損をしないための対策には、どのようなものがあるのか?
そのひとつは、シンプルで明確な考え方だ。
The first rule is not to lose.
The second rule is not forget the first rule.
-Warren Buffet
まず最初のルールは、損をするな。
第二のルールは、最初のルールを忘れるなということだ。
-ウォーレン・バフェット
この損は、トータルでのロスという意味だ。
自分の身についた、例えば食事の作法やしぐさ、などは20歳くらいまでは、育った環境や、親の影響を強く受け、人間形成に大きな影響を与えているわけだ。
もちろん、親は子供にベストを与えようと、努力をするのだが、十分でなかったり、色々な理由で、親が望んでいたものとは違う結果になることも多くなるのは仕方ないところ。
また、親の思惑?が本当に自分にふさわしい、似合ったまたプラスになる、くせや習慣ばかりだといいのだが、現実は逆のケースの方が多かったりするのだ。
若い時にやたらイキがってみたりするは、程度の差こそあれ誰もが経験することだが、それが苦い経験や失敗を経て変わる、つまり自らが取捨選択をすることになり、少しづつ変化してゆく。
20年かかって身についた習慣や物の考え方。
これをもう一度社会での仕事を通じて検証消化し、独自のスタイルを身につけるには、通常、少なくとも同じ時間だけつまり最低20年はかかることになるわけだ。
一方、トレードに関しての習慣や常識は、他の物事よりも、その真偽を確かめることが難しく、またそれを実証する機会が、非常に少ないもの。
子供の頃から、トレードをしてきたなんて人はいないだろうし、そういう意味で、トレードというのは、非常に特殊なケースだといえるだろう。
そのため、誰かから聞いたり、何かで読んだりした、常識らしきものを、簡単に信じてしまうのだ。
では、何が常識で、何が正しいのか?
何が利益につながるセオリーなのか?
その答えとしての最初のルールは「損切りを恐れるな」だ。
利益を出すための、あなたにとっての常識とは何なのか?
そのためにはエントリーをしたら、まずカットロスポイントを決めることだ。
何故その銘柄を選んだのか?
いつ、買おうと思ったのか?
そのきっかけは何か?
何故、上がると判断したのか?
下がる可能性を、どれくらいと判断したのか?
リスクはどれくらいと考えたのか?
判断した情報はどこからのものなのか?
その情報は、複数か?
こうしたルールも大事だが、損切りのポイントに来たら、迷わずカットロス!
トータルで利益さえ出ていれば、全く心配することはないのだ。
だが、もっとパフォーマンスを上げたいとか、「どうも最近の利益はイマイチだ」などというときは、損切りのポイントを要チェックだ。
これはトレードだけの世界に限ったことではない。
今の幸せを守るためのカットロスポイントはどこなのか?
長い人生では、必ず損をするときがある。
だからこそ、損切りを恐れてはならないのだ!
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