現在手に入るほとんどのカメラは、記録が目的の写真を撮るには十分な性能を持っている。
コンデジでさえ、十分すぎる機能を持っているといっていいだろう。
だがほとんどの人は、そのカメラについている機能の2割くらいしか使っていないのではないだろうか。
なぜならオートで撮影すれば、それなりの写真ができあがるからだ。
そうなると、携帯のカメラで十分だということになる。
使い方は簡単。
被写体にレンズを向け、シャッターを押すだけ。
記録するだけなら、ただ押すだけで、ほぼ誰が見ても文句のつけようのない一枚ができあがる。
そのかわり、スマホのカメラだと、マニュアルで撮ることはできない。
いいかえれば、カメラ任せのため、カメラが勝手に撮っているわけだ。
そうなると、その便利さゆえ、マニュアルで撮影するという選択肢は、すっかり忘れ去られてしまう。
では、マニュアルで撮る意味はどこにあるのか?
今日の雲というカテゴリーでは、雲や霧だから撮ってもなあ・・
というとき以外は、日の出をできる限り撮影することにしている。
ただし、マニュアルで露出とシャッター速度、そしてISOを決め、撮影している。
今まで使っていた 5DmarkⅢ というカメラでは、今の設定が明るめなのか、それとも暗めなのかが分かる、インジケータがついている。
だが光学式のファインダーなので、露出とシャッター速度をどう動かそうと、ファインダーを見ている景色は変わらない。
そこでシャッターを押すと、液晶画面には今撮ったばかりの写真が表示される。
その出来上がりを見て、次回からは、露出とシャッター速度をさらに調整するわけだ。
これを繰り返していると、大体どれくらいの設定なら、どれくらいのできあがりになるのかがわかるようになる。
あとはフォトショップで微調整すれば、一丁上がりというわけだ。
初代5Dは結局ボツで書いたように、5Dは2009月07月に購入、そして2013年9月中旬に 5DmarkⅢ を購入。
あれから丸二年が経過。
現在では3千万画素以上のフルサイズセンサーを搭載したカメラが登場している。
EOS 5Ds/EOS 5Ds Rは約5,060万画素。
ソニーの α7R II は、約4240万画素。
どちらも食指の動くスペックだ。
手持ちのレンズを考えると、カメラ本体をグレードアップする場合、キヤノンが順当な線となるわけだ。
だが、念のためソニーの α7R II も一度は触ってみようとヨドバシカメラへ出かけてみた。
で、結局ソニーを買ってしまった。
では何が決め手だったのか?
それは、ファインダー。
このカメラは、EVFという、カメラの後ろについている、いわゆる液晶画面が小さくなったようなタイプの画面を通し、覗いて撮るのだ。
いわゆる撮ったあとの写真を、あたかもリアルタイムで見ているように撮ることができるのだ。
露出とシャッター速度を変えるにつれ、目の前の景色が変わってゆく。
つまり、自分が撮ろうとしている景色がそのまんま、リアルタイムで見える仕組みだ。
光学ファインダーばかりを覗いてきた目には、このファインダーはとても新鮮に映った。
「今日の雲」を撮る際に、デジタル一眼レフカメラの光学ファインダーで太陽を直接見ると、もの凄く眩しい。
だがEVFなら明るすぎる設定でも、画面が真っ白になるだけ。
眩しさとは無縁。
おまけに、カメラが軽く小さい。
外寸だけでいえば KISS X4 とほぼ同じくらいの大きさだ。
ただ重さは、KISSより重い。
それに、マウントアダプタを使えば、SONYのカメラで、手持ちのキヤノンレンズが使えるのだ。
というわけで、買わない理由がなくなってしまったのだった。
この頁の写真は全て下記の組み合わせで撮影。
SONY α7R II + キヤノンEF24-70mm F2.8L II USM
いつかそう遠くない将来、キヤノンもこうしたタイプのカメラを発売するだろう。
そのときのために、大三元と呼ばれている、広角・標準・望遠ズームは売らずに手元に置いてある。
キヤノン純正どうしの組み合わせによる、こうしたタイプのカメラが発売されれば、ソニーとは違うタイプの理想のカメラシステムができあがるはず。
楽しみだ。
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