猿の惑星:新世紀(ライジング)
凄い映画だった・・
制作費は1億2千万ドル(146億円)
人間と猿のリーダーはどちらも高いレベルの意識と知能を持っているという設定。
だがそれにもかかわらず、全編を通じて一触即発のスリリングな雰囲気で統一されている。
つまり、映画のコンセプトが、観る者を飽きさせないという、バックグラウンドの設定がされた中で制作されているわけだ。
なぜ戦争が起こるのか?
というメカニズムに真っ向から挑戦し、我々に問いかける作品となっている。
しかも圧倒的なリアリティーを持つ、CGによる猿の目の表情は、ついに人間と同じレベルにまで到達したといっていいだろう。
だが、ストーリーが進むにつれ、そうしたことは二の次に思えてくるから、そこがこの映画の凄いところ。
観る者が、どうすれば戦争を避けられるのか?と考えざるを得なくなるという脚本が秀逸。
現時点での「猿の惑星シリーズ」の最高傑作と言っていいだろう。