2015年の新シーズンは、技術規定と競技規定に注目すべき変更が行われた。
昨夜、JSPORTSで放映されていたが、その効果あってのことだろう、ラリー・スウェーデンでは3位までのタイム差が数秒という激戦となった。
2日目の最終ステージでタイヤ戦術がうまく填まったティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)が首位に。
ミケルセンは1.5秒差、オジエも9.6秒差の僅差につけ、3人によるバトルが面白かった。
最終ステージでは、それまでトップだったアンドレアス・ミケルセン(VWポロR WRC)がスピン。
約40秒を失い、セバスチャン・オジエ(VWポロR WRC)が逆転勝利。
WRC 2015 - Rally Sweden After SS20
冴えなかったのはシトロエンのオストベルグ。
だが同じシトロエンでアリながら 2015WRC第1戦モンテカルロラリーにロウブが出場 した際にのロウブの走りは凄かった。
Loeb, Ostberg, Meeke testing before Rallye Monte-Carlo - Citroen WRC 2015
やっぱり車ではなくて、腕なんだよなあ・・ということを実証して見せてくれたわけだ。
さて2015年からは、レギュレーションが難点か大きく変更されている。
まず、トランスミッションの操作でパドル・シフトが許可されることになった。
次に初日、2日目共に成績順とし最終日のみ15位までのリーバース・オーダーに変更された。
グラベルでは特に不利だとされている先頭スタートのハンデ(?)を強いドライバーへ適用することにより最後までラリーを面白くしようという興行的配慮からだ。
もうひとつの変更はSS走行中に他のドライバーのスプリットタイムを車上で見ることができなくなった。
他人のタイムを見ながらドライブができなくなるため、目一杯車を走らせざるを得なくなるというわけだ。
今回のレースが面白かったのは、このレギュレーション変更が功を奏したと言うべきだろう。
残りのレースが楽しみだ。
関連記事