SEVダッシュON はクルマの左右からのセンター上のダッシュボードの上へセット。
走り出すと、エンジンのアイドリングから低回転あたりの音が静か。
これにはすぐ気がつきました。
それくらいハッキリと変わったのですが、そしてさらに乗り心地が・・
まさに「激変」という言葉を躊躇なく使えるレベルで変わってしまったのです。
こんなことがあっていいのだろうか?
ホント、ニンマリ笑ってしまうような変わりようには唖然。
しかも時間の経過と共に、どんどんよくなるのですから、堪りません。
翌日、ガレージから出して走り始めると、まさに熟成されたワインのように、その持ち味が発揮されていたのです。
金属バネのサスとしては、トップクラスの乗り味と表しても過言ではなく、路面からの「いなし」のバランスのよさが実に見事。
シャーシーとサスのバランスがドンピシャにマッチすると、こうなるのだろう、というような案配だったのです。
これはひとえに、クサラの設計がいいのでしょう、たぶん。
走るのが楽しくなる、というレベルにまで、乗り心地に関するあらゆる要素が、良い方向へレベルアップしたのですから、いやあビックリです。
さらに驚くべきは、オーディオの音も抜群によくなりました。
それまでは、ボリュームを13以上に上げると、厭な音が耳につき始めていたのです。
ところが今や20位に上げても全く文句のない、結構ないい音で鳴るのです。
SEVセンターオン・クルージングは置き場所が大事なようです。
大体シフトゲートの後ろあたりから、リアシートのトンネルあたりまでで、ちょうど良いバランスになる場所を探すわけです。
サイドブレーキのあたりへセットすると、ヒョコヒョコとした動きで、何となく落ち着かない挙動になります。
結局落ち着いたのはリアの灰皿あたりの位置。
ここだと乗り心地はVERYスムースでフラット。
街中の速度域ではハイドロっぽい味に豹変してしまったのです。
路面表面の細かいデコボコを舐め、まさに滑るような走りに変化したのには感動しました。
そして高速道路へ入ると、シュアでダンピングの効いた、しっかりした乗り心地に変化。
シトロエン特有の、「どこまでも走ってゆきたくなってしまう」乗り味が、この車なりのサイズでしっかりと味わえるようになったのです。
とにかく少しでも。センターオン・クルージングを置く位置が変わると、乗り心地も激変するのです。
そのため、ジャストなポイント探しが、これまたまた楽しいのであります。(笑)
湾岸線を大阪まで往復する機会があったのですが、そうした速度域でのビシッとした足回りの安定性は、速度を問わず一貫したもので、これにも感銘を受けました。
加速が悪いのは相変わらずでしたが、大阪への往復が全く苦にならないのは、その安定性ゆえでしょう。
このように挙動が安定してくると、躊躇なく、いつでもフルスロットルが踏めるようになるわけです。
そして燃費ですが、満タン法での計測ですが、297.4キロを走った時点で入ったガソリンは37.91リッター。
リッターあたり7.84キロ!
SEVをセットする前は、202キロ走って30.11リッターでしたから、リッターあたり6.7キロ。
このように、フルスロットルを多用した同じような走り方であっても、SEVをセットすると、燃費が良くなっているのです。
ちなみに、ワンメイクレースでは、下記のように、装着禁止になっているケースもあるようです。
そんなわけで、SEV製品をいくつか装着して走っているんだけれどこれに関しては前車検のときに「SEVはつけてもいいんですか?」と確認しました。
(このときSOLOのことも聞いておけばよかったな。 でも、そしたらきっと「OK」と言われていたと思います。)
ひとつずつのSEVに対して、「コレはいいですよ。でもコレはダメ」と言われて、ダメと言われたモノは取り外しました。
なのに、後車検で一時、SEVはすべてダメだということになり…。
前車検でのことを説明すると「そんなことを言うはずがない。誰が言ったのか名前を教えてください」と言われました。
そもそもその方の名前なんて聞いてなかった。
ちなみに次戦からはSEVは装着不可になりました。
みなさんも気をつけてくださいね。
というわけで、この2つのセットは、まさに「マジック」と呼んで差し支えない素晴らしい効果を体感させてくれたのです。
いままで、いろいろな車載グッズを試してきましたが、このセットは今までの中で、最高の体感性能を持つ製品ではないでしょうか。
しかも、SEVだとC6が戻ってきても、そのまんま、このセットでもって移行できるわけですからね。
いやあ、いまから楽しみです。
2つだと決して安くはない値段になるわけですが、代車であろうとナンのクルマであろうとセットできるSEV。
車を選ばないと言う点で、バリューフォーマネーではないでしょうか。
それに、シャーシーの剛性アップとか、サス周りのチューンでもって、このバランスに仕上げるには、たぶんこの値段ではできないでしょう。
そういえばオートバックスのマネージャー勝部氏いわく、ダッシュオンを2つとか3つに増やしてゆくと、増やした分は確実によくなってゆくらしいのです。
ということは、先行き徐々にチューンしてゆくという楽しみも、残されているわけです。
何と言っても、クサラがここまで変身するとは・・
いやあ、凄い製品です。
ウソだと思われる方は、体験フェアなどの機会を見つけ、是非ご自分のクルマで一度試してみられるといいと思います。
試すと十中八九買う羽目になるでしょうけどね。
何がどうなってんのかわからないけど俺もつけようかな