運動会は春開催だっけ?

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今日の朝方、窓を開けていたら、子供たちの歓声が聞こえてきた。

どうやら運動会のようだ。

運動会といえば「秋の風物詩」だと思っていたが、最近はどうやらそうでもないようだ。

  

日本初の学校での運動会は明治7年、東京・築地の海軍兵学寮で行われた「競闘遊戯」がその起源だという。

明治33年の小学校令改正に伴い、徒競走や豚追い競争などが実施され、全国の学校に広まった。

運動会は明治時代に、家族が参観する村祭り的な行事のため、明治天皇の誕生日の11月3日に集中する傾向があったらしい。

また農村地域では、収穫後の秋が開催しやすかった、という事情もあったようだ。

各校に運動場が整備されて以降、大正時代は騎馬戦、リレー競走が花形種目となり、昭和時代はレコードの普及で集団体操が増えてゆく。

  

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自宅マンションから見える、去年創立140周年記念を迎えた神戸市立雲中小学校

  

神戸で人気のある学校区としては・・

兵庫区:①会下山小学校 ②湊山小学校・平野小学校

中央区:①上筒井小学校 ②雲中小学校

灘  区:①高羽小学校 ②成徳小学校

などが挙げられるという。

  

調べてみると秋(9~10月)より、春(5~6月)に開催する公立小中学校が都市部を中心に増えている。

東京23区の教育委員会に電話調査を実施したところ、今年度春(5、6月)に運動会を開催した中学校は9割を超えたという。

小学校でも半数以上が春に開催しているようだ。

  

なぜ春に開催するのか?

 

理由のひとつは、行事の分散化だという。

秋は他にも文化祭、合唱コンクールなど学校行事が多く、行事の指導に充てる時間の確保が難しくなっているという。

そのため、文化祭よりも短期間で準備できる運動会を春へ移行する学校が増えているのだ。

さらに休日の増加で授業時間数が不足し、行事にかける時間が確保できないため、春の運動会を実施するケースも多いという。

  

学校の補修・改修工事は、年度による予算の関係で、基本的に夏休みから及び夏休み以降からの工事が多く、工事の関係でグランドを使う場合、運動会が開けない可能性も多いとのこと。

また9月の厳しい残暑の中での練習による熱中症を防ぐという意味でも、春の開催は意味があるのだという。

中学校では高校受験を控え、秋には受験勉強をスタートする時期のため、運動会の練習に時間を取られたくない、という声も多いのだという。

 

また2004年度から導入された2学期制のため、4月から10月が前期となり、秋の運動会シーズンだと、試験の時期に重なる、という事情もあるようだ。

さらに東北地方や北海道では、体育の日まで待つと気温が低下するうえ、地域によっては秋には天候が良くないケースもあるためだという。

文部科学省によると、開催時期については「特に指示はしていない」という。

 

このように運動会の開催時期というのは、社会情勢が如実に反映されているというわけだ。

 

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5DMark3 + キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM 

    

運動会の種目は時代と共に変化

 

たとえば最近、特に中学校の運動会では、準備のかかる種目が敬遠されがちだという。

町田市教育センターが昨年度、市内の公立小中学校60校を対象に実施した調査によるとこうした傾向は、データにも表れているという。

       

運動会の種目は、意外にも休日の増加に大きな影響を受けているという。

運動会で定番だった創作ダンス、組体操などの集団演技を実施していない中学校が、最近増えているという。

その理由は、練習時間を確保しづらいためだ。

  

集団演技を行っていないというある中学校は「以前は応援合戦も力を入れたが、練習時間の確保が難しく今はやっていないという。

練習時間の不足は、入場行進の練習さえも大幅に削らざるをえない状況をも生み出しているのだ。

ただ小学校では、ほとんどが集団演技を実施している。

 

学校側は授業時間を確保するため、練習時間を減らす方向で(種目が)集団演技から地域交流的なゲームなどへ変わって欲しいと希望しているようだ。

だが保護者の集団演技への期待が大きいため、なかなかやめられないのだという。

  

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フォトショップでデジタルズーム・・

  

だが春開催にはメリットだけではなく、当然デメリットもあるわけだ。

運動会はクラスの中で自分がどんな役割を果たすのか?などという人間関係を学び、生活力をつける実体験の場とその意義は決して少なくないのだ。

そのため、組み体操などの集団演技は、クラスがまとまり切れない時期では、どうしても完全な演技を教えることは難しくなってしまう。

  

運動会が春に開催される時期というのは、入学したての1年生はもちろん、進級した上級生もクラス替えしたばかりのときに行われることになる。

つまりクラスとして、まだまとまっていない状態のため、誰がダンスのリーダーや競技リーダーに向いているのかを、担任が十分に把握できない時期でもあるわけだ。

このように運動会を通じての教育という観点でいえば、春開催は決して良い時期ではない、ということになるわけだが・・

  

 

おまけ 

    

お父さんお母さんのための、トレーニングなしでスグにでも速く走るためのポイント

   

靴を脱いで裸足で走ると遅くなるので要注意。

走るための靴を履く。

ゴルフボールを握って走ると、腕が振れて速くなる。

靴の中の足のかかとの部分にプチプチを入れると、かかとが上がる分、体重が足の前半分に掛かるため速くなる。

 

デサントからは、こうした効果のある「パワーフィンガー」という親指にはめるリング性のゴムも商品化されている。

メーカー側が説明する効果としては・・

 

足の親指にリングをはめると歩行時や運動時に足の親指を意識でき、姿勢の矯正や運動能力の向上が期待できる。

母趾球に力が入る競技(野球・スキー・ゴルフなど)において足指を使った正しいフォームを身につけることができる。

しっかり踏ん張って強い力が入り、安定感が増す。

蹴り出す力が増し、ダッシュ力がつく。

足筋群の発達により足のアーチ形成がしっかりできる。

特殊ソフトエラストマー樹脂を使用しているため運動中に使用してもマメができにくい。

 

テニスプレイヤーが試してみたところ、予想以上の効果を実感できたという。

非常に柔らかく、簡単に装着でき、プレー中に擦れたりすることはないうえ、装着すると下半身の踏ん張りがしっかりし、ショットの切れ味が良くなったという。

   

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