下記が内容のまとめ
「このままではデフォルト不可避」 ・ 市場関係者の間で高まる懸念
ギリシャの“甘えの構造”と神経を逆なでる稚拙な交渉手法
ドイツはシミュレーションを開始 ・デフォルトならユーロ離脱の可能性は大
“国自体が崩壊”の可能性も・金融市場の混乱は必至
ギリシャの価値が下がったお金でユーロ建ての借金を返すことは、ギリシャにとって耐えがたいほどの重荷になるわけだ。
その場合、国民に困窮生活を強いながらの借金返済ちなるわけだが、そうなると、現首相が政権の座にいることは難しくなるだろう。
首相は政権の座を追われて、政治状況が不安定化する。
?問題は、ギリシャ国民がそうした不安な状況に耐えられるかだ。
国民の不安が爆発すると、ギリシャは国家の機能が大きく低下し、最悪のケースでは国としての体が崩壊することも考えられる。
?もう一つの懸念は、同国のユーロ離脱が現実となった時、国際金融市場にも無視できない影響が出るという点だ。
今までのギリシャ危機でも、信用力の低い諸国の国債が売り込まれ流通利回りが跳ね上がった。
今後、ギリシャ問題の懸念が高まると、多くの投資家はリスク資産の保有額を減らすはず。
リスクオフに走る。つまり具体的には、変動性(ボラティリティー)の高い株式や為替のポジションを絞ることになる。
大手投資家が先を争ってリスクオフのオペレーションを行うと、世界的に株式や為替市場の動きが一段と不安定化するだろう。
金融市場の混乱が大規模になると、わが国を始め世界の実体経済にマイナスの影響が及ぶことは避けられない。