ボルトは、2008年のウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ製作のCGIアニメ映画。
製作費は何と1億5千万ドル。だが興行収入は2倍の3億ドル。
ボルト役の声はジョン・トラボルタが演じている。
精密なCGの美しさはどうだろう。
そして登場するキャラの表情の豊かさで、大人も楽しめる作品に仕上がっている。
キャラの立て方がうまいので、感情移入がしやすく、ミエミエのストーリー展開でも感動させてくれるのが凄い。
何よりも映画のテンポがいいので、ストーリーがどんどん進んで行っても入り込むことができるというわけだ。
大人も子供も友に楽しめるという、希有なCGアニメの作品だ。
デビッド・フィンチャー監督はこの作品の撮影で Viper FilmStream Camera を使用、編集には Apple社のFinal Cutを使用。
全てが、デジタル作業で一貫制作されている。
Zodiac Trailer 動画予告編
1960年代から1970年代にかけて、実際にあった出来事をもとにした本が原作となり、映画化された作品。
のっけからの、犯人による前代未聞の大胆な挑発によって、観客を一気に引き摺り込む展開が見事。
新聞社に奇妙な文字が羅列する暗号を何度も送ったりという、いわゆる国民との知恵比べで盛り上がるが、やがて迷宮入りかと思われるのだが・・
取り憑かれたように事件を追う3人の男たち。
だが事件を解決したいという執着心が、やがて家庭を崩壊させ、さらには自己崩壊へと繋がる様が描かれている。
殺人事件と並行させ、事件に関わった人物の内面をも描いているため、2時間37分という長い作品でありながら、飽きさせないのが凄い。
しかもこの映画がよかったのは何と言っても、最後に真犯人の名が分かるという点だ。
実に深い映画だった。
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