銀座ソニービル前の数寄屋橋交差点から見える長蛇の列は、年末恒例の行事となっている。
年末恒例のジャンボ宝くじを買うために、並んでいる人たちだ。
昨年度はこの西銀座でパートのチャンスセンターで買った16人に25億円が当たったという表示があったところを見ると、当たる確率の高い場所で買おうということなのだろう。
今年の宝くじのサイトに表示されている「億万長者370人!」を見れば、当たりそうな気がするのだろう。
さて7億4000万枚のうちの370枚を当てることができるかどうか。
ジャンボ宝くじは、テラ銭を国が54%も持ってゆくという、世界でも有数な「あくどい?胴元」によるギャンブルだ。
競馬の控除率25%(単複は20%)、パチンコの10%~15%と比べると、いかに宝くじの率が悪いかがわかろうというもの。
わかりやすくたとえると、東京ドームの敷地に新聞紙を敷き詰め、天井から針を落として新聞の一番小さい1文字に当たる確率と同じくらい。
もっとも法律で「当選金は発売総額の5割をこえてはならない」となっているためだが、1等に当選する確率は1000万分の1。
宝くじに当たるより、交通事故で死んだり大怪我をする確率の9万倍以上も高いのだ。
買わなければ当たらないのは確かだが、宝くじを買いに出かけた帰りに、車に轢かれる確率の方が高いというわけだ。
宝くじを当てたいという思いはさまざまなところで散見される。
あるサイトでは、当てる確率を高くする方法として、次のような条件?を並べている。
1)毎回必ず買い続ける
2)買う場所も毎回固定する
3)高いところにおいて、その近くをよく通る
4)発売日当日と締め切りの日に分けて購入する
5)買う前に気合を入れる
6)自分で最初に「これだ」と思ったものを買う
7)大潮の日の満潮時を狙って買う
8)買いにいく前に散髪を済ませる
サブタイトルがPerfect Loto6 Official Site という、ロト6攻略情報局というのがあるが、ここでは、画期的な「数理ファイナンス式攻略法」を採用、TOTOで一年間に1000万円を確実に稼ぐというタイトルで、100%保証つきなのだという。
日本確率総合研究所 主査 舟木 将行先生 ののお墨付きだが、肩書きの「主査」が怪しさ満点。^^
toto億万長者パッケージ・プレミア版(62,500円が19,800円)
toto億万長者パッケージ・スタンダード版(35,500円が9,800円)
銀行も負けずと「宝くじ」との意外な組み合わせでこういう定期預金を発売。
ジャンボ宝くじ付き定期預金
当たれば、3億円。外れても、通常の定期預金のお利息が付きます。
定期預金は変動金利型の3年定期。利率は半年毎に見直されますので
金利上昇時にも安心です。
定期預金に付いてくる宝くじの枚数は、お預け入れの定期預金額に応じます。
もちろんお預け入れが多いほど、3 億円のチャンスは多くなります。
という宣伝文句で、100万円預けると3年で30枚の宝くじが郵送されてくるらしいが、当然宝くじの購入代金9千円はコストとして載せられている。
この預金の金利は、まさに通帳のシミくらいの金利なのだが、発売元は「宝くじ付き」という餌で「これは得だ!と思っていただきたい」という考えなのだろう。
だがこうした類のトリックは、アメリカの方が進んでいる?というか豪快で、シアトルに住んでいるときに送られてきたDMはなかなかのものだった。
封筒の表側には3人の名前が書いてあり、説明によると「この3人のうちの一人に10万ドルが当たります」と、その3人の中に自分の名前が書いてあるのだ。
なんとなく、3分の1の確率で10万ドルがあたりそうな気がする。
だがこれにはからくりがあって、抽選をしてたとえばスミスさんに十万ドルがあたることになったとすると、封筒に スミスさん、俺の名前、適当な名前という3人分を印刷して大量配布するわけだ。
確かに3人の中の一人である スミスさん が10万ドルもらえるのはウソではない。
だがオレが当たる確率はゼロにもかかわらず、まるで確率は3分の1であるかのように見えるというトリック。
こちらはWeb宝くじシミュレータ
宝くじやロトがどの程度当たるものなのかを検証するサイトだ。
ページを開くとどんどんランダムに抽選してシミュレーションしてゆくのだが、1千万円くらいつぎ込んでも全然当たらないことがリアルによくわかる。^^
ページを開くと自動的にシミュレーションが始まり、Stop を押すまで動き続け、やり直したいときは「リセット」ボタンをクリック。
「Stop」にチェックを入れると一時停止しチェックを外すと再開。
「Low-Normal-High」ボタンで「遅い/普通(デフォルト)/速い」の3段階で試行速度を変えることができるという、至れり尽くせり?でシミュレーションが可能だ。
2時間くらい動かしたが・・
48万枚余りを1億4千万円分ほど購入して、当たったのは組み違いで10万円が9本。トータルで、1億円の損。^^
シミュレーションの条件はバラ買い、といっても1枚ずつのバラではなく「10枚1セット(袋入り)のバラ」を買うという条件で、ユニットは無視。
シミュレーションモデルとして2006年グリーンジャンボ宝くじの当選番号を使用しているので、かなりリアル?(笑)
シミュレーターでは、当せん金額や投資金額、収支結果なども表示されているので、 どれくらいで当たるのかという確率を実感されたい方はぜひどうぞ。
出典
2006年12月22日