相変わらずの無神経さが蔓延している日本。
除染はアッチの放射能をこっちへ移動するだけのもので、何の根本的な対策にもならないのだ。
福島原発から今も盛大に漏れ続ける高濃度放射能は、今も刻々と我々が影響を受ける住環境へ撒き散らされ続けている。
だが政府は相変わらずの対応で、全く改善される様子はないのが現実。
福島県飯館村の住民、放射能排水漏れで、環境省へ怒り爆発(9/12 産経新聞)
安全なら「多摩川に捨てればよい」
除染の汚染水を住民に無断で排水 飯舘住民抗議
「問題なく安全だというなら多摩川(山梨、東京、神奈川)とか自分の家の近くの川に持っていって流せばいいんじゃないのか。
いつも後になって説明するなんて住民をばかにしている」
東京電力福島第1原発事故の被害で全村避難が続いている福島県飯舘村の帰還困難区域「長泥地区」の住民らが、除染作業をめぐって環境省への怒りを爆発させた。
■近隣にも下流住民にも事前の説明せず
問題は、8月に長泥地区の墓地の除染作業で出た廃棄物を置いていた「仮仮置き場」の撤去作業で起きた。
「フレコンバッグ」と呼ばれる除染廃棄物を入れた黒い袋を移動させる際にしみ出た放射性物質を含む廃水を村や住民に事前に説明なく近くの比曽川に流していたのだ。
住民らが仮仮置き場からホースのようなものを通して川に勢いよく流れる廃水を発見し、不審に思って連絡したことがきっかけで発覚した。
環境省福島環境再生事務所によると、廃水は濾過(ろか)して測定し基準値以下であることを確認して放流していたという。
本来ならタンクや集水マスから側溝を通して排水するものを直接川に流していた。
基準値は「放射性物質汚染対策特別措置法」を基にしたというが、除染廃棄物から出た廃水については特措法でも明確に定められていない。
そのため、住民への報告なども義務づけられておらず、説明は行われなかった。
■環境事務所が説明会で謝罪
同事務所は7日、避難中の長泥地区の住民への説明と謝罪を行ったが、疑問や怒りの声が上がった。
住民からは「いつもなにか起きてから説明して謝罪するの繰り返しだ」「ほかの場所に持って行けないものをなぜ安全と言うことができるのか」などと批判が相次いだ。
わずか10か月でストロンチウムとセシウム合わせて2兆ベクレル海に流出、他の放射性物質も混ざり、より深刻な汚染に(9/8 時事通信)
東京電力福島第1原発から放射性物質が海に流出している問題で、今年5月までの10カ月間に第1原発の港湾内に出たストロンチウム90とセシウム137が計約2兆ベクレルに上る可能性が高いことが7日、東電の資料などで分かった。
二つの放射性物質だけで、第1原発の事故前の放出管理目標値の10倍を超える。事故に伴う深刻な海洋汚染が続いていることが浮き彫りとなった。
第1原発では、汚染された地下水が海に流出しているほか、高濃度汚染水がたまった建屋のトレンチ(ケーブルなどの地下管路)から直接港湾内に漏れている可能性も指摘されている。
東電の資料によると、昨年8月から今年5月にかけ、港湾内の1~4号機取水口北側で測定したストロンチウム90とセシウム137の平均濃度を基に試算した1日当たりの流出量は、約48億ベクレルと約20億ベクレル。
10カ月間の総流出量はそれぞれ約1兆4600億ベクレルと約6100億ベクレルの計算になる。
合わせると2兆ベクレルを超えるが、汚染水には他の放射性物質も含まれており、港湾内の汚染はより深刻とみられる。
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