「いいアイデアを考えつくときというのはは、考え始めたあと、少し時間をおいてからのことが多い」と前に書いたことがあるのですが、この件について、コメントをいただきました。
というわけで今月最後の記事は、これをネタに考察してみました。
アイディアは少し時間をおいてと、私も知らず知らずのうちにそうしてました。
思いついたとき集中して考えるより、ボアッと頭のすみに、そしてふっとした時に形になる。
これってどうしてですかね?
日記を書いた後、数時間あるいは一日寝かしておいてから見直すと、問題点を簡単に見つけることができます。
このように、「ある程度時間を置く」というのは、意外に効果が高い方法です。
私の場合、気になること、あるいは真剣に考えるべきだと思う問題がある場合、その問題が自分なりにまとまるまで、常にアタマの片隅に入れておきます。
つまり意識というスイッチを切らないでおくのです。
酸素カプセルに入っていると、気になることや疑問が浮かぶ、ということが、かなり頻繁に起こります。
そうすると、そのことについて、納得ゆくまで考えることにしています。
ですが、そうして考えるといっても、毎日の生活があるため、そのことばかりで頭の中を一杯にしておく、というわけにもゆきません。
ですから、「これだ!」という結論が出るまでは、常にバックグラウンドで、スリープ状態のまま待機をさせておくわけです。
こうすることで、他にすることがなくて何も考えていないときでも、頭の片隅には無意識のうちに、そのことが残っていることになります。
このようにして「無意識」という状態で、熟成させるのです。
最初にアイディアを考えはじめたときというのは、頭の中で様々な要素を組み合わせます。
ですが、「これだ!」というものが見つからない場合、どうしても同じようなものの組み合わせになりがちです。
こういうときは、新しい組み合わせを見つけることができなくなってしまっているのです。
いわゆる「無限ループ状態」に陥っているわけです。
そういうときは、時間をおいてから、改めてスイッチをバシッと入れるのです。
すると、突然アイデアが浮かんだり、考えがまとまることがあります。
具体的には、衝動買い、映画を見るなどの方法で、自分の精神状態を、アクティブ、あるいはポジティブにな状態に持ち込むわけです。
そこで何らかの琴線に触れた瞬間に、アイデアが閃くのです。
このように、外で誰かに逢ったり話したり、または何か関連するヒントに結びつくようなきっかけと出会ったとき、それは起こります。
頭の中のモヤモヤを書くことで、思考のスイッチを入れるという意味で、日記を書くというのも、そのための一つのプロセスです。
もちろん誰かに話す、というのも非常に有効です。
意識をする、しないにかかわらず、このように一度スイッチが入ると、それが問題の琴線に触れるかどうかは、無意識のうちにわかるようになります。
こうしてうまい具合に問題が「自分なり」に、そして実用に耐える結論が出れば、あとはパソコンの前で書くだけ。
書いているうちに、さらにアタマの中で整理がつくだけではなく、どんどん発展し、期待以上の結果に辿り着くことさえあるのです。
こうしたプロセスを、繰り返してゆくうちに、自分の頭の中にはこうした回路が自動的に生成されるのではないか。
無意識というスイッチさえ入れておけば、こうしたプロセスの処理プログラムが働くようになるのではないか。
何故そう考えるのかというと、無意識という領域の持つポテンシャルは、想像を上回り、時には驚くほどの結果を生み出すことがあるからです。
人間の脳というのは、こうした興奮体験を繰り返すうちに、必要でより適した部分だけを無意識という領域へ自動的に格納するのではないでしょうか。
いわゆるデータベースに蓄積しておくことで、しかるべきタイミングで取り出し、処理効率を上げるということが、できるように進化するのではないかと睨んでいます。
昔トレードのメソッドを考えていたときに、偶然そういう体験をしたことが最初のきっかけでした。
一度こうしたプロセスを体験すると、頭の中にはどうやらそういう道ができるようなのです。
そしてそれは、あらゆる出来事に対して応用させることができるようになります。
脳には成功がさらに成功を呼び起こす、という働きをすることが、最近の研究でわかってきています。
これを利用するわけです。
たとえば、かなり練った日記を時間を掛けて書くと、ある種の達成感が生まれます。
そしてその達成感が、モチベーションを高め、さらに書けるようになるという、ある種の原動力となってくれるのです。
最後にお断りしておきますが、このような推論は、私の体験による推測なので、他の人に有効かどうかはわかりません。
単なる思い込みなのかもしれませんが、それでも、こうして「ああでもないこうでもない」とここまで書けたわけですから、まあよしとしましょうか。
と最後はフェードアウト気味で、締めたいと思います。(笑)
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