フィードバック

コメント(0)

トレーディングという株式投資の世界では、何故うまくいったのか、何故失敗したのかの原因を客観的に見つめることは、利益の向上に直結する大切な要素となります。

feedback.jpg 

デイ・トレーディングは、この点で、非常に大きなアドバンテージがあります。

    

何故かというと、まず取引する回数が多いからです。

つまり場数を踏めるのです。

    

実際のマーケットでのシミュレーショントレードというトレーニングでは、1日10トレードから、多くても30トレードくらい。

つまり、往復で20回から60回の買いまたは売りの判断をすることになります。

 

どうしてこういう結果になったのかを、20回から60回考えるという訓練ができるわけです。

何故こういう結果になったのかということを、お金のやり取りを通して真剣に考える機会でもあるわけです。

 

1週間だと100回から300回、一ヶ月では400回から1200回。

1年だと4800回から1万4千400回です。

   

通常のポジショントレードだと、どうでしょうか?   

あなたは今までに、何回くらいこういう判断とフィードバックをされたでしょうか?

   

こういう体験のフィードバックは、トレードの結果を客観的に見つめることが大事になります。

    

ですが独りよがりになって、運が悪かった、地合いが悪かったでは、負け犬の遠吠えと同じ。

何ヶ月も、何年も前に買った銘柄をどういう理由で、どういうマーケットの状態で、判断したのかということは、何かに書いていなければ、忘れてしまうはずです。

たとえ覚えていたとしても、曖昧になるのは仕方のないことです。

    

デイ・トレーディングだと、買ったときのことは、鮮明に覚えているはずです。

トレーディングの時間というのは、短ければ5分程度、平均して15分から30分、長くても1時間。

    

反対売買したあとに、例えば隣の人なり、コーチなどとディスカッションするわけです。

あるいはネット上のブログへその結果を書き込む。 

 

そうすることで、自分の判断の反省や、良かった点などについて、チェックをすることができるのです。

   

何故こんなにうまくいったのか、タイミングなのか、それとも他の要因なのか。

などと決断した原因が何かを明確にできれば、次回のトレードで利益を出す確率を、上げることができるのです。

   

このフィードバックが不充分で、ただ単に同じことの繰り返しになってしまうようなら、デイトレーディングであれ、通常のポジショントレードであれ、利益を出すことは不可能です。

カンに頼るしかありません。

    

そして後で、自分に対しての言い訳を考えることになり、自分の判断力について自信を失い、自らを混乱させることになってしまうのです。

ですから確実に利益を出しているデイ・トレーダーは、ずば抜けた判断力を身につけています。

   

損失に対して、断固とした決断ができるため、ロスを受け入れることができるのです。

原因がハッキリしない、または自分で納得が出来ないと、その結果にこだわり、迷うことにもなるからです。

    

損をしたときほど、正しいフィードバックが重要となります。

デイ・トレードを始めた最初の1年は、自分の記録とコンピュータのログを照会するついでに、マーケットの状況や、その原因を記録し続けました。

   

トレードフロアでは、みんなやってましたね。

その時のトレードした銘柄と、NASDAQのチャートを見ながら読んでも、思い出すのは1ヶ月前が限度。

私の場合はですけどね。

    

確実に利益を出せるようになってくると、不思議なことに、分析しなくても、アタマでまたカラダが、そのときの状況を含めた大事なポイントは、覚えているものです。

      

それを日々、記録に残す。

こうしてつかんだ自分なりの勝ちパターンは、一生の財産となります。

    

ボケ老人にでもならない限り、あなたの経済的な基盤を、一生支え続けてくれるのです。

 

 

コメントする

2015年8月

« 前月 翌月 »
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

2015年8月

月別アーカイブ