昨夜BSスターチャンネル1で放送された映画評であります。
毎週土曜日の9時からは、スターチャンネルでの、初登場新作作品が放映されることになっている。
あとWOWWOWシネマでは日本映画の作品が、新旧取り混ぜ、放送されているわけだ。
自宅AVシステム音質向上作戦で飛躍的にグレードアップした音と映像で、映画を何倍も楽しめるため、最近は片っ端から見まくっている。
昨夜の新作は、ワールド・ウォーZというブラッド・ピットがゾンビ感染防止のため、世界中を飛び回るという、いわゆるゾンビ映画。
ブラッド・ピットが自ら製作を担当し、2億ドルの制作費で映画化した作品だ。あらすじ
既に全世界で興行収入5億ドルを突破し、ブラピ主演映画の中で歴代1位の大ヒットが確定しているが、納得のできだった。
ゾンビ映画というのは、えてしてチョっとオタク度が入ったB級映画になりやすいのだが、プラピ主演の制作費大盤振舞いという大作のため、一級の娯楽作品に仕上がっている。
とにかくゾンビの身体能力がやたら高いので、もの凄い勢いで襲ってくるというベース設定に加え、さらに音の大きさに比例してパワーアップするという、恐怖心を煽る設定が、この映画をより面白くしている。
終盤に音を出さないようにしなければならないという、ゾンビとの「かくれんぼ」パターンがあったりと、映画全体の戦闘シーンを含めたスピード感のメリハリが実にうまくつけられているのだ。
それと普通のゾンビ映画での見せ場でもある、人間の肉を喰いい千切る、などという残酷シーンがほとんどないため、子供を含めた広い年齢層ウケするように作られている。
そのため、誰が見ても最後まで飽きずに楽しめる作品となっているわけで、こういうところの制作陣の力量は、さすがといっていいだろう。
ただ最後のご都合主義の「あからさま度」が惜しかった。
ブラピが数ある伝染病のワクチンを打って、それが効けば、ゾンビから見ると、透明人間になって助かる、というシークエンスで、どれが効くのかを自ら人体実験するわけだが・・
たまたま打った一発が効いてビンゴ!という、ご都合主義がいきなり出現し、そこでハラハラドキドキ感が一気にギャップダウンしてしまった。
まあどの映画も、ある程度のご都合主義は仕方ないわけだが、他がよくてきているのにねえ。
とはいえ、そこ以外は文句なく楽しめる娯楽大作だった。
さすがブラピ?!(笑)
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