ミラーレスの魅力とは?

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最近はSONYを筆頭に、ミラーレスカメラとしての製品が、多く発表されている。

0429mirroless.jpg 

ミラーレスってそれほど魅力的なのだろうか?

  

フォトキナが開催されるヨーロッパでは、ミラーレスの人気は意外に低い。

ミラーレスの市場シェアは日本の25%程度で、人気の中心はEVF搭載のミラーレスだという。

背面ディスプレイ専用機の人気はかなり低いわけだ。

 

当然だろう。

     

写真を撮るときは、まずフレーミングという構図を決めるプロセスを行う。

実際に撮ってみればわかるが、何といっても肉眼でファインダーを覗くのが一番。

なぜなら瞬時に構図を決めるには、人間の目の方が遙かに速く、しかも正確に見極めることができるからだ。

     

ミラーレスのEVFは、ファインダーを覗くと、精細な液晶画面が見える仕組みだ。

当然フレームに写る明るさによって、カメラは輝度を調節しなければならない。

つまり、精細感・階調・色再現性などは、デバイスの表示品質に依存することになる。

   

だが現状のEVFの品質は、良くできた光学ファインダーに比べるべくもない。

  

背面の液晶画面を見るよりはましだが、所詮小さなTV画面を見ながら撮るようなものだ。

表示方式によっては視線を動かすと色ズレが目につくなど、光学ファインダーにはない問題が存在する。

さらにに、電気的なタイムラグは仕組み上、必ず生じることになる。

   

量販店で覗いてみればわかるが、EVFは電源を入れないとファインダーが真っ暗で何も見えない。

「電源が入らないと覗けないファインダー」というわけだ。

さらに、ミラーレスは、ファインダーを覗いている間、常にバッテリーを消耗し続ける。

    

起動時間は遅く、絞りやシャッター速度や露出補正などを変えた場合の反応時間も遅い。

高速連写の場合は、EVF追従速度の遅さがネックとなり、追従性(書き換え速度の問題)の点で光学ファインダーにはかなわない。

暗い場所ではゲインアップするため明るくはなるが、ノイズでザラザラになってしまう。

     

車と同じで、インプレッションでは、スポンサーでもありカメラを貸りている手前、こうしたネガな部分に触れるライターはまずいない。

        

じゃあメリットはどこにあるのか?

      

簡単に視野率約100%が達成できるうえ、露出やホワイトバランスがほぼリアルタイムで反映される。

光学式ファインダーでは、撮影画像を見ることはできない。

というのは、画像を確認するにはファインダーから一度目を離して背面液晶を見なければならないからだ。

  

だがEVFなら、撮った次の瞬間には画像を確認することができる。

ファインダーを覗きながら、撮影している姿勢を保ちつつ、撮影画像を確認できるというわけだ。

つまり、撮影した画像というフィードバックを受けながら、次の撮影が可能になるのだ。

  

さらにEVFの場合、光学ファインダーを肉眼で見るよりも、美しく見えるという効果が期待できるだろう。

撮った写真をPCのディスプレイで見たイメージと、ほとんど同じように見えるわけで、撮影のモチベーションアップに繋がるかも知れない。

では、EVFのミラーレスカメラを買えば、撮影したいという気分が高まり、良い写真が沢山撮れるようになるのだろうか?

  

私はEVFのカメラは持っていないので、何とも言えないわけだが、お持ちの方の感想をぜひ聞きたいものだ。

   

 

 

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