歌っても歌っても儲からず、その懐に入るはずのお金の大半はレコード会社に搾り取られている。
そんな業界の構図が、実際のデータで実証されている。
フランスの全国音楽出版組合(SNEP)は、ヨーロッパで人気のSpotifyやDeezerなどの音楽ストリーミングサービスに対し、ユーザーが一般的に支払っている1350円が、どのような内訳で消費されていくのかを調査分析したデータを発表。
まずはストリーミングサービスのプラットフォーム運営側に280円が、税金関連で225円が消費されている。
音楽をオンラインで販売するために必要な経費として考えるなら、残る 842円のうち、実際に楽曲を歌い上げているミュージシャンの手元には、いったいどのくらいのお金が残るのだろうか?
そして、音楽レーベルの取り分は?
今回のSNEPの調査データは、メジャーレーベルのワーナー(Warner)、ソニー(Sony)、ユニバーサル(Universal)を対象にしたもの。
レーベルに対しては615円が、音楽出版社から作詞家や作曲者などには135円が渡されている。
そしてミュージシャンに支払われている対価は、たったの92円のみ!
ロイヤルティーのうち、ミュージシャンが受け取っているのは、わずかに1割。
大半はレーベルが押さえてしまっているという実態。
興味深いのは、SNEPはレーベル側に立って調査結果を公表しているという点だ。
そのため、今回のデータでは、ミュージシャンに支払われる額が極端に少なく発表されているとは考えにくいという点だ。
アーティストとして食ってゆくのは、そう簡単ではない。
ということが実感できるデータではないだろうか?
最も稼いだミュージシャン」の2014年版。
1. Dr. Dre ($620 million)(約633億円)
2. Beyonce ($115 million)
3. The Eagles ($100 million)
4. Bon Jovi ($82 million)
5. Bruce Springsteen ($81 million)
6. Justin Bieber ($80 million)
7. One Direction ($75 million)
8. Paul McCartney ($71 million)
9. Calvin Harris ($66 million)
10. Toby Keith ($65 million)
11. Taylor Swift ($64 million)
12. Jay Z ($60 million)(tie)
12. Diddy ($60 million)(tie)
12. Bruno Mars ($60 million)(tie)
15. Justin Timberlake ($57 million)
16. Pink ($52 million)
17. Michael Buble ($51 million)
18. Rihanna ($48 million)
19. Rolling Stones ($47 million)
20. Roger Waters ($46 million)
21. Elton John ($45 million)
22. Kenny Chesney ($44 million)
23. Katy Perry ($40 million)
24. Jason Aldean ($37 million)(tie)
24. Jennifer Lopez ($37 million)(tie)
26. Miley Cyrus ($36 million)(tie)
26. Celine Dion ($36 million)(tie)
28. Muse ($34 million)(tie)
28. Luke Bryan ($34 million)(tie)
30. Lady Gaga ($33 million)(tie)
30. Drake ($33 million)(tie)
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