ちょっと一休み・・
【世界初】NASAも果たせなかったロケットの"垂直着陸"にAmazon設立者が成功! 宇宙開発に新時代到来
2015年11月23日(現地時間)、テキサス州西部で、Amazon.comの設立者であるジェフ・ベゾス氏による航空宇宙企業「ブルーオリジン」が打ち上げたロケットが、世界で初めて垂直に着地することに成功。
NASAですら未だに成し遂げていないだけに、これは宇宙開発史において重大な進展といえよう。
ここで、素朴な疑問。
あれっ、アポロ宇宙船は月面に軟着陸したんじゃなかったっけ?(笑)
アポロ宇宙船の前に、サーベイヤーという無人機が1966年から1968年まで7回打ち上げられている。
5回成功し、2回は着陸に失敗。
姿勢制御には窒素ガスを使い、減速は固体燃料ロケットを噴射するというもので、レーダーによって対地高度を計測、噴射の開始をコントロールすると同時に、噴射によってレーダーユニットを吹き飛ばして機体を軽量化。
落下速度が充分減速した後で、3機のロケットエンジンを利用してさらに減速。
この制御にはドップラーレーダーが用いられ、対地速度(落下速度)と高度を正確に計測。
最終段階は、地表13フィートでエンジンを切り、落下するわけですが、重力が地球の1/6なので、落下の衝撃は60cmから落下する程度だという。
脚部のハニカム状のショックアブソーバーが潰れる事で、衝撃を吸収する仕組みのようだ。
13フィートの高さから「落下」するのは、ロケット噴射で月面の表面の砂などを蒔き上げないためだという。
アポロ11号が月面に着陸したとされているのは1969年で、月着陸船のテストは1969年5月にアポロ10号で行なわれている。
だがこのときは、地表10Kmまで到達しただけで、軟着陸はしていないのだ。
その後アポロ11号は有人で、しかもぶっつけ本番。
月面着陸を敢行し、その後何度も一度の失敗もなく成功したことになっている。
ですがサーベイヤよりも遥かに重量のある着陸船を、一度の失敗もなく無事着陸させることができた確率は、まさにギャンブルだったのではないだろうか?
現在の技術なら、精密なジャイロと精度の高い姿勢制御ロケットを高速のコンピューター制御によって軟着陸できるかもしれない。
しかし当時の技術で、月周回軌道の速度から徐々に減速して水平方向の対地速度をゼロにしながら、垂直に着陸することが本当にできたのだろうか・・
今のコンピュータでシミュレーションすれば、それが可能だったのかどうかはわかりそうなものだが、誰も検証したことがないのだろうか?
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