2009年に書いた マスクは効果があるのか?
あれから5年が経過した現在でも、医療関係者のなかには、手術室外なのに、いまだにマスクをしている人がいる。
手術室以外では「マスク着用」=「病人」なのだから、仕事に出てきてもらっては困るのだ・・(笑)
って冒頭でいいこと言ってるよね。(笑)
マスクをかけても、予防にはならない。
風邪などで咳をする側が、マスクをかけるのが基本。
外科用マスクは大きな粒子をブロックするように作られているが、空気感染を起こすような微小粒子はブロックできない。
N95マスクも微小粒子をブロックするようには作られているが、インフルエンザ・ウイルスに対する効果は不明なのだ。
世間でよく言われている、マスクは「N95タイプ」という説は、本当だろうか?
「N95タイプ」は製造現場で使用される防塵マスクを医療用に活用したもので、目が細かい分、不織布よりも微小粒子を体内に入れない効果は高いが、正しく装着できるかどうかがポイントとなる。
当然マスクでは目の粘膜からの進入や、髪の毛や衣服に付着した微小粒子を排除することができないため、自宅内に微小粒子を持ち込むことは防げないのだ。
米国の連邦保健当局はマスクの供給量の問題から、医学研究所に、パンデミック・インフルエンザが発生した場合、再使用が安全に行えるマスクがあるかどうか質問したことがある。
マスクが本当にインフルエンザを防止するかどうかに対して、研究所の委員会では疑問を呈している。
委員会ではマスクがインフルエンザに効果を持つか否かについては、十分参考になる資料はないと明言しているのだ。
まず厚生労働省のWEBでは「新型インフルを知るために」で、インフルエンザにかからないために、2項目が挙げられている。
・必要のない外出は控えてください(特に人が集まる場所)。
・外出したらうがい、手洗いを行って下さい。
とあり、マスクの着用については触れられていない。
というわけで、本来の目的とは異なる目的で使う人も増えている「マスク」。
一種のファッションとして、あるいは「仮面」のような使い方でマスクをかけるケースがある。
これは伊達眼鏡と同じ考え方なので「伊達マスク」と呼ばれている。
ある調査によると、この伊達マスクは、全体で15%が経験あり。
「人と話さないで済む」「顔を見られずに済む」という「心理的に隠す」という機能を見出しているようだ。
だが「伊達マスク依存症」あるいは「伊達マスク症候群などと呼ばれ、専門家は警鐘を鳴らすケースも多い。
「伊達マスク」が常用となり、心理的にも物理的にも手放せない状態になると「マスク依存症」と呼ばれる。
海外では「マスク姿」というのは異様に見えている。
海外の人が日本に着いて驚くのが成田空港でのマスク着用率の多さ。
欧米においては日常生活の中でマスクをすることはきわめて少ない。
花粉症のセルフケアとしてマスクをするという方法が紹介されることもほとんどない。
マスクを付ける人=入院中の瀕死の重病人、というのが欧米での常識だ。
公共の場所でマスクをかけていると、覆面にも近いイメージで見られることが多い。
多くの国では、マスクは医療用や清掃用に限られている。
なのでかなり怪しまれるのだ。
だが知らぬは本人だけ。
アメリカに派遣された女性記者が在米の通訳に言われたエピソードをご紹介。
マスクをしていると、「私は重症です。近づかないでください」と誤解されるのだという。
このように、西欧の国でマスクをして外を歩くとたちまち奇異な目でジロジロ見られてしまう。
「あの人は強盗しようとしているんじゃないか?」
「吐息で感染するヤバい病気を持っているのか?」
「手術かなにかするのか?」
などと誤解されてしまう。
SARS発生時、ヨーロッパの国際列車の中に、マスクをかけて座っていた旅客が居た。
彼は東洋人だったため、「SARS感染者」ではないかと疑われ、列車がフランス国内で4時間も立ち往生。
それでも君は、マスクをかけるのか?(笑)
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