魅力ある文章の書き方

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人に見られることを意識した文章をきちんと書けるようになるには、どのようにすればいいでしょうか?

というメールをいただきました。

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ブログの普及によってより頻繁に目にするようになった、いわゆる「日記」のたぐいが面白いと感じる要素としては、何があるのでしょうか?

  

面白そうなタイトル、今日的な流れや季節にあったテーマ、魅力的な書き出し、圧倒的な展開力の4つが備われば完璧でしょうが、プロの作家でもない限り、それはなかなか難しいことです。

ただ、小説ではないので圧倒的な展開力はムリとしても、面白そうなタイトル、今日的な流れや季節にあったテーマ、魅力的な書き出し、という部分については、ある程度意識することで、クリックしてもらえる確率は高くなるはずです。

   

「独りよがり」になっていないか?

 

ですが大事なことは、内容が面白いかどうか、ということよりもまず「独りよがり」になり過ぎていないかどうかは、かなり大きなポイントになると思います。

日記というのは小説とはまた少し違った意味で、どうしても「独りよがり」になりやすいという傾向を持っているのではないでしょうか。
    

人に見られるということについてですが、私の場合でいえば、ある程度意識してはいますが、書いている最中というのは、実はそうしたことは頭の中に全くありません。

どのようにしたら自分が面白いと感じていることを伝えられるのか?ということを考えて書くようにしています。

  

つまり独りよがりにならないように、気をつけて書くことを意識しています。

独りよがりと言うのは、自分が書きたいと思ったことを文章にしたら、それは自動的に相手にそのまま「面白さや感情」が伝わると、何の疑いもなく思い込むことです。

  

書くという行為に対しては、書くと言うことだけで半分以上は報われるものですし、それは、「また書こう」という意欲へと繋がるものですから、自分が書いた日記が「面白いはず」という自負を持つことは悪くはないと思います。

ですがそれが読む人にとって、本当に面白いのかどうかは、わからないと考えることです。

  

たとえ SNS などの場合、好意的なコメントが並びやすい日記では特に、好意的な書き込みをそのまま鵜呑みにしていては、そこから次のステップへ進むことはできません。

そうは言っても、日記は別に面白くなくてもいいわけですが、それなら何もブログでなくて紙の日記や自分だけのローカルPCへ書いておけばいい、ということになります。

   

「面白さ」はどこから来るのか?   

  

つまり人は意識するしないに関わらず、人となんらかの繋がりを持ちたいと考えるものであり、自分の書いたものがどのように映っているのかが気になるのが、人という生き物なのだと思います。

というわけで私は人の書いた日記にできるだけ多く目を通すということをやってみた時期があります、それは今でも続けています。

   

ポイントは、自分の知り合いの日記ではなく、全く知らない第三者の日記を読むことです。

で、もしそういう日記に出会ったら、何故面白いのかを考えてみるのです。

  

つまり漫然と読むのではなく、自分の書いたものと、何が違うのかを見つけるための目線でもって読むのです。

おもしろくない日記を読んで、何故面白くないのかという理由を見つけるよりも、この方法の方が、自分の日記の人とのコミュニケーション能力という点について言えば、遥かに効果があります。

 

私はほとんどの方の平均よりも、遥かに多くの日記を読んでいます。

トレードではたくさんのチャートを見ることが、目を鍛えるという点で大事になるのですが、「日記」の場合もたくさんの日記を読むことは、書くための「目」を鍛えるという点でとても効果があると思います。

  

  

出典

 

2006年4月14日

  

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