今の多くの企業は、時代の流れに翻弄され、制度的な疲弊状態に陥っているように見えます。
というのは、現状だと、8割以上の社員が、所得は上がらず一生を終えることになりそうだからです。
企業は大きくなればなるほど、個人の能力が封印される傾向にあるため、収入は減ってゆくことになります。
ただ、能力はなくても、多くの従業員に囲まれていれば、何となく安心はできるでしょう。
大会社なら、潰れることなんて想像できないのかも知れません。
ですが、いつかはその組織という集団から、離れなければならないときが、早かれ遅かれやってくるわけです。
どう頑張っても、定年が来れば、やめざるを得ないのですからね。
大事なのは、そのあと。
黄金の人生とその価値でも書きましたが、それまでの人生で得た経験や知識を生かし、若いときにはできなかった、最も自分がやりたかったことにチャレンジできるチャンスなのです。
そのチャンスにチャレンジし、成功をする確率は、若いときより高くなっているはず。
ですが、多くの人は、生活に必要な目先のお金に目が向いてしまうのです。
人生の後半で何十という会社の面接を受け、再雇用の道が開ける可能性は、果たしてどれくらいあるのでしょうか?
運良く雇用されても、それまでの所得を上回ることは、まず不可能でしょう。
その時のために、あらかじめ経済的に自立できる方法を考え、準備し、できれば実行しておく。
善は急げ。
新しい事に取り組む場合、どれだけ時間がかかるのかは、誰にもわからないわけです。
また人に「雇われ」、それまでと変わらない人生を送りたいのなら仕方ありません。
ですがそれが本当に、人生での最後のチャンスにやりたいことなのでしょうか。
経済的な実権を、再び誰かに委ねる。
という選択は、他人から自由を奪われ、再び「がんじがらめ」に縛られる人生への、入り口でもあるのです。
ですが、退職や転職をネガティブに考える必要はありません。
何十年もの人生経験で培ってきた知恵を使い、自分が幸せな気分で過ごすことが人生。
これはまた、あなたの周りの人たをも巻き込み、幸せにできる機会でもあるのです。
自分の今までの人生を信じ、舵を切り、アクセルを踏む勇気があるかどうかを試してみる。
こうして前向きに、自分の人生を切り開くチャンスは、そうあるものではありません。
それに、チャレンジしようとするパワーは、幸運を引き寄せるかもしれないのです。
自分を信じる。
これこそが、最も大事なことなのではないでしょうか。