フォーカス

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ウィル・スミスが超一流の天才詐欺師を演じる主演最新作『フォーカス』。

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監督のグレン・フィカーラとジョン・レクアが、世界的に名高く「世界最高のスリ師」として有名なスリのエキスパート、アポロ・ロビンスを顧問に迎え、制作した作品。

  

アポロはスリ、詐欺犯罪、詐術に関する世界有数の専門家として、実演会や講演会を開き、世界的に活躍しているプロのスリ師だという。  

ウィル・スミス演じる天才詐欺師ニッキーのモデルとなったアポロ・ロビンスは劇中の集団スリを行うシーンに少しだけ出演している。

  

映画『フォーカス』予告

  

   

見終わると、すっかり映画にだまされてしまった、という妙な満足感?(笑)に浸ることができる。

言葉は悪いが、実に壮大で荒っぽい詐欺映画だ。(笑)

 

オチといい手口といい、かなりのご都合主義のオンパレード。

   

いくら映画だからと言っても、かなり無理のある点が多発するわけだがが・・

意外にも見ているうちに、それはあまり感じなくなってくる不思議。

  

心理を利用した、ある種のトリックなのか?

  

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ウィル・スミスの相手役は、女詐欺師ジェス役のマーゴット・ロビー

    

詐欺師役を演じる主役のウィル・スミスいわく、スリのコツは対象の注意を逸らすことだという。

さらに演じるのはウィル・スミス。

いわゆる映画スターの魅力で、かなり無理のある脚本でもそこそこ楽しめてしまっている。

 

まさに映画の題名通り。

制作陣がフォーカスするポイントをコントロールすることで、それなりに楽しませてくれる作品だ。

 

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終わりよければすべてよし、と言われるがこの映画は、その典型的な例だと言っていいだろう。

ラストで明らかになる意外な人間関係や、作戦プランBとかの、おおざっぱで荒い設定も、この頃になると、あまり気にならなくなってしまっているのだ。

 

前半の見せ場に、中国人大富豪とのギャンブル勝負が登場する。

かなり無茶な設定だが、それだけにかなり緊張感のあるシーンだ。

 

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この部分を見ているうちに、完全に映画制作陣のペースに巻き込まれてしまう作りになっている。

おおざっぱでラフなために何とはなく漂うマンガ感に加え、スターの魅力というチカラ技のなせるワザだろうか。

   

実際にアポロ・ロビンスというプロからスリの技術を教わったウィル・スミスによる手口も、実に鮮やか。

だが最初のウチは、そうはゆかないだろう・・という気分になるのだが、それが繰り替えされることで、気にならなくなるという寸法だ。

  

アポロ・ロビンスいわく<視線(フォーカス)>を盗み相手の注意力をそらすことで、脳の注意力を盗むのだという。

そして、そのときの脳のメカニズムは、ごく単純な仕組みなのだとも述べている。

 

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人が一度に本当に集中できるのは一つのことだけ。

そのため「ポケットには何がありますか?」と話しかけれらると思い出そうとするわけだ。

  

その間は、新たに入ってくる情報処理はできないため、他の物事に関しては注意力が散漫になってしまう。

こうした理由から隙が生まれ、そのタイミングで「視線(フォーカス)」を盗み、事を運ぶのだという。

  

アポロ・ロビンスによる注意力を操る妙技

  

観客をステージに上げ、<視線(フォーカス)>を盗み、次々と腕時計や紙幣を盗んでゆく手さばきはまさに神技といっていいだろう。

一度見ただけでは、どこが凄いのかが分からないほどの「手さばき」は一見の価値あり。

  

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