「スカイプエイド」(Skype Aid)は勝手に付けたネーミングなのですが、いわゆるスカイプを使ったネットエイドのこと。
早く発音すると「スカペイド」?(笑)
というわけで、「スカイプエイド」についてのあれこれを、備忘録的に書いてみました。
スカイプエイドとは?
もともとは、トレードフロアでのトレーニングを進化させた方法は?・・と考えたのがきっかけでした。
今回は米株のブローカーが変更になるため、一人でも多くの方が実トレードへ移行できるように、というサポートの意味もあって実施することにしたわけです。
トレーディングというのは、正しくルール通りにしても、負けることもあります。
逆に間違ったアクションをしても、プラスになることがあるため、一体どこに問題があるのかが、すこぶるわかりにくくなる、という厄介な問題が常に介在しているのです。
その対策として、こちらにあるようなブログを開設し、自分音レードの記録とチャートを付き合わせ、自分なりに問題点を洗い出すという方法を薦めています。
ですが毎日こうした検証を続けるのは、根気が必要であり、継続させるためのモチベーション維持という経験がない場合、途中で挫折しやすくなるのです。
というのは普通、会社の業務で、こうしたレベルの継続性のあるスキルを要求されることはないからです。
そのため、自分のスキルを評価し、問題点を洗い出すという能力のない人が多いのは当然の事なのかも知れません。
そこで、こうした現実を何とか改善できないものか?
ということで考えついたのがスカイプ・エイドなのです。
双方への予想外の効果
いざスカイプエイドを実施し、サポートする側の立場で言えば、予想していた以上に、こうしたサポートを続けるモチベーションが向上したのです。
なぜなら、スカイプエイドによって、新しい視点や気づきが生まれている、ということを実感できる体験というのは、私にとって素晴らしくエキサイティングなことだからです。
人が集まるところで、その場の「空気を読めない」がためにで喋った場合、その場にいた「空気を読める」人に、瞬時に「空気を読めていない」ことがわかってしまうということが、当たり前に起こるわけです。
スカイプエイドでも、同じようにスカイプを通して、同様なことが起こるのです。
なぜなら、スカイプによる会話の向こう側とのやりとりの中での「ということは・・ということなんですね」という言葉や、その前後のやりとりから、ある程度「空気を読む」ことができるからなのです。
その結果、スカイプエイドでサポートをする側の「生きがい?」というとちょっと大げさかもしれませんが、いわゆる「やり甲斐」に繋がるモチベーションと自己満足(笑)が大いに刺激されるというわけです。
ネットエイドの書き込みをしながら喋り、エントリーされた銘柄をチャートへ表示させ、手仕舞いのタイミングをアドバイスするというのは、最初かなりの負担となります。
特に最初の2日間ほどは、イケそうな銘柄をそれとなくわかるように、「CELGなんかはいいカタチですよねえ・・」などというようにサポートする必要があるからです。
ただいつまでもそれをやっていると、自分で選択できなくなるため、3日目あたりからは、銘柄選択にヒントを加えることはせず、ネットエイドの書き込みの際に、銘柄名を喋るだけ。
この場合、こちらにとっては、ほとんど負担に感じることはないわけです。
そしてマーケット開始から9分を過ぎると、クロスパターンの銘柄だけを追えばいいわけで、そうなると、エントリーされた銘柄のチャートを追いかけるというのは、とても簡単に感じられることになります。
私の場合、スカイプエイドでは、一銘柄につき、3分・1分・15秒チャートの3つを表示させています。
そして「これはそろそろ手仕舞いしないと・・」というタイミングが過ぎると、「ROSTはまだ持ってる?」などとと訊ねます。
そこで「持ってます」などと手仕舞いの気配がないときは、「出た方がいいんじゃないの?」などと、逃げ遅れないようにアドバイスするわけです。
その際に「今トータルでいくら?」などと訊ねることもあります。
すぐに返事がなければ、トータルの損益を意識していないことになります。
で、そのあと適当なタイミングを見ながら、何故そこで手仕舞いした方がいいのかを簡単に説明するわけです。
ただ、あまり時間をかけると、肝心の銘柄探しを邪魔することになるので、相手の方のスキルに応じたタイミングで、手早く説明しなければなりません。
同時にクロスパターンが出そうだと、ネットエイドへ書き込まなければならないわけです。
