久しぶりに、ベテランのトレーダーの方からメールをいただきました。
内容は、ギャップの方向とエントリー報告に関わるご質問についてです。
下記がその具体的な、ご質問の内容です。
大変ご無沙汰しております、米國帝商會でございます。
遅ればせながら明けましておめでとうございます。
さて、最近の先生のトレード手法についての質問なのですが。。
私が受講しました2005年当時は、マーケットがギャップをつけた方向へ日足や30分足で左に邪魔のない銘柄に1分足で as soon as possibleでエントリーする神風や30分ギャッププレイ、ハイローバンドギャッププレイと言うのが主流でした。
これは現在の、
ギャップと同方向へのエントリー > 30分ギャッププレイで2本目のアタマ狙い
受け継がれていると思います、が、私がどうしてもわからないのは、最近先生が言われる、ギャップアップすればショート、もしくはギャップダウンならなぜロングを狙うのか?
以前は、ギャップアップすればロング、ギャップダウンすればショート、が定説だったと思います。
本来、ギャップを付けると言う事は、そのギャップがサポートとなり、ギャップ方向へ動く確率が高い、と認識していましたが、私の誤解や認識不足があったのでしょうか?
それとも、私の受講以降に先生が確立された新たなトレード理論なのでしょうか?
ただし、以前から先生が、ギャップアップ(ダウン)に失敗した銘柄を狙う、と言われていた事は記憶にあります。
現在のメソッドはこの進化系なのでしょうか?
もし差し支えなければ、説明できる範囲で構いませんのでご教授下さい。
お陰様で今年の6月でセミナー受講10年目、来年はマーケット参入から10周年になります。
これからもデイトレードネットと共に成長していきたいと思いますので、今後もご指導下さい。
2005年のCOOL内容をザッとご覧いただくと分かりますが・・
この頃は、ハイローバンドギャッププレイを使ったスイングトレードが中心でした。
日足単位ですから、ギャップの大きさには余り影響を受けず、ギャップを付けた方向へ入るのが基本だったわけです。
その後2008年にはリーマンショックのためマーケットは大きく下落。
こうした影響を避けたいという要望が多く、イントラデイのトレードへと手法の軸足が移ってゆくことになりました。
2008年2月二は「スイングスキャンと合体したブレイクスキャンプロ!」という記事があるように、
2009年には、クラッシュテストのPDFも発売していますが、ホールドする時間は少し長のイントラデイトレード。
2009年02月 のCoolに過ごそうでは、ボトムスキャンをリリース、同時にエグゼキューショナートレーニングを開始。
この頃からトレード手法は、より具体的に細部の条件を検証することで、勝率を上げようという方向へと変化が生まれることになったのです。
一日に動く値幅を測定し、フィボナッチ級数を使うことで、より具体的なエントリーポイントの設定が可能にならないか?
こうした多くの試行錯誤の結果、今のトレード手法が出来あがったというわけです。
そのため、このあたりのセミナーから受講されていないと、理解が不十分になる可能性はあるかもしれません。
2014年11月までのトータルパフォーマンスをご覧になれば、現在の手法のパフォーマンスの安定性は、おわかりになるはずです。
ギャップアップすればロング、ギャップダウンすればショートというのは、トレードの世界での一般的なハナシです。
2種類のギャップが持つ株価をサポートする働きの重要性は、現在のクアトロセットアップにも、しっかりと受け継がれています。
じゃあギャップが大きすぎる場合はどうすればいいのか?
ギャップのサイズが大きすぎる、というのは何を基準に判定し、どう対処すればいいのか?
などという疑問に即答できる方は、少ないはず。
特に今日のような、大きなギャップダウンが起こった東京マーケットでは、為す術がなくなってしまうということも起こりえるのです。
両サイドとも、エントリーできる銘柄は一銘柄もなかったのです。
トレード手法は、具体的なトレードのための条件設定次第で、成績はどうにでも変わるのです。
マーケットにはノイズや、経済指標の発表のタイミングなど、多くの不確定な要素があります。
トレードフロアにあるオフィスのそばにお住まいのトレーダーの直近の成績です。
現在のトレード手法の可能性がよく分かる成績ではないでしょうか?
毎晩実際のナスダックマーケットで、トレーニングを積み重ねることを薦めているのは、
実際のマーケットで様々な要因がどれくらい影響するのかを、身をもって体験し、的確に対処できるようになっていただくためでもあります。
求める者に、扉は常に開かれているのです。