26日に開幕したG7伊勢志摩サミットは最初の議題である世界経済について議論。安倍総理は「世界経済の一部の指標がリーマンショックに並ぶ悪化を示している」とデータを示しながら説明。
朝日新聞デジタルによると、26日のサミットの昼食会でドイツ首相のメルケル氏は、ワインを傾けながら、安倍首相に冗舌に反論したという。会合後、記者団に対してメルケル氏は「世界経済は、そこそこ安定した成長を維持している」と釘を刺した。
リーマンショックとは?
2008年にアメリカの大手証券会社リーマン・ブラザーズの破綻がきっかけとなって起きた世界的な金融危機および世界同時不況のこと。
リーマン社は、2008年9月15日に米連邦破産法の適用を申請。
負債総額は6130億ドルと史上最大で、身売り交渉が頓挫し、連邦政府も救済しなかったことを受けて金融機関同士の信用不安が広がり、国際的な金融収縮が起きた。
株価暴落による逆資産効果は世界最大の消費国アメリカで深刻な消費減退を招き、対米輸出不振を通じて、アメリカばかりでなくヨーロッパ、日本が第二次世界大戦後初の同時マイナス成長に陥った。
世界経済がどうなっているのかを知りたい時は、まずダウ平均指数を見る。
下はダウ平均指数の月足。
アップトレンドライン上なので決して危ない位置ではない。
日経平均の月足
このように日本のマーケットはダウよりカタチが悪い。
これはひとえに、安倍首相の経済政策の失敗によるものだ。
安倍首相は、コモディティ価格が「2014年以降55%下落しているため、リーマン・ショック前後と同様」とするデータや、エネルギー価格の下落率がリーマンショック後と同じ規模になっているとデータを示して指摘。
だが、ある1人の首脳からは「クライシスとまで言うのはいかがなものか」との指摘があり、最終的な文言調整は首脳の補佐役であるシェルパ(首脳の補佐役)間での協議に持ち越されたという。
このように勝手な思惑と思い込みで、都合のよいデータを示しながら、信用を落とす阿部ソーリ。
ダウ平均のチャートくらい見ようよ。
とはいえ、見方を知らなかったらダメだけどね。(笑)
景気動向のデタラメさでも書いたが、ネット上でも様々な意見を目にする。
その中でも最も酷いのは、経済や株に関する予測なのだ。
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