超高速取引でウォール街を席巻する『フラッシュ・ボーイズ』を読んだが、よくわからない記事だ。(笑)
筆者は、情報社会学徒、多摩大学情報社会学研究所所長。
多分実際にアメリカマーケットで、実際にトレードをした経験がないのだろう。
Flash Boys: A Wall Street Revolt [Kindle版] をチェックしてみると・・なるほど。
この本はノンフィクションだというが、オレに言わせると、これは全くのフィクションだ。
「超高速取引」という言葉に惑わされるかもしれないが、仕組み上、売買の速度と儲かるかどうかは、関係ないわけだからね。
なぜならスプレッドの大きな銘柄なら、より有利な値段で売買できる可能性はあるわけだが、そんなスカスカの銘柄で、いくら超高速でトレードをしようとしても、相手がいないわけだからね。
それに手数料に負けない利益を出すには、エントリー方向への値幅が大きくなるまで、ある程度時間が必要になるわのだ。
英語での書評で星一つをつけた Somewhat entertaining, but it has several big wrong facts and it's heavily biased とか Dumb Tourist": Flash Boys is a Travesty などは、よく書けている。
まあ、読み物としては面白いのだろうけれど、これが本当に行われていると考えるのは、シロート。
私がシアトルでトレードを始めた頃から、こういうアイデアはあったわけだが、結論から言えば、魚がいるかどうかわかららない池で、釣りをするようなもの。
まあ時々は釣れるかも知れないが、ほとんどは美味しくないものばかり。
実際のマーケットで執行してみれば、よくわかるはずなんだけどね。
断っておくが、もちろんこれは、個人起業家レベルで、どうなのかというハナシ。
大企業は金に糸目を付けず、好きなことをやればヨロシイ。
と言われなくても、やるだろうけどね。(笑)