久しぶりのミニ

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先日、普段カミサンの足となっているミニに乗る機会があったのだが、驚いたのはその乗り味だった。 

0119coopers-frontside.jpg

何が起こったのかは分からない。

   

だがすぐに原因らしきものが頭に浮かんだ。

それはSEV。 

0119coopers-SEV.jpg

ミニとSEV で書いたように、センターオン・クルージングを設置してから約1年半。

そしてDash ON も追加設置。

 

最近はC6でもそうなのだが、SEVは設置してから経過する年月に比例し、全体のバランスがアジャストされてゆくようだ。

乗り味の「異常とも思える心地よさ」の原因は、そうとしか考えられないのだ。 

  

0119coopers-slidingroof.jpg

ミニ乗ると、いつもサンルーフを開けることにしている。

冬なら少しヒーターを効かせておけば、頭上からの冷気とあいまって、車内には理想的な頭寒足熱状態が生まれるからだ。

   

ミニはオープンにする以外に、スライディングルーフとして使える仕組みが、非常に優れている。

上の写真のように無段階に開けることができるのだ。

   

0119coopers-apiller.jpg

コンバーチブルは屋根を開けると、当然のことながらボディーの剛性感は低下する。

だが、意外にもオープンにした方が、全体の乗り心地はよくなるのだ。

なぜなら適度なボディーの緩みによって、路面からの振動や突き上げ感が逃げるからだろう。

 

この車はダンパーをコニに交換し、ストラットバーや、アンダーパネルの補強で剛性を高くするモディファイをしてある。

そのためコンバーチブルにしては、ボディー剛性は高いのだが、それでも普通のセダンタイプより、剛性は落ちるわけだ。

だが、固めて剛性感を上げるより、コンバーチブルのように適度に逃がしたほうが、乗り味というか心地よさは上回ると思う。

  

0119coopers-side.jpg

Aピラーが寝ている車が多い中で、これだけ角度が立ったAピラーを持つ車は、ミニくらいしかないだろう。 

昔のサーブもそうだったが、Aピラーが立っていると、頭上への圧迫感は激減する。

  

室内は決して広くはない。

だが、運転席に座ると、後ろを見ない限り、遙かに大きな車に乗っているように感じるのだ。     

Aピラーの立ったクルマに乗ったことのない人が、初めてこの車に乗ると、その独特の感覚に驚くはず。

    

ズッシリと思いステアリングと、非常に重い車に乗っているという重量感は、国産車からは感じられない類のもの。

とにかく、見た目とは裏腹に、乗り味がこれだけ「男っぽい」車は、今となっては希有な存在だといっていいだろう。

   

クーパーSなので、踏めばあたかも「ビタミン剤を飲み過ぎた」かのごとく、加速する。

そのためこの重くガッチリした走行感覚とあいまって、高速域になると、えも言われぬ安心感を、ドライバーに伝えてくれる。

 

とにかくSEVによって雑味のなくなった乗り味には、ちょっと驚いた。

恐るべし SEV。 

  

  

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