここでは、そのあと、ご丁寧にも2回目をテストしている。
素人をすべて払い落とそうとしているわけで大いにワケありな動きだ。
だが結局その後、何事もなかったようにダウントレンドが継続。
なんだかなあ・・の東京マーケットでも書いていますね。
原因はドル円。このように大幅に円安に振れたためだったのですが、日銀の介入かと、慌ててボタンを押した人はアウッチだったはず。
トレードでは急激な動きには反応しないというのが鉄則でしたね。
3分足で見ると、プルバックは160ドル少し。
MYL や ATVI で含み益はあるため我慢できる範囲ですね。
こういう対応できない急激な値段変化は無視すること。
マーケットメーカーの連中に手に乗らないことが大事。(笑)
1.こういった動き(払い落し)の目的について
株式でこういう動きは珍しいですね。
このメソッドの検証を、30秒チャートで始めてから、初めてではないでしょうか。
大量に逆の動きのポジションをぶつけて、その直後に売りを浴びせるというというのは、ギャップリバーサルと同じ考え方です。
どういう目的でこういうことをやるのかは、マーケットメーカーに直接聞いたわけではないので、定かではないのですが・・(笑)
昔、ナスダックで先物や国債もトレードしていたことがあり、そこではこういう現象が頻繁に起こっていました。
つまり取引される枚数が多いので、執行はもの凄く早いわけです。
そこで上下に思い切り値段をブラせて払い落とすわけです。
先物では必ずストップをつけないと、口座が死ぬので、機械的なストップをつけています。
そこで急激に大きな幅で反対へ動くと、当然のことながら、自動的にストップに当たってしまうわけです。
マーケットメーカーは、個人トレーダーが、どれくらいの位置にストップを付けているかは、大体分かっています。
なので、ストップに当てて、振り落とすことなど朝飯前なのです。
2.特定の銘柄だけ?
どの銘柄が対象になるのかはわかりません。
ただこの日の AVGO を見ると、レンジアベレージの2.5倍は動いていて、尋常な動きではありません。
マーケットメーカーが何らかの理由で大量に売ってきたわけで、我々にはその理由は分かりません。
AVGOの日足チャート
調べてみると、Broadcom Ltd (NASDAQ:AVGO) を見ると、決算の収益がいいようです。
こちらのアナリストによるレーティングでも買い推薦となっている銘柄です。
3.見分け方について
対応できないこうした急激な動きには、どちらにしても反応できないわけです。
最初のスパイクの後、1分ほどでほとんど元の株価まで戻しています。
問題はそのあとの第二弾で、これは出来高を見ればわかりますが、もの凄い量の買いを浴びています。
ただチャートは見事に上に抵抗線が出来ているうえ、意図されたダブルトップが形成されています。
チャートのトレンド的には20MAのトレンドに、急激に逆らって動いています。
こういう大量の買いを操作できるのは、マーケットメーカーだけ。
なので対策としては、突発的で急激な動きには反応せず様子を見るのが正解なのです。
やはり場数は大事
6年ほど前ですが、こちらにあるように、ネットエイドでスカイプを使い、娘に口述筆記でリアルタイムの書き込みをしていた時期があります。
チカラを付けるには、抵抗線とフォーメーションを見ながら、トレードするという訓練が効きます。
この日のゲインは約+8500ドルほど。
本来トレードというのは、こういうふうに自由に銘柄を選択しながらやるわけです。
ただし誰でも出来るというわけではないので、その後の試行錯誤を経て、現在のようなメソッドになっています。
経験の少ない人が、短期間で利益を出すためには、具体的な条件をつけ、自由度を制限した方がうまくゆくからなのですけどね。
こちらは10年ほど前の記録ですが・・
0824 Thurs. イントラデイトレードのコツ
では、まだ秒足チャートがなかったので、1分足を使って解説しています。
AAPLは出来高が多いので、値段がバラけずにパシャルフィルされているのですが、当時はこういうこともやっていたわけです。
より前の2007年より前の記録はこちら。
2003年7月頃からはリアルタイムで書き込んだ記録を、チャートで解説しています。
この頃も秒足チャートがなかったので、1分足チャートを使っています。
リアルタイムのマーケットで、多くのチャートを見ながらトレードをすると、様々な動きに直面するわけで、そういうときの失敗を教訓にしながら、場数を踏むことで、スキルというのは向上してゆくわけです。
頑張ってくださいね。
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