なぜなら従業員を雇うと、何かと必要経費がかかるからだ。
健保、社保、滞在スペース、交通費、福利厚生などなど。
これが「従業員の経費は給与のほぼ倍」といわれる隠れたコストとなり、キャッシュフローを悪化させるのだ。
従業員は労働基準法、最低賃金法の縛りを受けるが、結構なリスクとなる。
家族などから労働基準監督署へ通報されたらアウト。
では、一人で会社やるにはどうすればいいか?
まず大事な業務にかかわる人は、役員にする。
役員は派遣契約に似ているうえ、労働基準法の縛りを受けないからだ。
だから、最初に働いてもらう人達は役員とするのだ。
そうでない仕事をしてもらいたい人は業務委託をすればいい。
もちろん相手は個人だったり、アウトソース会社だったりするわけだが、そんなことはどうでもいい。
これで労働力をサービス化し、変動費化できるため、売れなければコストカットが可能になるわけだ。
以前、従業員を雇ったことがある。
問題はやめてもらうとき。
俺の仕事の仕方について文句を言い、事を有利に持って行こうとするのだ。
そして騒ぎだけ起こして、その従業員はいなくなる。
こうなると社長の気分は「大バカ者」。(笑)
人を雇うと、とにかく面倒なことが多くなる。
ビジネスを始めるということは、あなたが儲けるチャンスを持っているからだ。
人を雇うとは、そこにアカの他人も一口乗せてやろう、ということなのだ。
ところが他人は「仕事をしてやってる」くらいの意識しかない。
さらに、自分の評価なんて、周囲が認めているかどうかはわからないのだ。
理由は簡単で、会社というのは、たとえある日、あなたが突然いなくなったとしても、存続してゆけるものなのだ。
だから雇われる側も、会社が倒産しようが知ったことではないわけで、当然のこと。
それが労働者側の考え方なので、仕方ない。
わかりやすく言えば、儲け話に一枚かませろということ。
転職なんていうのは、考えようによっては、本来ひどくムシのいい話だ。
素晴らしい条件がないものだろうか?と、仕事を探しまくっているのが転職の現実だ。
転職とは、そうした考えで世の中を渡り歩こうという行為を指すわけだ。
転職といっても、基本的には雇う側も、どこかの従業員だったのだ。
つまり元従業員が従業員を雇うわけなので、雇う側もよくわかってないことが多い。
なので、誰もおかしいとは言わないんのだ。(笑)
転職はあなたが考える以上に難しいのが現実だ。
ある程度の年齢になったら、日本では経験しか評価されないことに注意する必要がある。
だがトレーダーなら、一ヶ月にいくら稼げるのかだ。
損するリスクの高い、フランチャイズとか、ヤクルトレディとか、アムウェイとか、はもうすでに成り手がいなくなっているのが現実なのだ。
いたとしても、リスクに無頓着な「おめでたい」人間(カモ)ばかり。
だから、これから未来を考えている企業は、リストラはしても、だんだんと従業員を雇わなくなっているのだ。
だがお金の観点からのみ考えれば、これは正しい選択だ。
だからこそ、世の中の企業は派遣社員ばかりを雇いたがるわけだ。
というわけで、求職者はまずサラリーマンの唯一の財産である体を壊さないように注意すること。
サラリーマン生活を含め人生はマラソンのようなもの。
焦らず、無理をせず、よく考えながら走ることが大事。
転職しても、また人に雇われるというリスクをどう考えるのか?
雇用する企業が考える「無駄な従業員」は雇わなくなっているということを、忘れてはならない。
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