BSスターチャンネルで自動録画されていた題名そのまんまの映画。
土曜の9時頃からは大体新作が放映されることが多い。
といってもスターチャンネルにとってのという意味だけどね。
だが、今週は観た映画ばかり。
ということで、観る機会がなくて、録画リストの最後の方になってきたこの作品を、ようやく観ることができたというわけだ。
カミサンが何度も途中まで観て、いつも途中で寝てしまう、という「いわくく」付きの映画。(笑)
つまり何度も映画化された古めの名作のため、テンポが遅く、今の時代だと、内容も当時ほどのインパクトがなくなっているためなのだが・・
だがイントロから、好印を受ける作品だった。
いい映画というのは、大体イントロでキャッチアップできるからね。
キャスティング、つまり誰をどの役に抜擢するのかというのは、映画の面白さを左右する大きな要素だ。
無名の訳者を使い低予算で制作されたおもしろい映画、というものも存在するが、面白さの確率は低いからね。
ジェーン・エア役はミア・ワシコウスカ
内面の美がテーマの映画なので、映画では、美人ではなく、器量の良くない若い女という設定になっている。
だが、彼女を器量が良くないという設定で撮らなければならないわけで、監督も大変だよねえ。(笑)
エドワード・フェアファックス・ロチェスターにはマイケル・ファスベンダー
金持ちのボンボンという設定が、ちょっと軽めのキャラとあいまって、なかなかよかった。
映画では、途中でなんだコイツは・・ということが起こるわけだが、実は・・というなかなかの盛り上がりを担う役柄。
フェアファックス夫人演じるジュディ・デンチ
さすがというべきか・・
どんな役もこなせる名優がいると、映画に重厚さが加わるからねえ。
という顔ぶれ。
元々のストーリーがいいうえ、監督の意図によるゆったりとしたテンポ、さらにはアカデミー賞にノミネートされた衣装という、てんこ盛り設定。
当然のことながら、見終わって満足度の高い映画でありました。
秋の夜長に、じっくりと楽しみたいときには、お薦めできる映画ではないでしょうか。
オレ的な無い物ねだりを言わせてもらうとするなら・・
ラストの彼女との再会で、目が見えるようになった・・という設定で終わって欲しかった・・
かな。(笑)
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