(単位はマイクロシーベルト毎時、uSv/h)
(日時) (場所)
(住民通報値) (区測定値)->(除染後)
平成24年4月19日 区立烏山小(給田1丁目)のBOP室横の雨樋下等
0.919 0.710 -> 0.114
平成24年3月23日 区立祖師谷小(祖師谷3丁目)の雨樋下、側溝等
0.45 0.573->0.103
平成24年3月5日 区立山野小(砧6丁目)の体育館の雨樋下等
0.555 0.550->0.143
平成24年2月10日 区立東大原小学校(大原1丁目)の校舎屋上排水口等
0.356 0.683->0.187
平成24年1月27日 区立代沢小学校(代沢5丁目)防災倉庫雨樋下等
0.752 0.838->0.131
平成24年1月17日 新町1丁目の区道上
0.525 0.567->0.183
平成24年1月11日 三軒茶屋1丁目の区道上
1.0 0.51->0.19
平成24年1月10日 区立上野毛北自転車等駐車場
0.8 0.7->0.1
平成24年1月4日 区立深沢小学校(新町1丁目)南側フェンス際の桝等
1.340 0.835->0.136
平成23年12月28日 区立等々力小学校(等々力7丁目)体育館雨どい下等
1.06 0.756->0.115
ホットスポットがあるという住民の通報により、世田谷区が自ら測定し、0.23uSv/h以上であれば、線量低減措置を取ったということを意味している。
福島第一原発からは未だに大量の放射性物質が放出されており、除染しても、雨風でまた元通りに戻るところも多いのげ現状。
小学校の敷地でこれだけの線量が検出されたということは大変ショッキングな出来事ではないだろうか?
この調査は、住民の通報により区管理施設の一部を測定しただけで、私有地や国や都の管理地など大半の土地は未測定。
おそらく、このようなホットスポットは世田谷区だけでも数え切れないほどあるはず。
世田谷区は2011年9月にも自主的に幼稚園、小中学校敷地の汚染を測定しており、ここにそのときのデータがあります。(PDFファイル)
「区立学校等の放射線量測定結果について」
(東京都世田谷区・平成24年(2012年)9月1日 更新)
http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/104/141/563/564/565/d00034898.html
この調査では、ほとんどが0.1uSv/h未満で問題なしだった。
なぜこんなに測定値が違うのか?
その理由は、このときの調査がデタラメで、不正に校正した測定器を使ったか、測定方法・場所が不適切だったか、測定値を低く改ざんしたかのどれかだろう。
線量が高いと住民から通報を受けて測定した場合は、ごまかしが効かないため、本当の値をしぶしぶ公表する。
区が独自に測定する場合は、不正やり放題ということになっているのが現状。
中立的な第三者が立ち会わない限り、国や自治体の測定はデタラメで全く信用できない。
もっとも、世田谷区は0.23uSv/h以上で除染するだけまだ良心的で、東京都は、文部科学省の基準である地上高さ1メートルの位置で、周辺より1uSv/h以上高い地点のみを除染対象にしているという。
「東京都と世田谷区の放射線量基準の違いについて」 (てるや里美・世田谷区議 2012/7/26)
http://teruya.seikatsusha.me/blog/2012/07/26/3457/
さて、0.5uSv/hという線量ですが、2011年にみんなの党・柿沢未途衆議院議員がチェルノブイリを訪問し、原発管理棟前の空間線量が0.51uSv/hだったと報告しています。
「みんなの党 衆議院議員柿沢未途氏 チェルノブイリ視察報告」 (2011/10/14)
http://togetter.com/li/200369
http://twitpic.com/6zxz16
現地では0.5uSv/h以上は廃村基準、居住禁止で立ち入りには特別な許可が必要だ。
要するにチェルノブイリ原発敷地内並の汚染が、当たり前のように世田谷のあちこちにあるわけだ。
また米軍は0.33uSv/h以上の線量を検出した場合、兵士を撤退させている。
なぜなら.3uSv/hを超えると、明らかに健康被害が増えることが判明しているからだ。
そういう環境下で世田谷区民は平気で暮らしている、子どもたちは走り回って遊んでいるわけで、これから深刻な健康被害が出てくるのはまちがいないだろう。
こうしたデータを見れば、小平市の開業医、三田茂先生がなぜ東京を脱出し、岡山に移住したかがよくわかるだろう。
比較的、汚染が少ない山の手でこの惨状なのだ。
東葛地域は推して知るべしで、問題外。
政府は福島復興だ、風評被害だ、差別だと騒いでいる。
だが、すでにこの問題は福島だけの問題ではなく、首都東京自体が極めて深刻な汚染にさらされていることを意味するのだ。
常磐道の放射線量。開通に先駆け2月17日はメディア向けの取材会が行われたのだけれど、その時はすでに報じられている通り5.5マイクロシーベルト毎時だった。
胸のレントゲン撮影が1回あたり50マイクロシーベルトなので、10時間滞在するとレントゲン1回分になる。濃い線量の区間を20分掛かって走ったとした場合、2マイクロシーベルト。
だが気をつけなければならないのは、自然放射能と、原発で漏洩した放射能は全く別物の性質を持っているという点だ。
人工放射能は体内に濃縮・蓄積する
自然放射能は体内に濃縮・蓄積しない
さらに車両を通じて、汚染が列島中にじわじわ拡散してゆくことが問題なのだ。
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