経済を語る人たちがよく引き合いに出すのが、いわゆる状況証拠。
統計値で失業者がこれだけ出たから、アメリカ経済は危ないぞ!
などといって恐怖を煽る人の目的は、アクセス数稼ぎか、自分ところで何かを売りたいからでしょう。
チャートを見れば一目瞭然で分かるのに、チャートを見ない、あるいは読めない人は、少なく見積もっても世の中の90%はいるのです。
ブロガーやいわゆる著名な経済評論家のサイトを検索すると、まず間違いなくファンダメンタルをもとに、熱く語っています。
ナスダック総合指数は美しいアップトレンドを形成。
ダウ平均はダブルトップを付けてしまった・・
日経平均は動き方がダウと似ている。
ではこれから先どうなるのか?
ナスダック総合指数は月足という大きなトレンドでも美しいアップトレンドを形成している。
ダウ平均も月足チャートでは高値更新中。
日経平均は、月足で見るとダウントレンド。
半年前にチャートを見ない皆さんは、何を予測していたのでしょうか?
世界的株安報道 2014年1月26日 NEVADAブログ
3月決算前にして、ここで相場が大きく崩れるのであれば、今のうちに売っておくべきと判断しても不思議ではなく、外には強気を言って、内部では高値売却を狙うという考えもあるからです。
通常、相場が転換点となれば、高値から20~30%の下落となりますので、仮に20%となれば、日経平均は3,000円程の下落となりますし、30%となれば5,000円程の下落となります。
13,000円から11,000円程までの下落を見ておくべきでしょうが、円高が襲ってきたり、更に新興国通貨が下落するような事態になれば、先進国の株式市場は20~30%の下落で留まることはなく、30%以上の急落を想定しておくべきだと言え、NYダウでは1万ドル割れ、日経平均でも1万円割れは十分あり得ます。
そこまで一気に暴落していくのか、それとも数ヶ月時間をかけて下落していくのか、今はわかりませんが、新興国経済・社会が崩壊しつつある今、楽観論に浸ってきた株式市場が大変換しましても何ら不思議ではありません。
『2014年は世界経済に大きなリスクはないと高をくくっていた市場は不意をつかれた』と富国生命投資顧問の桜井氏は日経に述べていますが、どこを見ればリスクがないと言えるのか理解できませんが、それが日本の専門家の考えだったのだとすれば、一旦相場が大変換しましても、「まだいける」として売りそびれ、結果、膨大な損を抱えることになります。
音もなく大きな下落を演じるのは、大きく相場が崩れる前兆と言えます。ブラックマンデー時も、リーマンショックの前にも、同じような「静かな」急落が見られたからです。
新興国経済不安で世界同時株安、日本も直撃 きっかけはアルゼンチン、中国、ウクライナ…
さて半年後の現在、ダウは最高値を更新中。
そして、トリが金(ゴールド)。金の価値には、なんといっても3000年の歴史の重みがあります。ドルといっても、その歴史はせいぜい200年。円は100年。ユーロに至っては10数年。金の世界から見れば、時代を越えた価値において「格が違う」のです。
これから、どうなるか。この混乱を終息させることができるか否かは、イエレン氏に大きくかかっています。もしイエレン氏がしくじったら―――。そういう場合を想定して、金が買われているわけです。
金が買われている、安全だという風評は本当か?
チャートを見ると・・(笑)
まあ底値あたりなので買っておいても・・と考える人がいるのでしょうか。
とにかく、ご愁傷様です。
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