「美味しんぼ」問題をご存じだろうか?
小学館の漫画週刊誌「ビッグコミックスピリッツ」に連載中の「美味しんぼ」(作・雁屋哲、画・花咲アキラ)の「福島の真実編」の内容が波紋を広げている。
詳細はこちらのブログで、わかりやすく書かれている。
内容を要約し、一部を引用させていただくと、次のようになるわけだが・・
要は福島は安全だ」と主張してきた人たちが、一斉ににこの漫画の内容に噛みつき、それが波紋を呼んでいるというわけだ。
双葉町は「風評被害を増長させる」として小学館に抗議。
石原伸晃環境相は「原発事故による被曝と鼻血には因果関係はないという評価が専門家から出ている」と発言。
「風評被害を引き起こすことはあってはならない」と批判したわけだ。
だが、今から2年前の民主党政権下での自民党は「原発事故による被曝の影響で、周辺地域では子どもたちに鼻血などの症状が多発している」と、当時の民主党政権の事故対応を批判していたのだ。
当時のことは、すっかり忘れてしまったのだろうか。(笑)
にもかかわらず、今度は自民党が「安全だ」「鼻血は原発事故とは因果関係はない」と、実際に鼻血が止まらないと言っている、多くの人たちを批判しているわけだ。
2年前には複数の自民党議員たちが、調査結果をもとに、ハッキリと「多くの子どもたちが鼻血を出している」「原発事故による被曝が原因じゃないのか」と国会で連呼していたのだ。
にもかかわらず、誰も「風評被害だ!」って騒がなかったのだ。
それが何故今になって騒ぐのか?
まさに、原発推進派による茶番劇以外の何物でもない、といっていいだろう。
「ビッグコミックスピリッツ」の最新号では、「美味しんぼ」の中の井戸川克隆前町長と主人公たちとは次のようなやり取りをしている。
井戸川前町長 「今までの対応から、東電と国の言うことを信じてはいけない」
井戸川前町長 「前町長として双葉町の町民に福島県に住むなと言っている」
井戸川前町長 「私はとにかく、今の福島に住んではいけないと言いたい。どんな獣でも鳥でも自分の子供を守るために全力を尽くす。どうして人間にできないんですか。子供の命が大事でしょう。」
海原雄山 「私が福島を回るあいだに感じていたことを井戸川さんに明確に言っていただいて、胸のつかえが下りました」
山岡士郎 「しかし、真実を言うと町長を辞めさせられるこの日本という国は‥‥」
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