エントリーのタイミングというのは、複数銘柄にクロスパターンが現れるようになった時が多いので、喋りながら書き込んでおくのですが、あとで記録として使うため、この作業は結構大事なポイントとなります。
そしてそれがきっかけとなって、チャートをチェックし、エントリーへと繋がる場合もありますが、一方で全くエントリーされる気配がないこともあるのです。
そのとき、スカイプを通じて「ADSKはいけるかなあ・・」などと思わず口に出される言葉を耳にすることがあります。
すると「銘柄選択に迷いがある」ということがわかる、というわけです。
こうした事がわかるのは、スカイプエイドならではこそ。
あとで何故迷ったのか、そしてエントリーを決断した理由・・などを訊ねます。
そして、「オレならこう考えてココを見てこう決断するけど・・」と伝えることで、違う視点からの意識の持ち方を、相手に伝えることができるわけです。
サポートする側が気をつけなければならない点
ただ開始後1時間の間にこれをやると、どうしても意識が喋ることに向いてしまうため、銘柄探しの邪魔になるので注意が必要です。
ついリキが入って喋ってしまうと、どうしても銘柄探しの邪魔をしますからね。
うっかりそうならないよう、私が最も気をつけなければならない点です。
ただマーケット開始から45分あたりを過ぎると、ほとんどのケースでトレードは終わることが多くなるため、その時間帯に問題点などをディスカッションするわけです。
ですが、あまりに熱が入ると、ネットエイドの終了が大幅に遅れてしまうことになります。
3月7日金曜日などは・・
2014-03-08 00:14:05 はっち VIAB
2014-03-08 00:42:58 はっち ではそろそろ時間ですので終わらせていただきます
2014-03-08 00:43:05 はっち ありがとうございました
とVIABから次の書き込みまでは、30分近くの空白時間があったわけですが、これはスカイプを通じて、ディスカッションをしていたからです。
そのためスカイプエイドで、スカイプをを切断するのは、どうしても1時を過ぎあたりになってしまうというわけです。
トレードフロアでのトレーニングか生まれたスカイプ・エイド
実は、今まで行ってきたトレードフロアでの複数のトレーダーによる訓練では、こうしたアドバイスという点からいうと、ちょっと微妙な問題があるのです。
エントリーする銘柄は人ぞれぞれですから、こうしたアドバイスは特定の人だけにならざるを得ないのですが、実施する際には、特定の人に偏らず、ある程度平等になるようバランスを考えて実施する必要があります。
またアドバイスの内容が、他の人のエントリー銘柄と被るようなことがあると、トレードにも影響が出るケースも考えられるので、そうした点を踏まえて話す必要があるのです。
さらには、他人の前でアドバイスをされると、良い気分ではなくなるというケースもあるでしょうから、そういう場合は、せっかくのアドバイスがストレートに受け入れられないということも起こりえるのです。
そのためトレードが終わってから、マンツーマンでアドバイスをしようとすると、リアルタイムではなくなるため、アドバイスするポイントが抜けてしまう、ということが起こりやすくなります。
言い換えれば効果のあるアドバイスというものは、リアルタイムでのジャストのタイミングで実行するが大事なのです。
その結果として、サポートを受ける側にとっては、明快で納得できるものとして、受け入れやすくなるのです。
ノウハウはパーフェクトマスタートレードセミナーへ
明日から始まる、パーフェクトマスタートレードセミナーは、スカイプこそ使いませんが、同じフロアで、マンツーマンでの肉声によるコミュニケーションを通じて、問題点を共有することができるセミナーでもあるわけです。
マーケットが始まるまでは、ワンクリックシミュレーションを主体とした経験を、集中して積み上げる。
そして夜のマーケットでは、それを実行し、その結果はリアルタイムでフィードバックされるという、非常に効果的なサイクルを通じて学習できるのが、パーフェクトマスタートレードセミナーなのです。
というわけで、明日からのセミナーを楽しみにしているのは、何を隠そう、実は私の方なのです。
今こうして遙かにワクワクしながら、こうしたことを書けるのは、実はスカイプエイドのおかげなのかもしれません。
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