灘・東灘方面
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911ターボ
執筆者の笹目二朗氏は1945年生まれのベテランライター。
日産自動車にて自動車のサスペンション・チューニングに携わり、その後カーグラフィック編集部へという異色の経歴の持ち主で、森慶太氏の評価も高い評論家だ。
速度計の数字が小さく読みにくい、から始まり、直進性が悪く、チョロチョロと進路を乱されるのは不快。
ハンドルを持っていること自体が嫌になってくるのでイライラしてくる。
などとかなり辛辣だ。
自分で操舵している意識がないのに乱されるのは不快だ、とまで言い切っている。
サスペンション系の「剛性感」に高級感がなく、乗り心地は低速域でごつごつした突き上げが気になり、目地段差など小突起のハーシュネスもよろしくないという。
価格を考えるならば、姿勢変化を少なくしてフラットな感覚をもたせるべきだというが、このテスト車はなんと1219万円もするのだ。
5リッターV8自然吸気エンジンは、低速域でトルクが低く、踏めばいちいちキックダウンする煩わしさは、まるで最近流行の小排気量ハイパワー+多段ATの所作ではないか、とまで書かれている。
さらにフルスロットルでも覇気がないというから、恐れ入る。
この試乗記を読む限り、レクサス車は、内容の割に価格が高過ぎるという世間の風評は、かなり的を得ているといえるだろう。
筆者は佐野弘宗氏。大手自動車雑誌編集部を経てフリーランスになったライターのようだ。
どちらかというと、評論は緩く、ほとんど突っ込みのない記事が多い。
リアルタイム可変ダンパーのナビ連動AVSが標準で、走行モードを切り替えるとダンパーとパワステが変わるという件に点いての記述では・・
だが、ダイヤルひとつで別物とならないのは、いつものレクサス。
本格的なワインディングロードでは、もっとも硬いSPORT S+」でも、微小なユラユラは収まりきらない。
コーナーを先読みしてステアリングを切っていく古典的なスポーツ運転では、反応がどうにも一定しないクセは残る。
このようにレクサスの試乗記は、突っ込みどころが、少なからずあるため、読んでいて面白い。
そういえば、ダメ車には辛辣な沢村慎太郎氏はモータージャーナルで、レクサスについてハッキリ書いたら、試乗する機会がめっきり減ったと書いてたなあ・・(笑)
巷の試乗記を読むと、レクサスの車はどうも、あちら立てればこちら立たず、に陥っているモノが多いようだ。
レクサスはどうもBMWになりたいようで、その気概のない情けなさが車に現れているのかもしれない。
BMWやポルシェなどに代表されるブランドの魅力は、どこにあるのか?
それは直6や高いボディ剛性のようなハードウエア面だけではなく、独自の美意識を垣間見ることができるからだ。
50対50の重量バランスや、RRへのこだわり、などといった美意識は、コストや流行に惑わされることなく、自分たちの目指す方向を変えないという姿勢から生まれるものだ。
それはトヨタお得意の「見切り」とは全く相反する立ち位置にある、といってもいいだろう。
どうせユーザーにはわからないから、あるいは、普段そこまでは使わないから、という見切りの良さが、今のトヨタ車の地位を築いてきたわけだ。
このことからわかるように、利益率を上げることを優先した車作りをしてきたトヨタに、美意識を求めるのは筋違いなのだ。
トヨタブランドではなくレクサスというバッジでプレミアム性という美意識を身につけようとするのであれば、こうしたトヨタの体質から離れ、仕切り直すべきだった。
だが、レクサスが犯した大きな間違いのツケは、未だに尾を引いている。
レクサスは、もともと日本でのセルシオを知らないアメリカ人に、レクサスという名前で一発勝負をかけ、大成功したがために生まれたブランドだ。
そのため、日本でも同じ作戦で打って出たわけだ。
だが、タマがないからと言って、トヨタ車に違うバッジを付けただけのラインアップで見切り発車をするという、日本人をナメた真似をしたため、日本国内ではプレミアムブランドとしての信用を一気に失ってしまった。
アメリカで成功した博打を、日本で打ったはいいが、見事に外れたというわけだ。
こうして絶好の機会を逃してしまったレクサスは、トヨタ車に対してイメージ的に優れた点はあれど、車から底流で貫く美意識がどこにあるのかが、未だに伝わってこない車作りをしている。
いくらプレミアムだと言い張り、自賛しようと、すでに世間は納得しない図式となってしまっているのにだ。
輸入車へ流出しそうな、トヨタ好きの中高年層を引きとめるだけの魅力しかないのでは、日本のプレミアムユーザー層に売れないのは当然だろう。
ガイシャが買えないゆえ、地方都市にあるゴルフ場の駐車場をレクサスブランドが占領しているという現状は、何よりも今のレクサスのポジションを端的に表しているのではないだろうか。
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最近のヘビーローテーションとなっているアルバム。
1998年 ベルベット(Velvet)
2000年 ヒップ・スウェイ(Hip Sway)
2003年 グルーヴァリシャス(Groovalicious)
2006年 ソウル・エキスプレス(Soul Express)
2008年 ラブ・アンド・パラグラフス(Love & Paragraphs)
2010年 ブルー・ボレロ(Blue Bolero)
2011年 センド・ミー・サム・スノー(Send Me Some Snow)
2012年 エレクトリック・ワンダーランド(Electric Wonderland)』
2014年 ドント・トーク、ダンス!(Don't Talk, Dance!)
などに続く10作目のアルバムが Chris Standring の TEN。
こちらが米国のアマゾンにある、このアルバムの全曲を試聴できるページ。
彼のアルバムはここのページでほぼ聴くことができる。
Never Too Late - Chris Standring 5:38
アルバムの最後の曲が実にメロー・・
ゆったりとした流れに漂うリリカルで哀愁を帯びたギターのサウンドは、限りなく透明だ。
その空間を切り裂くように、アドリブのフレーズが突き刺さる・・
そして4分21秒には目眩を起こすようような転調が起こり、やがてエンディングへ。
この一曲だけのために買ってもいい、と思わせてくれる。
英国出身のベテラン・ジャズ・ギタリスト、クリス・スタンドリング。
1960年生まれの56歳。
音大卒業後、スタジオミュージシャンとして数多くのセッションにに参加。
その後、L.A.に移住し西海岸で活躍している。
Chris Standring - Ready Steady Flow
個性がないようでいて、聴き続けているとその個性がジワジワとやってくる・・
ある意味、実にスタジオミュージシャンらしいサウンドといっていいだろう。
Chris Standring Live at Anthology San Diego
ストラトのギターサウンドが実に甘美・・
Chris Standring - Sensual Overload [HQ]
Chris Standring - Bossa Blue
Chris Standring - 10 Yesterday's Heaven