ご飯がおいしく撮れるようになった「Xperia Z2」で掲載されている写真がネタ。
それでもって、Lightroom の威力を見ていただこう、というわけだ。
対象となる画像は、ケータイWatch の中の記事だが、最近はほとんどのサイトで、ライターがカメラマンを兼ねるケースが多い。
ただ傾向としてとして、書くことはできても、写真を撮るのが苦手というケースが多い気がする。
このケースは、この記事に対する Facebook のコメントで・・
暗さが話題になっておりますが、一番の原因は食べ物に寄ってないことだと思いますが…
撮り方下手すぎわろた。
とツッコミが入っている・・
とにかく最初から3枚、連続してブレた写真が掲載されている。
そしてかろうじてこの写真が、最初のブレていないショット。
これは掲載されていたオリジナルのフレームにに影をつけただけで、写真本体には手を加えていない。
そしてこれは、一発補正の威力 で書いた自動補正ボタンを一回クリックしただけ。
↓
では次の例。
オリジナル
Lightroom の自動補正ボタンを一回クリックしただけ。
さてお次・・
オリジナル
Lightroom の自動補正ボタンを一回クリック。
皿を見ると、色が被っている。
これは色被りを補正。というかホワイトバランスのスライダーを少し動かしただけ。
鮨だけを範囲指定して別レイヤーにコピーし、もう少し赤みを強くするという手間をかければ、さらに美味しそうに見えるはず。
だけど面倒なので今回ここでは作例は作らずパス。(笑)
オリジナル
自動補正ボタンを一回クリック
そしてさらに色被りを補正
Lightroom で、麺の明るさをブラシで少し暗くして修正。
シャープブラシをかけると、麺がもっとリアルに見えるようになるけどね。
画像修正アプリで「70」に指定した。
店内の明るさからするとやや不自然だが、料理写真として見ればこちらの方が完成度は高い。
と書かれている写真が下の写真。
器を見ると色が被っている。
自動補正ボタンを一回クリック。
そしてホワイトバランスのスライダーを少し動かして色被りを補正。
いかがだろうか?
スマホなどについている安いカメラほど、Lightroom はよく効くことが、おわかりいただけただろうか。
参考までに、これは iPhone5S のカメラで撮ったショット。
写りは「Xperia Z2」 に決して負けていないと思うのだが・・
もちろん補助光などは一切なしで撮っている。
さて最後は人物。
オリジナル
人物は料理写真より難しい。
チェックするポイントは、髪の毛の暗部のディテール。
これが潰れていないかどうかだ。
それと、左のお姉さんの顔が暗く写ってしまっているのは、「ちと」かわいそう。
下の写真では、黄色いシャツのお姉さんの髪の毛のディテールが判別できるはず。
自動補正ボタンを一回クリック。
だけではなくて、スライダーで明度を上げ、あとはブラシでチョチョイのチョイ。(笑)
カメラメーカーが販売しているカメラは、どのカメラも、撮った写真が暗めに「まとまって写るよう」な設定で、出荷されていることをご存じだろうか。
なぜなら暗い部分は、補正で明るくすることができるのだが、白く飛んでしまった部分には、全く色情報が含まれていないのだ。
つまり、いわゆる「白トビ」した部分というのは、あとで補正のしようがないわけで、カメラを作る側としては、こうした最悪の事態は、何としてでも避けたいわけだ。
こうした理由で、どのカメラも、全体が暗めにまとまるようなセッティングでもって出荷されている。
つまり、我々が撮ったときに見ていた感じに仕上げるには、まず絶対と言っていいほど補正が必要になるように、ハナから出来ているのだ。
現実に、あなたが書籍やネットで目にする商業用の写真は、100%何らかの補正をされている。
そのため、我々の目は、意識することなく、そうした写真にすっかり慣れてしまっているのだ。
シロウトが撮ったままで投稿したりアップされている写真のほとんどが、何となくパッとしない、あるいは寝ぼけた感じに見えるのは、なぜだろう?
それは補正されていない写真だからだ。
当たり前だのクラッカー。(笑)
そこで、威力を発揮するのが、Lightroom というわけだ。
いかがだろう?
今回ご紹介した多くの写真を見ると、カメラを買い換えるより、Lightroom を買った方がいいと思いません?
Lightroom を経由させれば、ハードウエアを買い換える以上に、写真を「より魅了できる」一枚に仕上げることができるのです。
ちなみに、オレはアドビの回し者ではありません。(笑)
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