ご質問をいただきました。
住友商事(8053) +2万円
ボトムスキャンありがとうございます。
全くの初心者です。
例えば、本日の住友商事の場合、配信を受けてすぐに買って9時半には、売って、2万円の利益だと思うのですが、そんなに、瞬時に買って、売ることって可能なのでしょうか?
ちなみに、SBI証券のオンラインで取引しています。
成り行きで買って成り行きで売るのでしょうか?
それとも指値ですか?
よろしくお願いいたします。
東京マーケット04(月)に記録がありますが、この日のボトムスキャン銘柄は2銘柄がヒット!
とはいえ2銘柄しかなかったので、豊作とはいえないのですけどね。(笑)
以下はデイトレードネットで説明している3分足を使ったトレーディングについてのハナシです。
「成行き」か「指値」かは、トレードの手法と、何銘柄同時に執行するのかによって変わってきます。
まず、ご質問の「瞬時に買って売る」というのが、どの程度「瞬時」なのか、ということから説明しておきます。
瞬時に執行されるためには、そのタイミングに、売買する相手がたくさんいる方がいいわけです。
この銘柄の場合、買うわけですから、売り手が「沢山いる」必要があります。
ですが3分経過すると、この銘柄は買われていることがわかるため(最初の3分足が陽線だから)、買い手は沢山いても、売り手は相対的に少ないはずです。
で、この場合2本目は陰線ですから、売り手が沢山いるタイミングだということになります。
ではどの程度が「沢山」なのか?
これはティックの数を見ればわかります。
ティックというのは、値段の変化の回数のこと。
売買が行われ、そのタイミングで売り切れると、次の値段は上がります。
スターバックスのコーヒーなら、列に並んでいて、自分の番が来ても値段は変わりません。
ですが、株の場合はそこでの売り物がなくなると、買う値段は上がるというわけです。
ティックの数が多いと、値段は早く動き、少ないとゆっくりと動くことになります。
じゃあこの住友商事(8053)は、日本株の中で、どの程度の早さで動く銘柄なのでしょうか?
下の表は、ボトムスキャンで監視している銘柄をティックの多い順に並べたリストです。
ティック数は1ヶ月(20日間)の平均値です。
住友商事(8053)は1159ティック、つまり半日で1159回ほど値段が変化します。
ボトムスキャン銘柄でヒットした、もう一銘柄の三菱商事(8058)は上位に位置しています。
堂々のベスト10入りの銘柄です。
三菱商事(8058)のティックの数は、住友商事(8053)の約2倍。
住友商事(8053)の+2万 VS 三菱商事(8058)+3万8千円
と利益もほぼ2倍。
ボトムスキャンで監視している銘柄は、投資信託で採用される日本を代表する銘柄ばかりです。
イナゴトレーダー達が手がける、新興市場でファンダメンタルなニュースで動く銘柄は、嵐が過ぎると、ほとんど相手がいなくなります。
イナゴトレーダー(イナゴ投資家)とは、情報が出た時などに飛びつく投資家のことを揶揄するスラングのこと。ちょっとしたきっかけや情報がでた材料株に一気に飛びつき、そして離れていくという行動からイナゴと呼ばれる。
ですから、我々は安定している銘柄を対象に、ボトムスキャンで監視しています。
では住友商事(8053)の3分足チャートで、ティックの数をチェックしてみると・・
最初の3分間のローソク足でのティック数は100を越えています。
100回以上値段の変化があったということになります。
このように、ティック数というのは出来高と比例しています。
そのため陽線の長いところでは、ティック数が多くなります。
つまり、執行が早く行われる可能性が高くなるというわけです。
ではエントリーのタイミングを1分足で見ると・・
「買いのタイミング」ではティックの数はうんと少なくなっています。
その前が陰線、つまり売られているため、ここでの買い手は少なくなっているのです。
ですから指し値でも、その値段での売り物が「あっという間になくなる」ことは無いはずです。
では成り行きだとどうでしょうか?
下は15秒チャートです。
このタイミングから1分間の値幅は3円。
ですから、運が悪いと3円高い1089円あたりで掴む恐れはあります。
たぶん、1087円か1088円あたりで約定されるはずです。
さて、より出来高の少ない売りのタイミングではどうでしょうか。
スカスカな状態ですが(笑)スリッページ幅は1円。
売りの位置は、成り行きでも、スリッページの心配はありません。
マーケットで経験を積めば「成行き」か「指値」かは、わかるようになります。
このケースでは、買いの場合スリッページ幅は喰らっても最大3円。
1000株で3千円の違いです。
下は日本株の監視銘柄のトップ10。
日本株はこのリストの数字の約2倍が一日のティック数。
最大はソニー(6758)の1万ティック。
下は米国株。
相変わらずアップルがトップで2万5千ティック。
アバウトで言えば日本株の5倍の早さで執行されます。
それに目が詰まっているため、成り行きでもスリッページを喰らいにくい。
といっていいでしょうね。
それにクイックマジックオールという10銘柄同時エントリーのトレード手法では、指値をしている時間がありませんから、すべて成行き(マーケットオーダー)です。
余談でした。
以上よろしくお願いいたします。
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